夕暮れ時、庭に何か入ってきた「ネコかな?」
花畑に入っていく姿は太ったネコに見えたが「違う!これ何?」
すぐに主人を呼んで、「カメラ!」
私たちと目が合っても平気で、クリスマスローズの根元を掘り始めた。
ウォーキング中のご近所さんを呼び留めて「なんだろう?ハクビシンかな?」
にらめっこが続いて、こちらも怖いけど、相手も怖いんでしょうね。
ご近所さんが次に呼んでくれたのは自治会長さん、
その時はもう逃げてしまった後だったけれど、バッチリ写った写真見て
「これはニホンアナグマだよ、罠を仕掛けてもらう手配するから」
翌日は農作業のベテランさん達も来てくれて、情報いろいろ・・・
「ミミズが多い畑は狙われるよ、」
「下水路を通り道にして行動範囲が広いから」
「人を恐れないけど、どう猛さは無いから・・・」
「周りを囲っても土を掘って入るから手に負えない」
チューリップの球根掘り返したり、
野菜畑に大きな穴開けたりの犯人はこれだったんだ。
狩猟免許を持つMさんが捕獲のための「箱罠」を持ってきてくれました。
お隣りさんに、学校さん、今度は主人の友人が聞きつけて、
「アナグマが出たんだって?どこに箱罠を仕掛けたの?」
小さい町に情報が飛び交い、次々と知り合いが来てくれます。
一匹のアナグマでこんなに大騒ぎ、罠にかかったらお祭り騒ぎだね。
お隣りの庭も掘り返されているので、境界近くに置きました。
魚肉ソーセージ、ミミズにコガネムシの幼虫、干し柿、豪華なディナーです。
成果を見守る眼がいっぱい、注目の裏庭になりました。
地下に穴を掘って暮らしている二ホンアナグマ。
そのトンネルはたくさんの出入り口、部屋のある大きなものだそうです。
アナグマの使わなくなった巣に狸が住むこともあり、
「同じ穴の貉」のムジナはこのアナグマのことを指すそうです。
雑食性で、土を掘って昆虫の幼虫などを食べ、
甘みのある果実や野菜も被害にあうようです。
これから育てるスイカに落花生、なんとしても守らなくては。