日本攻め切れず…ジーコ不満の1発締め「豪に踏みつぶされる」
国際親善試合(4日、ドイツ・デュッセルドルフ、観衆=10802)9日開幕のドイツW杯に出場する日本代表が本大会前の最後のテストマッチ・マルタ戦に臨み、大いに不満が残る内容で何とか1-0辛勝した。相手はFIFAランク125位で過去のW杯予選わずか1勝というサッカー途上国。5月30日のドイツ戦で演じた大健闘2-2ドローもかすんでいく…。初戦6・12豪州戦は大丈夫? 「ジーコ、マジかよ!」という日の丸サポーターの声が聞こえてきそうだ。
・マルタ-日本戦試合結果へ
だれの顔を見るでもなく、ただ遠くを見つめていた。試合後の会見。ジーコ監督の顔はとてつもなく険しかった。
「この試合がきょうでよかった。このままの気持ちでW杯に入ってはダメだ。気の緩みというかミスが多い。きょうのように“フワッとした時間”があったら豪州に踏み潰される…」
みけんのシワがどこまでも深い。前回2002年日韓大会準優勝、今回の開催国ドイツに2―2ドローと大健闘した5月30日の手応えがかすんでいく。しかもこの日、1次リーグで同じF組の豪州がやはり優勝候補オランダと1―1で引き分けた。激突する12日は大丈夫なのか? 日本サポーターの「マジかよ」というため息が聞こえてきそうだ。
マルタは最新のFIFAランク125位(日本は18位)。しかも過去のW杯予選は通算わずか1勝というサッカー途上国だ。3大会連続W杯出場の日本にとっては、結果はもちろん、内容のある勝利が義務付けられた。
前半2分にFW玉田のゴールで先制。ここからゴールラッシュを期待させたが、ボールを終始キープしながらも得点につながらない。それどころか同44分、自陣ゴールエリア目前でDF宮本がファウルを犯す。このFKを含めてハーフタイムを告げる笛までのわずか2分間に計3本のシュートを乱打された。「セットプレーの守備は課題。だが、それより前に不要なファウルをしないこと」という注意は効果がなかった。
ジーコ監督は後半開始からDF坪井に代えてMF小野を投入。豪州戦での採用を明言している3―5―2システムから4―4―2、さらに体制初採用となる4―5―1へとチェンジした。「いつもの動きをしようといろいろやった。トライはした」というように、ジーコ・ジャパンはバタついた。
会場はドイツ国内最多6500人の日本人が在住しているデュッセルドルフで完全ホーム状態。しかし、1万観衆の一部からはブーイングが起こった。日本は試合後に解散して1日だけのオフに入ったが、別れる前にジーコ監督はロッカールームで、選手へこう投げかけた。
「このままでは“いい選手がいる”というだけの集団で終わってしまう。皆で話し合ってモチベーションを上げよう。W杯は戦争だ!」
勝たないと始まらない豪州戦まであと7日。そうあと7日しか時間はない。
◆マルタ代表・フィッツェル監督
「日本と戦うことに恐怖感を覚えていた。先制されたときはどうなるかと思ったが選手はよく持ちこたえてくれた。選手のプレーにはたいへん満足している」
◆日本サッカー協会・川淵三郎キャプテン
「きょうはけがさえしなければいいと思っていた」
◆日本サッカー協会・田嶋幸三技術委員長
「あまりにミスの多い試合になってしまった。ドイツ戦との緊張感に差があった。いい薬にして初戦に臨むしかない」
■データBox
日本がマルタに辛勝。これでドイツW杯開幕前のW杯イヤーの成績を4勝3分け2敗とした。不満の残る内容ながら、白星締めで本大会に突入するのは3度目のW杯で初めて。 98年のフランス大会前の最終マッチは6月3日のユーゴスラビア戦で0-1敗北。W杯イヤーの成績は2勝2分け3敗で開幕を迎えた。本大会は1次リーグ3連敗で敗退した。 02年の日韓大会前の最終マッチは5月25日のスウェーデン戦で1-1ドロー。W杯イヤーの成績は3勝3分け1敗で本番に突入した。本大会は2勝1分けで1次リーグを首位突破し、決勝トーナメント1回戦に敗れて16強で敗退した。
【マルタ共和国】
地中海に浮かぶ島国。2004年5月に欧州連合(EU)に加盟。首都バレッタ。人口約39万人。面積約316平方キロ(淡路島の約半分)。サッカーでは過去にW杯出場なし。W杯予選での白星は93年のエストニア戦で挙げた1勝のみ。ドイツ大会欧州予選は8組で3分け7敗の最下位だったが、ホームのクロアチア戦は1-1で引き分けた。日本とは今回が初対決だった。最新FIFAランクは125位(日本は18位)。
★中田英「収穫なし」
MF中田英(ボルトン)は「収穫? ないですね」と、いつもの“中田節”でW杯に臨むチーム警鐘を鳴らした。ボランチ(守備的MF)として先発フル出場し、積極的にボールに絡んで後方からFW玉田ら攻撃陣をコントロールしたが、得点は1点のみ。「気持ちの問題なのでそれぞれがやらないと。自分はコンディションを上げるだけ」と奮起を促した。
★ユニホームの色が発表
ドイツW杯1次リーグで各国が着るユニホームの色が3日に発表され、日本は初戦の豪州戦で青のシャツ、白のパンツ、青のソックス、第2戦のクロアチア戦と第3戦のブラジル戦は青一色で臨む。また開催国ドイツは白、前回優勝のブラジルは黄色のホーム用を3試合とも着るが、イングランドはスウェーデン戦で白ではなく赤、フランスは韓国戦で青ではなく白を着用する。
★主審決定
国際サッカー連盟(FIFA)は3日、W杯各組の1次リーグ初戦の審判員を発表。12日の日本-豪州戦の主審はエジプトのエサム・アブデルファタハ氏に決まった。副審はマリのダンテ氏とセネガルのヌドエ氏。また、9日の開幕戦・ドイツ-コスタリカ戦の主審はアルゼンチンのエリソンド氏が指名され、日本の上川徹氏は大会第2戦となる9日のポーランド-エクアドル戦の主審を務めることになった。
★ロッテから直筆激励メッセージ
日本代表にプロ野球・ロッテから激励メッセージが届けられた。3日にドイツ入りした日本サッカー協会・川淵三郎キャプテンによると、知人の重光オーナー代行夫人を通じてバレンタイン監督以下、選手のサイン入りユニホームをプレゼントされたという。「みなさんの期待の大きさを感じる」と同キャプテン。テレビ番組の中で渡されたWBCメンバーの寄せ書きとともに、期間中はボン市内の日本代表情報発信基地『G-JAMPS』に飾ることにしている。
巻選手も試すコト出来ちゃったし、ま、良しとしましょーか★(薬)゛
クロアチアは0-1で
サッカールーズは、ぁのオランダにドロー
(ノ∇≦*)ノ
ま、信じましょーぅ!!!
go go go 侍ブルーヾ(o´Д`)ノ″ヵゞωバяё☆″