うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

梅雨のこの頃の思うこと。

2008年06月22日 06時16分28秒 | わたしの日常です。
先週、JR千駄ヶ谷近くにある野口英世記念会館で某ゼネコンの衛生安全大会が開かれ出席した。いつもどおりの進行内容であったが、第二部の講演がハチャメチャの内容で面白かった。20年近く前、テレビ朝日‘ニュース・ステーション’のキャスターをしていた若林正人氏である。あれほどの放言、批判めく内容でお咎めなしで済むのは、おん年80歳のたまものか、妙に年の功を感じる。見せかけだけの‘社会の公器’、商業主義に隋したマスコミ業界批判のオンパレードだ。テレビ業界の内幕、東大同期生の人生観、朝日ブランドはビール以外嫌いだ、というのだ。
 もっとも、わたしはほとんど同意見であった。

 東大法学部上がりエリートの愚劣さ、テレビ業界の異常な番組制作の企業体質と意味のない高給与、朝日新聞の首尾一貫しない論調と報道姿勢、いづれもわたしにとってはうんうんとうなずけるもの。
 これらの現代の事例は、日本人の悪い性格を極端に、非常にわかりやすく目前にて象徴している。みんながやっていれば、わたしも悪くない。都合が悪ければ健忘体質になる。言揚げせぬ国民性。
 大きな声と賢そうな意見には、集団で一時的に合わせて、長いものには巻かれろ、だ。そういう人は、自分の身に付いた意見もないのだ。お互いさまと言いながら、内心、他人のせいにして自分自身を除外している。自分自身と向き合いもせずに、世過ぎ身過ぎだけで付和雷同する。
 また、ひとつ悪例をあげる。
 秋葉原無差別殺傷人事件が起きた時、一部の通行人たちが事故現場を携帯電話のカメラで撮影しメールで送っていたという。現場中継のつもりだ。正直に言うと、わたしはこういう輩には無性に腹が立つ。コミュニケーションツールを駆使しながら、最低限必要なそのもとの相手に対する想像力が欠けているのではないか。またこれは別の話だが、最近、知人の告別式の出棺の際に故人の顔を撮影するバカ者がいるというではないか。自分がそうされたらどう感じるか、思いもつかないのか。

 後生恐るべしだから、若い世代の批判は避けたいが、長い人生だから今は同世代と比べ同じである必要はないんだ、ただ難しいのは大きくなっても自分の体と頭で感じて考えて生きていくことなんだ。大人になっても、一人、自分だけはそうならない、そうおもう自分自身が許せない、と自覚して生きていくことなんだ。そして、その人の人格は、そんなことで出来上がっている。
 思わず話がそれたようだ。
        

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2 コメント

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若林正人氏は・・・ (うざね博士)
2008-06-25 19:11:47
 若林正人氏は前職が東京銀行に勤めていて、ニュースステーションのキャスターに一般公募で採用されたようです。でも、この日の講演ではこの以前の勤務先、職業についてかなり批判的でした。
 この日は年齢からくる自らの生き方の棚卸し話、漫談のようなものでした。長い人生のことですからいろいろあるのでしょう。

 それにしても、朝日新聞、岩波書店に依存する文化人のいやらしさ(特に若い人をミスリードする)はたまったものではない。賢そうに人間性だとか人権だとか口当たりのいいことで近づき、真実は言うに及ばず、事実を故意に等閑視し、想像で物事を作り上げていくオポチュニズムには品性を疑います。
 沖縄の戦時中の集団自殺事件の裁判における大江健三郎のあの言い草は、なんだろう。
 また、話がそれました。
 またまた、見に来てください。
    
 
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参考になりました (ゆさこをゐち)
2008-06-23 19:42:47
若林正人氏ですか。
「ニュースステーション」が「報道の基本」と認識していた頃をつい思い出してしまいました。
ご紹介の内容を「なる程」とうなずいてしまいました。
本当に参考になりました。
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