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川口はいいところよ・・  ようこそ新潟へ

新潟県中越地震震源地から今年で早や12年。そげ落ちた信濃川の河岸段丘の表土も自然の力で草木が戻りました。

地震その時(再掲10)

2007-02-03 12:23:58 | ワブログから引っ越しました
その後 私はエリアの状況をみてまわった。

下りは駐車場には展望台の淵とほぼ平行に一直線上に深い亀裂がはいっていた。

建物は外観は崩れていなかった。

上りに回り展望台にあがった。

外灯が倒れていた。

SA入り口はやはり崖の淵と平行に段差が出来ていた。駐車場はメロンの網目状のクラックが伸びていた。

建物は上りが、駐車場は下りが被害状況が酷かった。



展望台から川口町を眺めた。

信濃川の対岸は赤い光がくるくると何箇所も回っているのが見えた・・

これからどうなるんだろう・・しばらくそこにいた。



「お客様はそれぞれ車の中でお休みになりました。」

「私たちもこれから休ませていただきます。」

「変わった事がありましたら連絡します。」

私達3人は従業員の車の同乗させてもらった。



本当に星が降り注ぐかのような空が目の中いっぱいに広がった。



目を閉じ、眠れないまま時が過ぎた。

今までの出来事は夢だったのだろうか・・映画のように画面が流れた。



どれくらい過ぎたのだろう、サイドミラーの中で小さな光が揺れた。



来た!!応援が来た!!



車を降りゆっくりと光の方向へ進んでいった。



「ありがとうございます。」

「長岡から着ました。」

「湯沢ももうじき着きます。」

道はつながっていた。

トンネルは崩れていなかった・・

これまでの状況を説明、一緒にくだりに向かった。



声を出せないでいる私に代わり

「一箇所に集まっていただいたほうがいいですので、これから上りに移動していただきます。」



「あのう、ガソリンがないのですが・・」



下りGSで手動で入れてもらう

上下の門扉を開け、滞留車両は列をなしてゆっくりと亀裂がはいった通勤路を上りSAへ移動を始めた。

本線からの滞留車両も少しずつ上りSAに集まった。