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世界のパルプ及び紙・板紙生産量と紙・板紙消費量(2013年、2014年)

2015年12月28日 21時22分10秒 | 紙・古紙関連

出典:RISI Annual Review 2015
(注)この表の数値は、RISIが集計した数値であり、各国が発表している各数値と異なる場合がある。
(注)*が付いている( )内の数値は、経済産業省、中国造紙協会、韓国製紙連合会、台湾造紙協会の統計数値。
☆グラフは古紙再生促進センター「2013年、2014年世界のパルプ及び紙・板紙生産量と紙・板紙消費量」などから作成

 

古紙再生促進センターのHPで、世界の紙・板紙統計が更新された。
中国の経済成長、紙の分野も急激な勢いで、、とどまるところを知らずか
それともこのあたりで落ち着くのか?! アメリカや日本は横ばい傾向続く~



これまでの統計資料からグラフ作成
最新データは、2013年と2014年、各年の上位20ヵ国分データ掲載

元データの( )内の数値など詳細は~

1.世界のパルプ生産高(千トン)

出典:RISI Annual Review 2015
(注)この表の数値は、RISIが集計した数値であり、各国が発表している各数値と異なる場合がある。
(注)*が付いている( )内の数値は、経済産業省、中国造紙協会、韓国製紙連合会、台湾造紙協会の統計数値。



2.世界の紙・板紙生産高 (千トン)

出典:RISI Annual Review 2015
(注)この表の数値は、RISIが集計した数値であり、各国が発表している各数値と異なる場合がある。
(注)*が付いている( )内の数値は、経済産業省、中国造紙協会、韓国製紙連合会、台湾造紙協会の統計数値。



3.世界の紙・板紙消費量(千トン)

出典:RISI Annual Review 2015
(注)この表の数値は、RISIが集計した数値であり、各国が発表している各数値と異なる場合がある。
(注)*が付いている( )内の数値は、経済産業省、中国造紙協会、韓国製紙連合会、台湾造紙協会の統計数値。

 

4.国民一人当たり年間消費量(Kg/年)

出典:RISI Annual Review 2015
(注)この表の数値は、RISIが集計した数値であり、各国が発表している各数値と異なる場合がある。
(注)*が付いている( )内の数値は、経済産業省、中国造紙協会、韓国製紙連合会、台湾造紙協会の統計数値。


この「世界の パルプ及び紙、板紙生産量と紙・板紙消費量」統計資料では、毎年、上位20位までの国のデータが 掲載されている。ルクセンブルグ、かつては国民一人当たり年間消費量がトップの座であったが、いつのまにか、欄外になった。たんなる統計抜けなんか、消費量の削減なのかは確認できないが、、、フィンランドもアメリカも、消費の縮小率は、日本よりもかなり急ピッチで進んでいる。


●国民一人当たり年間消費量(Kg/年)

 

●2013、2014年主要国の古紙回収量、消費、輸入、輸出量


出典:RISI Annual Review 2015
(注)この表の数値は、RISIが集計した数値であり、各国が発表している各数値と異なる場合がある。
(注)*が付いている( )内の数値は、経済産業省、中国造紙協会、韓国製紙連合会、台湾造紙協会の統計数値。

 

中国とアメリカの紙・板紙の生産量と消費量は、3位の日本を大きく引き離しての1位、2位である、
そして、中国の場合は、2014年、古紙の消費量も75,901千トンと、ダントツの世界一である。

しかし、中国国内の古紙回収量は48,381千トンと消費量の半分満たずで、回収率が47%である。

一方、古紙の輸入量は27,520千トンと、、、他に類をみない、世界一の古紙輸入国でもある。

日本の古紙輸出量は、4,619千トンと、主に中国、そして、台湾、ベトナムなどに輸出しているのだが、、
なにしろ、国内古紙価格よりも、輸出の方が高く売れるので、(参考:関東
古紙価格推移グラフ、、国内が逼迫しても輸出に向ける傾向も、違法な古紙の持ち去りもあとを絶たない、、
しかし、今後、中国はじめ東南アジアの国々が、自国の国内古紙の回収に力を入れて、古紙回収率が上がってくると、、、、、そのときは、日本の古紙は回収すれども国内にだぶつく可能性もでてくる、、、、
日本は、国内古紙の使用量は、まだまだヨーロッパやアジアの先進的な取組には及ばない、、、、
回収率を上げる分、輸出頼みではなく、国内使用率も上げていかないと、、、


日本国内で言うところの「古紙利用率」と「古紙回収率」とは定義が異なるようだが、

世界の「古紙消費原単位」と「古紙回収率」の地域別比較
古紙消費原単位=古紙消費量/紙・板紙生産量
古紙回収率=古紙回収量/紙・板紙消費量


●2013、2014年主要国の古紙消費原単位、回収率


出典:RISI Annual Review 2015
(注)この表の数値は、RISIが集計した数値であり、各国が発表している各数値と異なる場合がある。
(注)*が付いている( )内の数値は、経済産業省、中国造紙協会、韓国製紙連合会、台湾造紙協会の統計数値。

●2014年 古紙消費原単位 ベスト10

    古紙消費原単位 回収率(%)
  全世界合計 0.583 58
1 デンマーク 1.143 57
2 ウクライナ 1.048 44
3 マレーシア 1.015 53
4 メキシコ 1.01 52
5 サウジアラビア 0.986 51
6 台湾 0.977 81
7 ベトナム 0.901 37
8 フィリピン 0.887 45
9 トルコ 0.868 46
10 イギリス 0.845 87
11 スイス 0.839 97
12 スペイン 0.837 74
13 タイ 0.819 66
14 韓国 0.81 88
15 ギリシャ 0.81 59
16 オランダ 0.797 75
17 アラブ首長国連邦 0.782 39
18 エジプト 0.775 46
19 ドイツ 0.737 76
20 中国 0.706 47

ちなみに古紙消費原単位ワースト1位は、フィンランドの0.057(古紙回収率は52%)

2014年 古紙回収率 ベスト10

    回収率(%) 古紙消費原単位
  全世界合計 58 0.583
1 ノルウェー 114 0.274
2 香港 104  
3 スイス 97 0.839
4 韓国 88 0.81
5 オーストラリア 87 0.508
6 イギリス 87 0.845
7 フランス 82 0.659
8 台湾 81 0.977
9 日本 79 0.646
10 ドイツ 76 0.737
11 カナダ 75 0.257
12 オランダ 75 0.797
13 スペイン 74 0.837
14 オーストリア 70 0.473
15 タイ 66 0.819
16 アメリカ 65 0.378
17 ポルトガル 61 0.165
18 ニュージーランド 61 0.312
19 イタリア 61 0.533
20 ギリシャ 59 0.81

ちなみに古紙回収率のワースト1位は、インドの26%(古紙消費原単位0.59)

 


 

古紙価格推移グラフについて( 関東製紙原料直納商工組HPより転載)
  1. 古紙価格は、東京都内及びその近郊の古紙問屋店頭渡し価格を表示したもの。
    店頭渡し価格では、古紙問屋から製紙メーカーまでの輸送運賃は含まれない。
    価格に幅がある場合は、単純平均価格をグラフ化(2009年1月~)。
    但し、価格幅を示す「~」以降が空白のものは記載されている数字のみをグラフ化。
  2. 価格は、円/tでいずれもプレス品。プレス品とは、大型梱包機によりプレス梱包をしたもの。
  3. 輸出価格は「古紙品種別輸出先別輸出実績」の各輸出金額計を各輸出数量計で除算し算出。
  4. 公益財団法人古紙再生促進センター調査。
古紙価格推移グラフ(3年間)
古紙価格推移グラフ(3年間)
古紙価格推移グラフ(2000年1月~)
古紙価格推移グラフ(2000年1月~)

 


関連(本ブログ)
紙の生産・消費と古紙の回収・利用等の統計資料(2014年古紙需給統計(確定版) )古紙再生促進センター 2015年08月30日

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