日本の未来「あした」を考える

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巨大ITから「使用料」も EU改正著作権法が成立

2019-04-20 21:12:16 | 海外ニュース

産経デジタル 平成31年4月16日 00:06

グーグルのロゴとおもちゃのフィギュア(ロイター)

 

 【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)で15日、インターネット上で配信されるニュース記事や音楽、動画などの著作権保護を大幅に強化する改正著作権法が成立した。米グーグルなど「プラットフォーマー」と呼ばれる巨大IT企業に対し、著作権保有者が適切な使用料の支払いを求めることもできる。

 改正法は3月に欧州議会がすでに承認し、成立に必要な加盟国の承認も15日の担当閣僚による理事会で受けた。今後、EUの官報に掲載し、各加盟国が2年以内に国内で法制化する。

 改正法はIT企業がコンテンツの使用許諾を著作権者に求め、不正なコンテンツの削除にも努力するよう規定。対応が不十分な場合の法的責任はIT企業が負うと明記した。一方、中小の新興企業は対象外とし、教育・研究目的のコンテンツ利用は規制しない。ニュース記事もごく短い抜粋は掲載可能とした。

 EUでは約20年ぶりの抜本的な著作権法の改正。巨大IT企業が無断でニュース記事などを掲載し、膨大な利益を得る状況を是正するのが目的だ。EUのユンケル欧州委員長は法成立を受け「著作権に対するルールをデジタル時代に適合させるものだ」と強調した。

 


パレスチナで新内閣発足 中東和平、分裂解消が課題

2019-04-20 21:03:20 | 海外ニュース

産経デジタル共同 平成31年4月15日 21:08


新内閣発足に当たりアッバス議長(前列右から2人目)と並ぶシュタイエ新首相(同中央)=13日、ヨルダン川西岸ラマラ(ロイター)


 パレスチナ自治政府のアッバス議長は13日、側近のムハマド・シュタイエ氏を首相とする新内閣を発足させた。9日のイスラエル総選挙を受けて対パレスチナ強硬姿勢のネタニヤフ首相の続投が確実視される中、トランプ米政権が近く公表する見通しの中東和平案への対応や、2007年以降続く自治区の分裂状態解消が課題となる。(共同


台湾・与党、予備選混迷 蔡氏VS頼氏 深まる対立

2019-04-20 20:55:56 | 海外ニュース

産経デジタル 平成31年4月15日 20:58


 

9日、台北の総統府で、臨時記者会見を開いた蔡英文総統(田中靖人撮影)

台北市内で、自分を題材にした新書を発表する頼清徳前行政院長=3月29日(田中靖人撮影)

 

 【台北=田中靖人】台湾の与党、民主進歩党で、2020年1月の総統選の候補者を選ぶ党内予備選が混迷を深めている。再選を目指す蔡英文総統(62)と頼(らい)清徳(せいとく)前行政院長(首相に相当)=(59)=の対立が深まり、党の分裂を避けたい党執行部は予備選を今月下旬から5月22日以降に先送りした。話し合いによる候補者の一本化を目指すが、頼氏は反発しており先行きは見通せない。

 「非常に遺憾だ。結党以来、われわれが堅持してきた民主的な価値を否定する行為だ」

 延期が決まった10日夕、頼氏は党執行部を批判した。「事前に私の意見を聞かなかった」とも指摘し、予備選を戦い抜く「決心は変わらない」と強調した。

 民進党は3月末、本来4月17日の予定だった候補決定日を1週間延期しており、今回は再延期となる。さらに、立法委員(国会議員)選の候補者選定が終わる「5月22日以降」とだけ決め、政見発表会などの日程全てを先送りした。

 中台関係の「現状維持」を掲げる蔡氏と異なり、頼氏は「台湾独立」を公言し党の伝統的な支持者の受けが良い。清新な印象もあって世論調査の支持率は蔡氏を上回る。ただ、現在の党執行部は頼氏が3月18日に出馬を突如、表明して以降、蔡氏への配慮と映る行動を繰り返している。蔡氏が同21~28日に外遊した際には頼氏に選挙運動の自粛を要請。両氏に近い総統府の陳菊秘書長ら5人の調整役を任命し事実上、頼氏の出馬撤回を模索してきた。

 今月8日に両氏の直接会談が平行線に終わると、蔡氏は翌9日に総統府で臨時の記者会見を開き、「大切なのは誰が予備選に勝つかではなく、どうやって本選に勝つかだ」と主張。08年と12年の総統選は予備選の“後遺症”で敗れたとして、予備選実施に否定的な見方を示した。

 予備選は世論調査だけで行うため、現状で突入すれば蔡氏が敗れる可能性が高い。蔡氏はその一方で「私は現職。再選を目指すのは総統としての責務だ」と自身は譲らない姿勢を強調している。台湾各紙によると、10日の党会合では、蔡氏の支持派が予備選延期を強硬に主張した。調整役の5人は今後も頼氏の説得を続けるとみられるが、頼氏が応じる気配はない。

 12日には延期に反発した蔡(さい)明憲(めいけん)元国防部長(国防相)が離党を表明。蔡、頼両氏もお互いに批判を続けており、確執が深まっている。



「アラブの春」第2幕のうねり 妥協せぬ民衆、目立つ女性

2019-04-20 20:44:27 | 海外ニュース

産経デジタル 平成31年4月15日 20:51



11日、スーダン・ハルツームで軍政に反対するデモ参加者ら(ロイター)



 【カイロ=佐藤貴生】スーダンとアルジェリアの長期政権が反政府デモで相次いで崩壊し、2011年に中東・北アフリカを席巻した「アラブの春」の再来を思わせる現象が広がっている。民主化や経済の立て直しを求める声に向き合わず、権力にしがみついてきたツケがきた形だ。民主化をめぐる政権と民衆のせめぎ合いが、この地域を再び覆いつつある。

 スーダンでは30年にわたり最高権力者の地位を占めたバシル大統領(75)が11日、クーデターで身柄を拘束された。このわずか9日前には、大統領に20年居座ったアルジェリアのブーテフリカ氏(82)が辞任したばかり。ともにアラビア語を話すイスラム教徒が多いアラブ連盟の加盟国で、抗議デモの末に軍が民衆の側に寝返った。

 スマートフォンでデモに関する情報が拡散する傾向は、「アラブの春」のとき以上に鮮明だ。スーダンでは各地で女性がデモを主導する動画が広く出回っている。特に、22歳の女子大生が車の上から「人々は革命を求めている」とリズミカルに連呼する動画は大きな注目を集め、海外メディアも「歌う女性の抵抗」などと相次いで報じた。

 デモ参加者が指導層の姑息(こそく)な延命策を見抜き、生半可な譲歩ではデモを停止せず権力の一新を迫り続けていることも特徴だ。

 「アラブの春」ではシリアやイエメンが内戦に陥ったほか、イスラム勢力の台頭を招いた国もあった。カダフィ政権が崩壊したリビアでは今月、有力な軍事組織と暫定政権との戦闘が激化、民主化とはほど遠い状況だ。スーダンなどのデモ隊はアラブの春を教訓に、同じ誤りを繰り返すまいと決意しているかのようだ。


 一方、スーダンの隣国エジプトではシーシー大統領(64)の任期延長が現実味を帯びてきた。国会は大統領任期を4年から6年に延長する改憲案を審議中で、近く実施予定の国民投票で認められれば、現行任期が2年延長され24年までとなり、その後さらに6年間、30年までの続投が可能となる。エジプトでは「アラブの春」でムバラク政権が退陣しており、反政府デモの飛び火を避けたい政権の狙いもちらつく。

 中東の識者はロイター通信に、デモの拡大は「政治の嘘」に対する反発だと指摘。全般的に低迷傾向が続く経済のてこ入れもせず、強権の維持に汲々(きゅうきゅう)としてきた指導者にとっては厳しい夏になるかもしれない。



民主党候補指名争い 序盤で早くも盛り上がり 米大統領選

2019-04-20 20:33:27 | 海外ニュース

産経デジタル 平成31年4月15日 20:45


大統領選の民主党候補者指名争いへの出馬を正式表明したピート・ブティジェッジ氏=14日、米中西部インディアナ州サウスベンド(上塚真由撮影)

集会で演説するバーニー・サンダース上院議員=米東部ペンシルベニア州ピッツバーグ(黒瀬悦成撮影)

 

 来年の米大統領選に向けた民主党の候補指名争いが早くも盛り上がってきた。これまでに約20人が立候補を表明した。最有力候補の一人とされる「急進左派」のバーニー・サンダース上院議員(77)は今月12~14日、本選で当落のカギを握る中西部と東部の重要州5州を2月の出馬表明後初めて遊説。

一方、「穴馬」と見られている中西部インディアナ州サウスベンド市のピート・ブティジェッジ市長(37)も14日、地元で指名争いに名乗りを上げた。