
古紙や缶などの回収装置を置いた長野市の綿半スーパーセンター長池店。休日には客が列をつくることもある
信濃毎日新聞「店頭資源物回収 思わぬ余波 県内各地で増加」から
信濃毎日新聞の「店頭資源物回収 思わぬ余波 県内各地で増加」、、
目の付け所のよいというか、、取材も問題提起もいいですね、、
スーパ^など民間事業者による店頭での資源回収、
あるいは、事業者による自社回収など、、ほんとうに増えてきている、
びんや缶やペットボトル、トレイなどはスーパーで販売したものであれば当然のようにもおもうが、
最近は、古紙の回収ボックスまで設置する事業者も増えてきているのだ、、、
ポイント制やさまざまなメリットを添えて回収の工夫しているようだ、
大いにけっこう、どんどん広まればいいと思う、
もちろん、店頭回収後の資源化はしっかり行うということを前提としてだが、、、、
信濃毎日新聞 2017年9月12日
古紙や缶、ペットボトルなどの資源物を店頭で回収する民間事業者が県内で目立つようになった。買い物ついでに出せる手軽さなどが受けており、誘客策の一つとして重視する事業者もいる。この余波で、これまで回収の主役だった自治体の回収量が各地で減少。資源物の売却益が原資の事業が縮小したり、リサイクル率などの数値が把握できなかったりといった影響も出始めた。民間の回収量の把握が進んでいないためで、自治体側は政策の見直しを迫られている。 ...
(略)
「ごみの排出量やリサイクル率を、廃棄物行政の指標として見るのは難しくなっている」「自治体のリサイクル率は国が公表し、全国と比較される。数字だけが独り歩きしてしまう」…。他の自治体からも戸惑いが聞かれる。こうした中、上伊那広域連合は、管内8市町村にあるスーパーや事業所などに協力を求め、民間の回収量の調査に乗り出した。同連合の担当者は「住民の潜在的な資源物排出量を把握しながら、今後を予測して施策を考える必要がある」としている。 (9月12日)
行政が関与しなくとも、可能であればリサイクルなど事業者で行えばいい、、、
集団回収など昔からの仕組みである、資源物としての価値があれば、事業が成り立つ、
元々がそういうものだった、、、
資源価値が安定せず、事業者間の取引が成立せずに、行政も動かざるをえなくなくなったのが実情であろう、
そして、、廃棄物の削減のため、あらゆるものを資源化させるために、有価物でなくとも集めてお金をかけて資源化している、、、
なにしろ、行政が集めるということは、収集運搬に多額の経費を要する、そしてリサイクル費用も、、
信濃毎日新聞記事の店頭回収も、もちろん「古紙」や「缶」や「ペットボトル」など、、いまのところ有価で回るものが主であろう。民民で回るに越したことはないけれど、、、そこで問題は、事業者が100%資源物の回収ができるわけではないので、事業者がいいとこ取りで集めてしまうと、行政の回収は大変なコストがかかるだろうことは目にみえてくる、、が、それも、仕方がないのだろう、それが行政の役割と思うしか無い、行政が儲けて、事業者の糧を奪うようなことはしなくてよい、、、とはいえ、行政回収も、実際には民間委託をしているので、行政回収が急激に減少すれば、,,結果的には委託事業者の収益も減少することになるという悪循環、、、計画的にトータルでどうかを考えられればいいのだが、、目先、年度で、,となってしまうので、
そして、新聞記事にあるように、ここまで回収ルートが多様化していても、環境省の一般廃棄物のリサイクル率などの統計には何ら反映されないということである。その分、1人あたりの年間ごみの排出量は、より少なくなていいのではあるが、、、あのリサイクル率というのも、あまり競いすっぎないようにしなければ、、、リサイクル率は高くとも、ごみの排出量もかなり多い自治体もままあるので、大量消費、大量リサイクルでは残念なことである、、、、そろそろ環境省も、一般廃棄物は自治体の処理という枠から脱皮して、資源化も民間の回収システム、回収量の把握して、全体像を描いてほしい。
拡大生産者責任や受益者負担に乏しい現状、
日本の廃棄物行政、家庭からでる一般廃棄物の処理は行政の責務のようになっているので、それがいちばん大きなネックだと思う。容器包装に関しては、なんとか、拡大生産者責任ということで、リサイクル費用は事業者負担となっているが、、、行政の、収集運搬,選別保管・圧縮などの経費が高額になっているので、中途半端な制度である。廃棄物の処理全般に、拡大生産者責任や受益者負担の原則がまかりとおるようになるのはまだまだ日本では先の先、、、
多様な回収システムの構築へ
以前、スチール缶リサイクル協会など主催の「多様な回収システム検討セミナー (2013年開催)」「民間回収ルート実態調査報告会(2014年開催)」に参加したことがあるのだが、ほんとうにさまざまな回収ルートがあって、まさに多様な回収システムだった。ここのところ参加してないのだが、、、いまもいろんな調査、報告などしているのかな??? 勉強不足、、