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着色剤製造会社 大日精化工業(足立)/地中「廃棄物」はダイオキシン類 39万ピコグラム/リットル

2008年11月29日 10時08分19秒 |  PCB/DXN類など

■敷地地下からダイオキシン類 「廃棄物」に異常値 足立の化学工場で

●大日精化工業のHPを見ると、それは色とりどりの着色剤の製品紹介が掲載されている。分離しているから「地下水」ではなくて「廃棄物」とはいえ、現実に地下水も汚染されているわけだ。実際には「地下水」は25pg-TEQ/リットルで、環境基準の25倍、地中のものの扱いも分離して液体であるならば「地下水」とみれば一気に39万倍になる。土壌汚染と見なすと390倍となる。どちらにしても39万ピコグラムのダイオキシンはかわらないが… 「廃棄物」であれなんであれ、ダイオキシン類を地中に埋め立てていいわけではない。続報を待とう~

【ダイオキシン類の環境基準】
土壌の環境基準:1000pg-TEQ/g、水質・地下水: 1pg-TEQ/L 以下
河川・底質 : 150pg-TEQ/g 以下、排水の法基準値 10pg-TEQ/L


大日精化工業株式会社 広報室 平成20年11月26日
■大日精化工業(株)東京製造事業所の周辺井戸水調査について


1.汚染状況調査結果
敷地内のモニタリング井戸から地下水環境基準(1pg-TEQ/リットル)を超えるダイオキシン類が検出されました(ダイオキシン類の最大値は25pg-TEQ/リットルでした)。

2.弊社の見解及び対応
(1)汚染原因
昭和37~44年に、工場での顔料の製造の際、溶剤として使用したトリクロルベンゼンに起因するものと考えられます。
詳細は:http://www.daicolor.co.jp/release/release2008/r081127.html


東京都環境局HP
■大日精化工業(株)東京製造事業所の周辺井戸水調査について


足立区HP
■大日精化工業(株)東京製造事業所の土壌・地下水汚染について




●大日精化工業で着色剤としてどのような化学物質を使っているのか、有害化学物質削減ネットワークの工場のPRTR排出移動登録で検索した。このような化学物質を平然と「地中に浸透したもの」と言っていていいのだろうか?? 

■有害化学物質削減ネットワークhttp://www.toxwatch.net/
■大日精化工業の「PRTR排出移動登録」
化学物質名と総移動量「総移動量=下水道への移動量+産業廃棄物量」
2003年データで以下の通り↓↓
・アンチモン及びその化合物 220kg
・ビスフェノールA型エポキシ樹脂(液状のものに限る。) 480kg
・エチレングリコール 520kg(※排水へ)
・クロム及び3価クロム化合物 190kg
・6価クロム化合物 230kg
・コバルト及びその化合物 60kg
・鉛及びその化合物 1000kg
・ニッケル化合物 30kg
・フタル酸ジ-n-ブチル 140kg
・フタル酸ビス(2-エチルヘキシル) 6700kg
・界面活性剤 NPE 60kg

●最近ではトリクロロベンゼンは使われていないようだが、トリクロロベンゼンは熱を加えるとダイオキシン類が発生するようだ~

関連ニュース 朝日以外はいずれも地下水に関するニュースのみ
■ダイオキシン:大日精化工業の地下水から環境基準の25倍検出 毎日新聞 - 2008年11月26日

■大日精化工業東京製造事業所からダイオキシン検出 MSN産経ニュース - 2008年11月26日

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