
サンテレビ「芦屋市のごみ焼却施設 水銀濃度が基準値超えで停止/兵庫県」から
芦屋市環境処理センターのごみ焼却施設で、排ガス中の水銀が大気汚染防止法の基準値の3倍強の濃度を検出し、今月27日に運転を停止したと毎日新聞で報じている。毎日新聞「水銀 排ガスに高濃度 ごみ焼却施設、運転停止 芦屋」では基準値の3倍強の濃度の水銀を検出としているが、、、
芦屋市では、市民や事業者向けに「生ごみ類以外の燃やすごみや粗大ごみなどは可能な限りごみ出しを控えてください。」と呼びかけている、、、
大気汚染防止法の改正で、平成30年4月1日から廃棄物焼却施設の排ガス中の水銀濃度にも規制がかかったが、全国各地の焼却施設、きちんと規制が守られているのかどうか、ほとんどニュースにもなっていないが、、、
芦屋市のように基準値超過が表面化するのも、氷山の一角なのか?
(追記 2019年8月31日)
サンテレビ「芦屋市のごみ焼却施設 水銀濃度が基準値超えで停止/兵庫県」によると、
・2019年6月に行った排ガス測定の結果は200μg/Nm3(基準値の4倍)
・8月行った再測定でも300μg/Nm3 ?(基準値の6倍)
・8月27日からごみ焼却施設は運転を停止
それにしても、200μg/Nm3、300μg/Nm3というとどの程度のものなのか見当もつかないが、、、
過去、23区の清掃工場では20回以上水銀廃棄物による焼却炉停止があった。いちばん被害の大きかったのが足立清掃工場の場合、2か所ある「排ガスの水銀連続測定器」はろ過式集じん器の出口で急激な上昇、そして焼却炉の停止。おそらく煙突の入口で0.98㎎/㎥Nだったのか。そのときの復旧費用(集じん設備、洗煙設備、触媒反応設備の清掃や交換)が約2億8千万円、休炉期間は約3ヶ月。
毎日新聞 2019年8月30日
芦屋市は29日、市環境処理センター(同市浜風町)のごみ焼却施設で、排ガス中に大気汚染防止法の基準値の3倍強の濃度の水銀を検出したため、今月27日に運転を停止したと発表した。原因は調査中。市環境施設課は「直ちに健康被害を生じる数値ではないと判断している」としている。
同センターには、市内全域の可燃・不燃の… ...
芦屋市環境処理センター(ごみ焼却施設)
ストーカ式(可動) 全連続運転 230t/日 使用開始年度 1996年
大気汚染防止法(水銀大気排出基準)
廃棄物焼却炉 新設 30μg/Nm3(0.03 ㎎/Nm3)
既設 50μg/Nm3(0.05 ㎎/Nm3)
芦屋市 更新日:2019年8月29日
市民の皆様へ 生ごみ類以外の燃やすごみや粗大ごみなどは可能な限りごみ出しを控えてください。
ごみ焼却施設の停止
芦屋市環境処理センターのごみ焼却施設の排ガス中の水銀濃度が排出基準値を超えたため,施設の運転を停止しました。
ごみ出しに関するお願い【重要】
施設の運転を停止しているため,ごみの焼却を行うことができません。別表(PDF:28KB)をご覧の上,可能な限りごみ出しを控えてください。
水銀が含まれるごみの正しい出し方について【重要】
水銀が含まれるごみを正しく出さなかった場合,今回のように焼却施設の運転を停止することになりかねません。正しい出し方をお願いいたします。
水銀が含まれている主なものは,水銀体温計,水銀血圧計,蛍光灯,ボタン電池になります。
品目 |
ごみ出しの方法 |
水銀体温計 | 環境処理センターへ直接お持ち込みください(予約が必要です) |
水銀血圧計 | 環境処理センターへ直接お持ち込みください(予約が必要です) |
蛍光灯 | 割れないように,購入時の紙のケースや新聞紙などに包んでその他燃やさないごみの日に出してください |
ボタン電池 |
「電池工業会」では,ボタン電池の回収・リサイクルに取り組んでいます。 詳しくはホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウが開きます)をご覧ください。 |
芦屋市家庭ごみハンドブック(下記お知らせ内リンク参照)P12,13,23に記載しています。適切なごみ出しをお願いいたします。
健康への影響について
環境省は「排出基準は環境中を循環する水銀の総量を地球規模で削減するという観点から設定したものであることから,排出基準を超える水銀等が排出されたとしても直ちに地域住民に健康被害を生じるものではないことに留意が必要」としています。