ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

レクチャーコンサート

2015-08-09 23:21:13 | 演奏会レビュー
今日は耳鼻咽喉科の先生である
斉田晴仁先生と奥様のソプラノ斉田正子さん、
そしてゲストの吟詠、薩摩琵琶演奏の吉永典子さん、ピアノの江澤隆行さんによるコンサートに行ってきました。


正確には斉田晴仁先生の司会andレクチャーコンサート、でしょうか。


今回初めて伺ったので、すべてが興味深かったです。


声帯の違いではなく、声楽の発声では共鳴腔を広く確保しながら歌っており、津軽三味線の奏者の歌では共鳴腔を狭くしたり、広くしたり形を変えて歌っていることが歌の響きの違いになっていること。実際の映像と声で、百聞は一見にしかず、です。


模型を使って、イエアオウ、と母音の違いによって共鳴腔の長さ、太さを変えているということ、感覚が科学で示されていることが面白かったです。

吟詠での声の響き方、声楽での声の響き方、倍音の多さ、同じ人間でも咽頭を下げたり、共鳴腔を開けたり、で音色を変えることができるということなので、うまく歌える人は、そういうことをイタリアオペラを歌うときと日本歌曲を歌うときで切り替えているのかも。



初めて薩摩琵琶の演奏を聴いたのも感動しました。

しかも、敦盛!


邦楽と洋楽の比較の中で聴くのも
勉強になりました。



勉強、だけでなく
コンサートは楽しかったです。
斉田正子さんはもちろん素晴らしかったし。斉田先生の軽いテノールを、咽頭を、低めにして太い音色で九十九里浜を歌ってみます、という実践もなるほどなかなかでした。


私もさっそく練習で試してみます!


車のワイパーにバッタ!
もうすぐ秋。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お礼 (吉永典子)
2015-12-10 09:03:17
ご鑑賞下さいまして、誠にありがとうございました。
更に芸に磨きをかけ、また、お越しいただけるよう、また、お呼びがかかるように、努めてまいります。
返信する
Re:お礼 (vivisisterpiyo)
2015-12-10 09:12:53
吉永さま

コメントありがとうございます!
光栄です*\(^o^)/*

発声の観点から、という研究もとても興味深かったのですが、薩摩琵琶と吉永さんの吟詠がとても素敵でした。

私も歌を歌っておりますが、日本歌曲において発声は西洋のものであっても発語は日本語がきちんと聴こえる、言葉の通るものでありたいと思っています。吉永さんの演奏は言葉が心に届く、素晴らしいもので吟詠という世界の何かを日本歌曲と結びつけて自分の歌に生かしたいと思いました。

どうぞこれからも御活躍くださいませ。
返信する
素晴らしい演奏会 (ファンより)
2016-04-01 10:07:13
吉永さんの演奏を間近で見た事はなく、一度行ってみたいと思います。
どの方も素晴らしいとおっしゃいますので、良かったですね。
私も一度拝見したいと思います
返信する
素晴らしい演奏会 (vivisisterpiyo)
2016-04-01 11:49:37
ファンより、という事で私の歌を聴いていただいた方でしょうか?
コメントありがとうございます♪

こちらのコンサートは年に一度くらい開催されているようです。クラシックのら歌だけでなく他のジャンルの歌の時は声帯はどうなって、口腔がどう空いて、など医学的な見地でのレクチャーがあることが、普通のコンサートとは違い、面白いです。興味があれば是非行ってみてください。 演奏者は一流のかたばかりです。

それから私のコンサートも是非いらしてください\(^o^)/
次は4/22.杉並公会堂小ホールです。
返信する
返信ありがとうございます (ファンより)
2016-04-01 20:43:17
今度是非伺わせていただきます。
私の亡くなった友人が、吉永さんのファンでした。それまでは余りそのジャンルは知らなかった様です。
ある方からCDをいただき、それを聞いてファンになった様で、頂いたCDは、大切に保管をして、ご自身であちこちのショップに、行って探して、結局は、どこかで中古を手に入れ、それ以降は全て購入していた様です 笑
私はこの手のジャンルはよくわからないのですが、機会があれば聞いてみようかなぁ~!
返信する
Re:返信ありがとうございます (vivisisterpiyo)
2016-04-01 22:38:45
是非、詩吟も声楽も聞いてみてください!
基本はどちらも言葉を歌、ふしにのせて伝えるということ。

ジャンルの違う音楽を楽しんでみてくださいね。
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