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米中貿易戦争の余波、中国が古紙の調達先を米国から日本に変え「爆買い」、国内の段ボール古紙 不足の危機 、新聞古紙も同様に、

2018年10月31日 09時00分29秒 | 紙・古紙関連

中国が段ボールの原料となる古紙の調達先を米国から日本に変え「爆買い」したため、国内で段ボール古紙が不足する懸念が広がっている。アメリカから中国向けの古紙に関しては、品質が悪いのみならず、米中貿易戦争の余波でアメリカの古紙に25%の報復関税を課したということで、日本の「古紙「爆買い」で段ボール危機」ということになったようだ、、、

日本発中国向けコンテナ輸送、古紙が大幅増 8月」では、8月の日本発中国向けコンテナ輸送量は96万1075トンと前年同月比ほぼ横ばいだった。品目別で最多の「木材パルプ、古紙、板紙類」が31.6%増だった。中国が米国から入る古紙に報復関税を課した影響などで日本からの古紙調達が目立つとなっている。また「 レンゴー、19年3月期の純利益10%減 米中摩擦で古紙」影響大、、

古紙「爆買い」で段ボール危機 米中貿易戦争の余波
日本経済新聞 2018年10月30日
 米中貿易摩擦の余波で、国内で段ボールが不足する懸念が広がっている。最大生産国の中国が段ボールの原料となる古紙の調達先を米国から日本に変え「爆買い」したためだ。日本での古紙流通量が減り、一部で欠品も出始めた。ハイペースな輸出が続くなか、需要期の冬場に段ボールが不足し物流が混乱する事態が現実味を帯び始めた。
 「その日に古紙が入荷するかを心配しながら生産する工場もある」。段ボール原紙最大手の王子マテリ…...


日本国内の古紙需給、

段ボール古紙にとどまらず、新聞古紙も輸出に回る量が増えて国内製紙メーカーは品薄気味とか、、、
一昨日、古紙再生促進センターの「平成30年度 紙リサイクルセミナー」に参加してきたのだが、、新聞古紙不足の対策として、輸入新聞古紙の導入検討をしたものの、海外品は品質が悪くて国内新聞古紙の代替使用は難しいとなったそうだ。ほんとうにおかしななねじれ現象、、、

品質の悪い雑誌や雑がみは中国の輸入規制で製紙メーカーの在庫は増えて、品質のよい段ボールや新聞は輸出に回されて国内が品薄気味、輸入で代替しようにも品質が悪いなど、、古紙回収などの関連業界、先ずは国内循環が先だろうに、目先の利益のみで輸出優先では、 

ここのところの、中国の廃棄物輸入制限は、品質の悪いごみ化した廃プラスチックや未選別古紙の受入規制である。中国は、今やアメリカを追い越して、世界最大の紙・板紙の生産国である。従って、古紙に関しても、国内古紙だけでは間に合わずに大量の古紙を輸入せざるを得ない状況。未選別古紙の受入を禁止すると共に、品質のよい古紙の輸入は続いている。

中国は輸入廃棄物の禁止のみならず、自国内の再生資源の回収率向上を目指しているそうなので、いずれは輸入量も減少するだろうが、、、、


関連(本ブログ)
中国の廃棄物輸入制限「未選別古紙 輸入禁止」の動きは? 日本の古紙輸出への影響は? 2018年07月31日
世界のパルプ及び紙・板紙生産量と紙・板紙消費量(2015年、2016年) 2018年03月12日


詳細は古紙再生促進センター「世界の紙・板紙統計 (373.0 KB) 」参照のこと

 

中国とアメリカの紙・板紙の生産量と消費量は、3位の日本を大きく引き離しての1位、2位である、
そして、中国の場合は、2016年古紙の消費量も78,318千トンと、ダントツの世界一である。

しかし、中国国内の古紙回収量は49,820千トンと消費量の6割程度で回収率が47%である。
一方、古紙の輸入量は28,500千トンと、他に類をみない古紙の輸入国でもある。

日本の古紙輸出量は4,138千トンで、その多くは中国向けとなっている。
中国はじめ東南アジアの各国も、年々、自国の国内古紙の回収に力を入れているので、いずれは古紙の回収率も上がり、輸入量も減っていくことだろう。

日本の古紙循環、いまは、古紙の回収率が上がれば上がるほど、輸出頼みとなっている。中国の状況次第では、輸出向けの古紙はだぶつく可能性も先行き不透明、、、、

●2016年主要国の古紙回収量、消費、輸入、輸出量

 

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