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東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
   ~ごみ問題の覚え書きとして~

ごみ焼却施設 解体後の跡地利用、 解体前の周辺土壌調査でダイオキシン類、鉛、フッ素、ひ素の基準値越え発覚、コンクリートでの封じ込め対策で公園整備は万全か?

2024年11月08日 08時13分28秒 |  PCB/DXN類など

ダイオキシン類や重金属類など有害物質による土壌汚染の発覚はたびたび話題になっている~

その中でも特に多いのがごみ焼却施設の跡地、、
もしくは、過去に廃棄物や焼却灰などが埋められていたなど、、
話題になるのは、氷山の一角かもしれないが、、、

そもそもの、汚染原因がはっきりしている場合、その処理責任も明確で、対策もしっかり行われることだろうが、、、
現実問題、ダイオキシン類による土壌汚染の場合、どのような処理が行われているのだろうか?

汚染の規模、跡地の利用施設などにより対策も異なるであろうが、、可能な限り、汚染土を掘削して処理施設で適正に無害化処理してほしいものだ。そのままコンクリートで封じ込めなどというのは、よほどの条件下で無い限りは避けてほしいとおもう~


環境省のガイドラインなどをチェックしてみたが、
「コンクリートで封じ込め」などというのがイマイチよくわからない、、

ダイオキシン類基準不適合土壌の 処理に関するガイドライン 平成 23 年 3 月 環境省水・大気環境局土壌環境課 
ダイオキシン類基準不適合土壌処理施設は下記に示す 4 つとする。 
① 浄化施設 
 ダイオキシン類基準不適合土壌を抽出又は分解
 浄化施設(洗浄処理)、浄化施設(熱処理)、浄化施設(溶融処理)
② セメント焼成施設 
 ダイオキシン類基準不適合土壌を原材料として利用し、セメントを 製造するための施設
③ 埋立施設 
 ダイオキシン類基準不適合土壌の埋立てを行うための施設
 ダイオキシン類の量が 3,000pg-TEQ/g を超えるものを受け入れてはならない
 複合汚染の場合、第二溶出量基準に適合しない汚染土壌や基準不適合土壌を受け入れ てはならない(参考:土対法処理業省令第 5 条第 4 号ハ)。
④ 前処理施設
 ダイオキシン類基準不適合土壌から岩石、コンクリートくずその他の物を 分別し、又はダイオキシン類基準不適合土壌の含水率を調整するための施設。必ず再処理ダイオキシン類基準不適合土壌処理施設へ搬 出する必要がある。

 
工場・事業場におけるダイオキシン類に係る 土壌汚染対策の手引き令和元年 6 環境省水・大気環境局土壌環境課 
汚染範囲確認のための調査や汚染の除去等の措置及び汚染土壌の処理等が出ているが、、
「ダイオキシン類による土壌汚染が確認された場合の措置としては、汚染土壌の掘削除去や原位置での浄化(分解、抽出)、原位置での封じ込め覆土、植栽、舗装等が考えられます。汚染の除去等の措置及び汚染土壌の処理については、土壌汚染対策法ガイドライン(平成31年3月環境省水・大気環境局土壌環境課)(https://www.env.go.jp/water/dojo/gl-man.html)を参照して下さい。」となっている~(ダイオキシン類は、ダイオキシン類対策特別措置法において土壌汚染対策が定められているので、土壌汚染対策法の特定有害物質からは除外とはなっているものの、、、)

土壌汚染対策法に基づく 調査及び措置に関するガイドライン (改訂第3.1版)令和4年8月 環境省 水・大気環境局 水環境課土壌環境室 



そもそもの、
ごみ処理施設から発生する飛灰などの処理方法も
セメント固化法、溶融固化法(灰溶融やガス化溶融)、薬剤添加混練法(キレート剤添加処理)、酸抽出法(溶剤)となっていたので、、それでもって、ダイオキシン類汚染土壌も「セメントで封じ込め」でOKとなる解釈なんだろうか?
 
 
 



摂津市で、環境センターの廃止・焼却炉解体後の跡地に公園を整備する計画があるようだ~

環境センター解体前の周辺土壌環境調査で、ダイオキシン類11倍、鉛21倍のほかフッ素やひ素等が検出されているという。明らかに、操業由来の汚染のようだが、今後、焼却炉解体後の土壌調査もされるだろうが、、、

しかし、「鶴野地域における公共施設再編」などの要点禄、Q&A、公聴会の公述意見と市の考え方などを見る限りでは、今のところ、摂津市の方針は「コンクリートでの封じ込め」での公園整備のようだ~

 

 
 
本ブログの過去ニュースなども拾ってみると出てくる出てくる、、、、
いずれも、その後の後追いはしていないので、処理方法までは不明だが、、
 
関連(本ブログ)特にダイオキシン類を抜粋  見出しだけでも、、、
南箕輪村土地開発公社が宅地分譲した地中から、ダイオキシン含む焼却灰がみつかった~<基準値の4倍を超える4,400pg-TEQ/g>、2021年09月05日 ←すべての焼却灰の除去工事を終えたとしていたものの、その後も焼却灰が残留が発覚
 
日本合成化学・大垣工場、土壌から基準1万倍の水銀、報告遅れ 岐阜県が指導へ2018年02月20日 ←基準値超過土壌は、既に部分的に外部搬出して処理、、

「青森市浪岡不燃物埋め立て処分場に係る調査結果」廃止基本計画・ダイオキシン問題は?2018年01月20日 ←処分場から各種重金属類やダイオキシン類の溶出

知多南部広域環境センター建設予定地の土壌調査結果、基準超の鉛、ふっ素、ダイオキシン類(旧事業所由来?) /愛知2016年11月10日  ←北側隣接地の旧事業所由来のものとも推測?ダイオキシン類による地下水汚染については、原因は不明

平群町清掃センター 焼却灰1万2000トン放置、ダイオキシン埋め立て基準超は2000トン /奈良2016年03月01日 ←そのまま埋め立てできる基準(同3000ピコグ ラム)を超えた灰約2000トンを、2016年度に約2億4500万円かけて無害化処理する方針

大磯 リサイクルセンター建設予定地から基準値超のダイオキシン(1200ピコグラム)/神奈川2014年10月25日 ←今後汚染範囲などを調査した上で土壌を撤去する

■新ごみ処理施設建設予定地からダイオキシン1万4千ピコグラム/沖縄2011年10月20日 検出場所に土壌をかぶせるなどして対処する方針

環境省「ダイオキシン類基準不適合土壌の処理に関するガイドライン」の公表2011年03月31日 

休止中の焼却施設などで基準値超えるダイオキシン さいたま市2010年03月03日 汚染土壌の除去などの補正予算を組んでいたが、汚染土壌の入替工事を実施したかどうかの確認取れず、、


 

●23区の清掃工場の場合
建替え工事は、概ね同じ場所での解体・建替工事となる、、
そして、整備事業の落札金額+土壌汚染対策工事費として【契約変更】追加(増額)となるパターンが多い、、、
さすがに、ダイオキシン類の超過はないものの、ヒ素やフッ素は自然由来が多いものの、六価クロム超過なども、、現地での無害化処理は敷地の問題で搬出して外部処理が多い。また,目黒清掃工場のように、清掃工場建設前に敷地の広範囲に汚染されていた土壌は、薬剤による安定化処理を行ったのち、
封じ込め対策、建替時も同様の措置となっている、
杉並清掃工場建替工事請負契約の契約変更(土壌汚染拡散防止措置で3億5千万円増)2016年01月29日 ←汚染土壌の場外搬出処分を実施
■建替え中の練馬清掃工場、汚染土壌処理が終了(建替協議会だより)2012年10月22日 ←汚染土壌を工場敷地から汚染土壌処理施設に搬出し、適切に処理

 


 

東京都のダイオキシン類等、土壌汚染

 ●北区豊島ダイオキシン類対策 対策事業が完了したものの地域指定は解除されていない
●北区豊島五丁目地域ダイオキシン類土壌汚染対策計画 覆土等で暴露経路の遮断
東豊島公園で最大値140,000pg-TEQ/g(地表下2m)、小学校跡地で最大240,000pg-TEQ/g(地表下2m)、豊島東保育園で14,000pg-TEQ/g(地表下1m)

●荒川区東尾久七丁目地域 ダイオキシン類土壌汚染 対策事業が完了したものの地域指定は解除されていない
荒川区東尾久七丁目地域 ダイオキシン類土壌汚染対策計画を策定しました2014年10月10日  覆土等による対策
荒川区東尾久七丁目地域ダイオキシン類土壌汚染対策計画(案)に対する公聴会の開催と公述人の募集について
■荒川区東尾久七丁目地域ダイオキシン類土壌汚染対策
■東尾久(ひがしおぐ)浄化センター建設用地内のダイオキシン類の土壌調査 の結果(最大値4,200ピコ)について2014年02月05日 
■東尾久(ひがしおぐ)浄化センター建設用地内のダイオキシン類の土壌調査の結果(最大値17万ピコ)について(2013年12月20日)
■東尾久浄化センター建設用地内のダイオキシン類(最大値1,100,000pg-TEQ/g)及び重金属等の土壌調査の結果(2013年09月12日)
■東尾久浄化センター隣接敷地のダイオキシン類の深度方向調査の結果(最高濃度440,000pg-TEQ/g)(2013年09月11日)
■東尾久(ひがしおぐ)浄化センター建設用地内のダイオキシン類の土壌調査 の結果:最大値49,000pg-TEQ/g(2013年05月31日)
■水銀も基準値の100倍 荒川区内のダイオキシン検出敷地(東尾久化センター建設用地内)(2013年04月04日)
■東尾久浄化センター隣接敷地のダイオキシン類(6,200pg-TEQ/g )及び重金属等の土壌調査等の結果(2013年04月04日)
■東尾久浄化センター隣接敷地のダイオキシン類土壌調査(先行調査)の結果、尾久の原公園で2,500pg-TEQ/g(2013年02月05日)
■荒川の下水道処理施設 土壌からダイオキシン検出1100~2300ピコ・グラム(環境基準値の2.3倍)(2012年12月23日)尾久の原公園で表土でも環境基準超過↑↑6,200pg-TEQ/g
■東尾久(ひがしおぐ)浄化センター建設用地内のダイオキシン類の土壌調査の結果(最大値17万ピコ)について2013年12月20
■東尾久浄化センター建設用地内のダイオキシン類(最大値1,100,000pg-TEQ/g)及び重金属等の土壌調査の結果2013年09月12日 


着色剤製造会社 大日精化工業(足立)/地中「廃棄物」はダイオキシン類 39万ピコグラム/リットル2008年11月29日
東京製造事業所の土壌・地下水汚染について(足立区)
当社東京製造事業所における地下水汚染対策のお知らせ 大日精化工業株式会社 拡散防止、汚染源対策及びモニタリングを実施し、現時点で、敷地境界の地下水において環境基準を超えるダイオキシン類等は検出されておりません。

●豊洲新市場の土壌汚染対策
ベンゼン、シアン化合物、ヒ素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウム汚染、すべて、現地での無害化処理
豊洲新市場土壌汚染対策工事=5街区・7街区は土壌汚染対策工事完了、6街区は~2014年10月17日
■豊洲新市場の土壌汚染対策工事とは~2013年01月18日 仮設土壌処理プラント、中温加熱処理、洗浄処理、掘削微生物処理


●六価クロム汚染土壌対策 - 東京都環境局

昭和48年に東京都が日本化学工業(株)から買収した江東区大島9丁目の都営地下鉄用地及び市街地再開発用地で大量のクロム鉱さい埋め立てが判明。鉱さいの還元・封じ込め処理で「わんさか広場」「自由の広場」の公園整備、以後、定期的に大気中の粉じん等を測定し、周辺環境の状況把握を実施。さらに、集中処理地とその周辺において水質の六価クロム濃度を測定し、監視を行っているものの、、、その後も、周辺で高濃度の六価クロムの検出続く、、、
 

●大田区大森南四丁目地域ダイオキシン類土壌汚染、ダイオキシン類濃度で570,000pg-TEQ/g、PCB濃度で19,000mg/Kg
 
「大田区大森四丁目ダイオキシン類土壌汚染対策」東京都環境局
大田区大森南四丁目地域ダイオキシン類土壌汚染対策計画 すべて掘削除去し無害化処理
 ・平成13年6月、同地をダイオキシン類土壌汚染の対策地域として指定
 ・汚染の最高濃度は、ダイオキシン類濃度で570,000pg-TEQ/g、PCB濃度で19,000mg/Kg
 ・約1,000m3の汚染土壌を掘削除去し、ドラム缶(約6,700本分)に入れて城南島の一時保管施設で保管。
汚染土壌除去等工事費 456,000 千円
一時保管施設の設置費 73,000 千円
一時保管施設の管理費(年間) 35,000 千円(初年度は、約8,000 千円)
ア 汚染土壌からPCBを分離する処理及び管理
 (ア) 処理費 907,000千円
 (イ) 管理費(年間) 62,000千円 (初年度は11,000千円)
イ 分離したPCB液を無害化する処理及び管理
 (ア) 処理費 89,000千円
 (イ) 管理費(年間) 5,000千円
平成18年3月土壌浄化 対策事業完了
大田の汚染土壌除去訴訟:三菱ガス化学、2審でも敗訴 有害物質除去費用 企業側の負担認める/東京2008年08月21日



 
 
豊能のダイオキシン

ダイオキシン類基準不適合土壌の 処理に関するガイドライン 」の 埋立施設、「ダイオキシン類の量が 3,000pg-TEQ/g を超えるものを受け入れてはならない」というのをみながら、、、神戸市の産業廃棄物最終処分場に違法に埋立処分、そもそも、あらゆる面で違法処分ではあったのだろうが、、あの施設内汚染物(一般廃棄物)のダイオキシン類濃度は40~82,000ng-TEQ/g、その他の有害物質 カドミウム、水銀、鉛、六価クロム含むだったとおもうが、、それとも、高濃度分は、茨城の民間研究所で無害化実験(溶融処理)に回していたのだろうか、、、

関連(本ブログ)
大阪府 豊能町、ダイオキシン類を含む廃棄物処分施設の工事に着手します(豊能郡環境施設組合からのお知らせ)2024年09月27日
【能勢ダイオキシン問題】豊能町に最終処分場をつくり廃棄物を埋め立て処分する方針2024年03月05日 
【能勢ダイオキシン問題】茨城県稲敷市の民間研究施設でも無断処理(約5トン ドラム缶35本)2016年07月22日
【能勢ダイオキシン問題】神戸市の産業廃棄物最終処分場に違法に埋立処分、9650万円の委託費の大半、仲介業者に渡る? 総務省も調査に乗り出す方針2016年07月22日

 

高砂西港盛立地の PCB 汚染土

そういえば、、、
高砂西港盛立地もPCB汚泥の封じ込めだったな~
カネカと三菱製紙の工場からPCBを含む廃液が瀬戸内海に流れ込み、高砂西港の底質土砂から高濃度のPCBが検出。
高砂西港の汚染土砂は掘り出して固められ、仮置き場として76年に盛り立て地が造成された。当時無害化はできず、環境に影響を与えないようアスファルトで表面を覆い封じ込めた。


高砂西港盛立地の PCB 汚染土に係る報告書平成 19 年 9 月高砂西港盛立地の PCB 汚染土に係る技術検討専門委員会
カネミ油症発覚50年(2)汚染土砂、今も高砂に
 
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