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(資料:紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報、経済産業省生産動態統計年報)
2017年古紙需給統計の確定版が公表されていたのでグラフを更新した~
3月公表の暫定版よりも若干数字が変わっているものもあり、
2017年 紙・板紙の生産量合計は26,511,878トン
紙生産量は14,580,517トン(対前年比 99.1%)
板紙は11,931,361トン(対前年比 103.1%) ←段ボールは増えている
2017年 古紙の利用率、回収率は前年度よりも下落
古紙の消費量は17,113,702トンで利用率は64.1%(2016年64.2%)
古紙の回収量は21,047,273トンで回収率は80.9%(2016年81.3%)
2017年の古紙概況、
古紙回収量:21,047,273トン(2016年21,233,289トン)
古紙輸出量: 3,733,954トン ←2017年は約17.7%が輸出
(2016年古紙輸出量4,137,944トン←約19.5%輸出)
グラフは古紙再生促進センター「古紙需給統計」から作成した。
●古紙・パルプの消費推移(1991年~2017年)
(資料:紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報、経済産業省生産動態統計年報)
●古紙回収率・利用率の推移(1991年~2017年)
(資料:紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報、経済産業省生産動態統計年報・月報、財務省貿易統計)
●紙・板紙の輸出・輸入推移(1991年~2017年)
段ボール原紙などの輸出が増えている
(資料:財務省貿易統計)
●古紙の輸出・輸入推移(1989年~2017年)
(資料:財務省貿易統計)
古紙回収率等の計算式
製紙メーカー払出実績=紙+板紙 合計(A)
紙・板紙輸入(B)
紙・板紙輸出(C)
紙・板紙国内消費量=(A)+(B)-(C)=(D)
古紙輸入量(E)
古紙輸出量(F)
古紙入荷実績(G)
古紙パルプ入荷実績(G')
古紙回収量=(G)+(G')-(E)+(F)=(H)
古紙回収率=(H)/(D)(%)
古紙再生促進センターの「古紙需給統計」では、、、
生産量、消費量、回収量、輸出量と別立てのグラフなので、、、、
国内でどれくらいが回収され、そのうちの何パーセントが輸出されているのかなどわかりにくいので、
単純に対比できるグラフを作成した~(国内消費量や古紙回収量など実際には複雑な計算式がある)
2017年の
紙・板紙生産量:26,511,878トン
紙・板紙消費量:26,023,257トン
古紙回収量:21,047,273トン
古紙輸出量: 3,733,954トン ←2017年は約17.7%が輸出
古紙再生促進センター
古紙品種別・輸出先別輸出実績資料「古紙輸出 (188.9 KB) 」から作成
●古紙主要国別輸出量内訳(2017年)
●古紙品種別の輸出量内訳(2017年)
元データのままの品目内訳、クラフト紙及びクラフト板紙(未晒のもの)はいわゆる段ボールのようなものだと思う
詳しい内訳は、「古紙の統計分類と主要銘柄」参照
古紙品種別輸出先別輸出実績の2018年は1月~5月までが公表されている、、、
中国の国務院の環境政策で、「2020年までに古紙を含む輸入廃棄物の輸入をゼロにする方針」ということで、古紙の輸出もいろいろ危ぶまれているようだが、中国向けの古紙輸出は、2018年1月~5月までは861,738トンで対前年同期比で65%とかなり落ち込んではいるものの、「今後も中国向け比率は高まる」という報道もあるので、実際のところどうなるのかよくわからない、
一方、日本経済新聞(2018年7月13日)では、古紙問屋でつくる関東製紙原料直納商工組合(東京・台東)は7月積みの段ボール古紙の輸出を5カ月連続で見送る。中国が環境規制の一環で、輸入古紙の品質基準を厳しくした。基準に合わず返品要請を受ける可能性もあり、見積もりに応じる商社は少ない。 人手不足を背景に、関東地区で古紙を運… ...というようなことで、6月積みも、「古紙の対中輸出 新たな難題 コンテナ車不足で運べず」とあったが、、
2018年1月~5月
韓国、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、インドの対前年同期比はかなり増えている~
品質のよい「新聞古紙」は対前年同期比 128.9%と伸びている~
気になることはいろいろあるのだが、
とりあえず~