チベット問題は魂の問題

さて、あと一週間となりました。聖火という名の不審火リレー。

私はチベットＴシャツも買いましたし、チベット国旗も買いました。そしてバスツアーの予約も完了しました。えぇ、そうです、行きますよ～長野！！

先日の善光寺インパクトにより、マスコミの論調も変化が見え、世間の関心も高まり、26日当日は案外チベットサポーターの数は凄いかもしれません。我々チベサポにとっては追い風ですが、逆にチャイサポを追い込む形となり、2chや中国系の掲示板には不審な書き込みが乱発しています。物騒な書き込みが増えているのです。

私が参加するチベサポ側では、平和的な抗議活動の計画しかありません。他の団体さんや2chなどで集まるチームには、聖火を狙う意図を持ったところもあるようですが、実際には警察の厳重な警備により実現は難しいでしょう。ですから今回の抗議行動の主旨は、チベットで起きている問題をなるべく多くの人に知ってもらうというテーマにしぼるのでいいと思います。

もっとも、私は最初から聖火には興味ありません。消すことで目立つという効果はあっても、種火で再点火して続行できるし、チベット問題のアピールとは目的が違う気がしてました。その点で、多くのマスコミが聖火の警備にだけ注目する報道姿勢は間違っていると思います。報道して欲しいのは、チベットで起きていることです。

土曜日に名古屋で起きた奇跡的なデモはご存知でしょうか。これは、2chに「今から集まれる人いる？」といったような書き込みからスタートした、ネット発信のデモです。計画から運営、実行まで完全素人チームがやりとげた稀有なデモです。事前にも多くの新聞に取り上げられました。取材もあったようです。

このケースを見てもはっきりしているのは、今回の聖火騒動で大きく声を上げている人たちは、ほとんどが思想信条に右も左もない、ほぼニュートラルな一般人だということです。この点がテレビや新聞報道では強調されていません。そう思いたくないのか、そう書くと不都合があるのか真意はわかりませんが、これは大変重要なことなのです。

私はこの流れを止めたくない。チベット問題は聖火リレーで終わることでもないし、チベット問題だけ声をあげていればいいというものでもない。日本人はだいたい声をあげて主張をしてこなさすぎたので、政治家や官僚たちにいいようにされてきました。この悪しき習慣を断ち切る時が来たと思うのです。

チベット問題に動いた日本人の心は共感でしょう。やはり侍スピリッツのお国柄なのか、心は「義により助太刀いたす！」という感じです。当然助太刀する場合の「義」は「正義」が動機です。弱きを助け強き（悪しき）を挫く、ですね。私はこのような感性が動機になった場合の日本人は実に強いのだなと感動しています。とてもうれしい発見とも言えます。チベット問題は直接日本に利益はありません。損得で動いてないというところもしっかりと理解して欲しいところです。

また、この「共感」は宗教を超え始まりました。私が所属するコミュニティでは、キリスト教信者がお坊さんを応援したり、その逆もあったり、それぞれの呼びかけに自分たちの宗教や宗派でできることを実行しようと計画を立てたり、もっと強い行動としては、自分の所属宗派のトップに手紙を書いたりしている方もいます。

涙出ますた



「何を信じるか、ではなく、何をしたのかが重要なのです」はシルバーバーチの言葉。私の肝に銘じている言葉です。さまざまな思想信条はいいとしても、行動を起こすべき時におこせないものを信じているなら、それは信じるに値しないものでしょう。私は宗教を持ちませんが、神への信仰はあります。神の作った絶対的法則を信じています。その点をふまえ、宗教宗派を超えてチベットの人たちのために動こうとする「共感」そして「動機」の存在を見るほどに、シルバーバーチの言葉はやはり正しいと確信するのです。