東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

【多摩地域ごみ実態調査2020年度】総ごみ量は1,080,650t、1人1日当たりのごみ量は697.5g、事業系ごみ搬入手数料、家庭ごみ有料化など~

2021年09月17日 12時31分12秒 | ごみ全般/環境政策

多摩地域ごみ実態調査「ごみの流れフロー図」から

  

2020(令和2)年度版の多摩地域ごみ実態調査が公表された。
さっそく気になるデータを取り出してみた~

●ごみ量は1,080,650t(前年度23,748t(2.2%)増加)
 可燃ごみ726,915t(1,228t減)、
 不燃ごみ56,340t(1,227t増)、
 資源ごみ260,533t(19,598t増)、
 粗大ごみ35,001t(3,965t増)、
 有害ごみ1,861t(187t増)で、
可燃ごみが全体の67.3%、不燃ごみが5.2%、資源ごみが24.1%
※()内は前年度比

●1人1日当たりのごみ量は697.5g
多摩地域の総ごみ量を総人口と年間日数で割って求めた1人1日当たりのごみ量は697.5g/人日で、前年度より16.3g増加

●収集ごみが86.0%、持込ごみが14.0%
 市町村による収集ごみが928,819t(前年度比 37,996t増加)←コロナ禍影響か?
 許可業者等の持込ごみが151,831t(前年度比 14,000 t 減少
←コロナ禍影響か?


多摩地域のごみ減量や資源化率は全国的にみてもトップクラス、、、

同じ東京都であれ、いまさら23区と比較してみても、仕方ないのだが、
2019年度  東京都全体で1人1日当たりのごみ排出量は 871グラム、23区分は 933グラム、多摩地域は小金井、日野、立川と軒並み600g台、700g台
(環境省の「市町村集計結果(ごみ処理状況) (xls 4,976KB)」から)

 

 

とりあえず気になる部分のみ~

事業系ごみ搬入手数料(2021年度は2020年度から変化なし)

多摩地域の持込ごみ搬入手数料は他の市町村と比較してかなり高めである~
しかし、これまでキロ当たり55円だった小金井市が42円となり、国分寺市・国立市はそれぞれ35円・30円から42円に統一したようだ。これは、「
日野・国分寺・小金井3市の可燃ごみの新処理施設」が本格稼働したからだろう~

23区の事業系ごみ搬入手数料は15.5円/Kg
多摩地域
まだまだ25円台もあるが、概ね、30円・40円台に横並びとなった~

多摩地域、事業系ごみ・ごみ処理手数料 注釈いろいろあるので詳細は ↓ ↓


 

家庭ごみ処理手数料(2021年度は2020年度から変化なし)

●多摩地域、家庭系の一般ごみは、2021年6月1日現在28市町で有料収集
●粗大ごみは、多摩地域全市町村で有料収集

家庭ごみ(粗大ごみ除く)の有料化を実施していないのは武蔵村山市と檜原村のみ
23区は、全区未実施(粗大ごみは全区で有料化実施)

ごみ大袋(40リットル)、小平市も80円で導入、清瀬市、稲城市も40円から80円に、、、
80円台が増えている~ 全国の有料化の市町村、40リットルも40円台が多いかな、、

 

●多摩地域 家庭系ごみ・ごみ処理手数料 容器包装プラスチックの有料など注釈いろいろ
詳細は ↓ ↓


 

ごみ組成

●可燃ごみの約4割が紙類・繊維(乾ベース)
多摩地域全体の可燃ごみの組成(乾ベース)は、紙類 繊維が最も多く44.8%となっており、次いで、プラスチック・ゴム・皮革22.0%、厨芥14.0%、木・草10.2%、その他可燃物5.7%、その他不燃物3.2%となっています。

●不燃ごみの約4割強がプラスチック類(湿ベース)
多摩地域全体の不燃ごみの組成(湿ベース)は、プラスチック類が最も大きく46.4%となっており、次いで、金属15.1%、ガラス13.3%となっています。

 多摩地域ごみ実態調査では、容器包装プラスチック類の資源化に触れていない。おそらく資源の分類「その他」に含まれているとおもう。また、不燃ごみ中のプラスチック類割合がかなり多い市町村もあるので、プラスチック類が不燃ごみの自治体も多いのだろう。

多摩地域のごみ組成 ↓ ↓



関連(本ブログ)

23区 清掃工場の「ごみ性状調査結果(令和2年度)」 可燃ごみ中プラスチックは 21.76 %になった~ 2021年07月15日

 

 


 

環境省「一般廃棄物処理実態調査結果(令和元年度)」から

多摩地域のごみ減量や資源化率は全国的にみてもトップクラス、、、

東京都 市区町村別の1人一日当たりのごみ排出量(令和元年度)(並び替え)

23区と島しょが東京都全体平均の足かせと、、、、
それでも多摩地域が頑張ってくれて、、東京都は871g/人日
小金井、日野、立川とすばらしい!!

 

参考までに、、、
全国的にみても、軒並み多摩地域が上位を占めている


注25) 平成24年度以降の総人口には外国人人口を含んでおり、平成23年度までは外国人人口を含んでいない。
注26) 福島第一原子力発電所の事故による福島県内の帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域に係る町村は除外している。
注27) 東京都23区は「東京都23区分」として合算
注28) ごみ排出量は災害廃棄物を除く
注29) 中間処理後再生利用量から固形燃料(RDF、RPF)、焼却灰・飛灰のセメント原料化、セメント等へ直接投入、飛灰の山元還元された量を差し引き、リサイクル率を算出した。

 

関連(本ブログ)
環境省 『日本の廃棄物処理 令和元年度版』、ごみ総排出量は 4,274万トン、1人1日当たりのごみ排出量は 918グラム(焼却施設 1,067施設、直接焼却率 80.5%)2021年04月21日

政令指定都市】一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和元年度) 政令指定都市の1人1日当たりのごみ排出量は?2021年04月21日

都道府県別】一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和元年度) 都道府県別では長野県は1人1日816グラムで6年連続の全国最少2021年04月20日

東京都】一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和元年度) 東京都全体で1人1日当たりのごみ排出量は871グラム、23区分は933グラム2021年04月21日

 

 

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