世界の紙統計＜パルプ及び紙・板紙生産量と紙・板紙消費量など＞2021年、2022年 更新

古紙再生促進センター「世界の紙・板紙統計 」から作成

古紙再生促進センターのHPで、世界の紙・板紙統計（2021年、2022年）が更新されていた～
中国の経済成長、紙の分野も急激な勢いで伸びていたが、2018年から少し下降傾向であったが、2021年から再び上昇、2022年の紙・板紙生産高、中国は117,889 千トンで前年比2,365千トンの増で、2017年のピークよりも増加している。アメリカや日本は横ばい、、

公益財団法人古紙再生促進センター
2024年04月19日  世界の紙・板紙統計を更新しました。　　

 

グラフは「2021年、2022年 世界のパルプ及び紙・板紙生産量と紙・板紙消費量 」から作成

各データには但し書きとして　下記の記載あり
出典：Fastmarkets RISI Annual review of global pulp & paper statistics, 2022
(注)この表の数値は、RISIが集計した数値であり、各国が発表している各数値と異なる場合がある。
(注)＊が付いている（　）内の数値は、経済産業省、中国造紙協会の統計数値。

これまでの統計資料からグラフ作成
元データの（　）内の数値など詳細は～

１．世界のパルプ生産量推移(千トン)



２．世界の紙・板紙生産量推移 (千トン)



３．世界の紙・板紙消費量推移(千トン）



４．国民一人当たり年間消費量(Ｋｇ/年）

この「世界の パルプ及び紙、板紙生産量と紙・板紙消費量」統計資料では、毎年、上位20位までの国のデータが 掲載されている。ルクセンブルグ、かつては国民一人当たり年間消費量がダントツトップであったが、いつのまにか、欄外になった。たんなる統計抜けなんか、消費量の削減なのかは確認できないが、、、

●国民一人当たり年間消費量推移(Ｋｇ/年）

スウェーデン、デンマーク、フィンランド、アメリカも、消費の縮小率は日本よりも急ピッチで進んでいる。ドイツは横ばい、東欧は増加傾向も、

●2022年主要国の古紙回収量、消費量、輸入量、輸出量

中国とアメリカの紙・板紙の生産量と消費量は、3位の日本を大きく引き離しての1位、2位である。そして、中国の場合は、2022年古紙の消費量は69,969千トンと、ダントツの世界一である。また、中国の2022年の回収量は64,842千トンで回収率が55%である。一方、中国の古紙の輸入量は環境規制減少で573千トン。日本の古紙輸出量は2022年は1,833千トンで前年532千トン減少、

2022年の古紙回収率、全世界合計で60％、ヨーロッパの古紙回収率は67％。フランス76％、ドイツ76%、スウェーデン87％、スイスの120％、イギリス92％と、、、、

 

日本国内で言うところの「古紙利用率」と「古紙回収率」とは定義が異なるようだが、
世界の「古紙消費原単位」と「古紙回収率」の地域別比較
古紙消費原単位＝古紙消費量／紙・板紙生産量
古紙回収率＝古紙回収量／紙・板紙消費量