・・・謎・・・

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「家の中で不思議な音がする…」ここ何日か、私の疑問だった
丁度、二階への階段下あたりに来ると、確かに聞こえていた

大きくも無く、小さくも無く、特に闇の中では不気味だった
ジジジ。。。と、おおよそ判断に苦しむ深く浅く響く　ＯＴＯ



それはいったい何なのか？　そしていつまで続くのか？
果てしない気がして、不安と疑問が交錯しては後ずさりをした

今朝もまた、耳の底に静かに聞こえて来たヒィ～何なの？
階段を眺めながらも、一人ブツブツ呟き不審音の原因を捜した



「そう言えば～」　　フッと脳裏に浮かんできた…
近頃、若がパソコンを買って、自分で繋げたと言っていたな

デスクトップと言うそれが、違法電波でも飛ばしているのか？
「まさか。。。」　当局に踏み込まれたら、どう言い訳するの？



いつ終わるとも無く、低く沈みながら聞こえるその音の正体
知ったら少しは気が楽になるのに、まだ訊ねもしないでいた

もうここまで来たら、真実はひとつだし、若に聞くことにした
「ねぇちょいと～お兄ちゃん　この音はいったい何だろうね？」



若は一瞬たじろぎ、信じられないと言う顔を私にして見せた
益々もって不思議気分な私は、若の目線の先に目をやった

「それだよ」若に促された後は、アハハ～と笑うしか無かった
その正体とは～相棒の、冬の必須アイテム“湯たんぽ”　



これが本当の「灯台もと暗しだね」　若は笑った
言われてみればそうだけど、アハハ…そうなんだけどねぇ

まさかそれが恐怖の元だとは、ちっとも考えていなかったし
足元近くのそこなど見ず、大抵は周りに目をやってたのだわ
　
　ぽっ

母のメンツは丸つぶれ。。。なんだけどね
もう気にしないで良いとわかった途端、ホッと溜め息～　

超～密封栓の湯たんぽは、湯が冷めても存在感は大きいです
　　　　　　　はいはい　めでたし　めでたし