●練馬清掃工場周辺(拡大):Google マップ航空写真より
●東京23区の清掃工場の多くは、住宅、幼稚園、保育園、小中学校、病院のまっただ中に建てられている。また、すぐ近くに市場をかかえる清掃工場も~こんなに住宅密集地に鎮座する清掃工場群は、いかに日本が焼却大国といえども他に類を見ないであろう。とはいえ、清掃工場建設,操業後に、後々、住宅が建設されたパターンが多いのだが~
●あまりにも清掃工場がたくさんありすぎて、練馬清掃工場や北清掃工場周辺にはまだ行ったことがなかった。今日、Google マップで次々見ていったのだが、写真とはいえおぞましい風景である。
●以前、清掃工場の問題点を話し合う場で、「住宅密集地のまっただ中の清掃工場を真っ先に廃炉にすべきだ」というような意見を聞いたことを思いだしてしまった。しかし、こうしてみると、どこもかしこもみんな住宅密集地に建っている。運動をしている市民にとっては、だれもみんな自分の地域の清掃工場を少しでも小さくしたい、なくしたいと思っている。優先順位などつけられないのも現状である。
●江東区や大田区がいかに清掃工場や廃棄物施設が密集しているとはいえ、湾岸部ということで、たしかに住宅の密集地ではない。但し、このGoogle マップもあまり最新とはいえない。今や、湾岸部の清掃工場周辺にも高層マンションは乱立しているのである。
●自区内処理の原則による清掃工場の乱立(?)も、いわば清掃工場の安全神話(?)の上に成りたたせたもの。運搬車両による排ガスだけをみても迷惑施設であることはまちがいないが、今さらながら~でもあるが、今一度、清掃工場の環境対策、安全操業が確実であるかどうかの総点検をすべき時なのではないか。品川清掃工場の事故や練馬清掃工場の雨水ダイオキシン類問題で、東京二十三区清掃一部事務組合に対する信頼は失墜しているともいえる。
●練馬清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●光が丘清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●杉並清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●千歳清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●世田谷清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●板橋清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●北清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●豊島清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●渋谷清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●目黒清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●足立清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●葛飾清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●墨田清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●江戸川清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●多摩川清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●品川清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●港清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●中央清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●新江東清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●有明清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
●大田清掃工場周辺:Google マップ航空写真より
■昭和14年当時の「清掃工場建設計画」
※「東京都清掃事業百年史」より作成(塵芥焼却場建設位置の赤着色は渡辺)
●昭和10年代半ば、当時の東京市が立てた計画は都心から放射状に線を引き、人が住んでいない過疎地を 選んで清掃工場をつくるというものだったそうだ。練馬や板橋などは高度成長以後急速に人家が増え、過疎地が過密地になってしまった。
●住宅過密を承知で建設計画を立てた最初のケースが目黒で、その後の清掃工場建設計画で、さらに港、墨田、中央、豊島、渋谷と建設している。(新宿、中野、荒川は建設計画を中止)
■東京二十三区清掃一部事務組合 現在の清掃工場
※東京二十三区清掃一部事務組合HPより
●ほんとうにぐるっと放射線状に建てられているのだ!!