うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

『ギボウシ図鑑』出版について、とそのコメントです。

2019年05月06日 05時09分32秒 | 展示会・資料紹介・ホスタガーデン
以下の記事は2009年2月13日に掲載したもので、その際のコメントのやりとりが我ながらウーンと感じた。少しでも面白ければと思い煩瑣を恐れずそのままここに転載する。時系列上は10年前のこと、M・Tさんは当時、東農大農学部の大学生でギボウシについては玄人なみの研究と栽培経験と知識を持つ。全くの初心者であったわたしは随分と教わったものです。またこのころに、誠文堂新光社から『ギボウシ図鑑』が発刊された。
 実はわたしは今でもこのように感じていて、相変わらず不器用で狷介な性分のようだ。わたしはこの年の誕生日を迎えたばかり、59歳のことである。

≪ギボウシ苗の売り方とディスプレイ≫
この写真は、先日、近所のホームセンターで見かけた二種類のギボウシの商品陳列です。
 わたしは、思わず、有り金がとぼしいなか、欲しかった品種をこのチャンスを逃さずと買い求めた。
  購入したギボウシはロイヤルスタンダードが¥399であるが、さすがにフランシスウイリアムズは¥999と高価だ。この草花も委託生産品だろうか。いづれもこういう店特有のきわどい値付けだが、時節柄葉はなくて、実は培養土の中にすっぽり含ませた宿根部分の袋詰めで並べられていたもの。
 根が生きているか、枯死しているかは生産者を信用するしかないが、わたしは、芽の数、塊根と根の量をビニール袋の上からまさぐり選んだ。というのも、春先になり芽出しが駄目であったら、わたしとしては、業者への責任追及よりも自分の見る目のなさが嫌になるのだ。

   手前右側2列目から4列まで


 もう一種類の商品の姿は7号プラ鉢ぞろい、このコーナーすべてギボウシの品種名明記した植え込み済みのもの。あれれと、ちょっと不思議だが、値段は通常の販売時期と全く同じに設定されている。これで安心して買う客がいるのだろうか。これは、今後、市場ウオッチングを心がけてみよう。
       


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ギボウシ本について (M・T)
2009-02-14 11:29:37
うざね博士様こんにちは。
もうホームセンターにギボウシが並ぶ季節ですか。早いものですね。ギボウシの値段は地上部がかれていく秋は安くなりますが、春前の芽がしっかりと出来ている頃は見た目にもだらしなく見えないし、新商品扱いとして通常価格になっているのでしょうね。
保証性はないでしょうね。そこまでこだわる人もほぼいませんし。ホームセンターレベルだと店側も購入者もお互いこだわりすぎないといった感じではないでしょうか?

ところで前々からお話に出ていたギボウシ本の出版ですが「園芸ニュースレター」のホームページ内にある掲示板でおおよそのページ割や内容が書かれています。もうご覧になっていたらすいませんが、まだ見らえていないようでしたらぜひご覧になってみてください

どうでしょう・・・ (うざね博士)
2009-02-15 07:49:10
 コメント、ありがとう。
 ところで・・・。
 ギボウシの販売方法、時期について、残念ながら、M・Tさんほど、わたしは好意的には見ておりません。顧客が花好きばかりが販売対象ではないからです。生産者と販売担当者の思い込みと、商業倫理はちがいます。
 
 それはさておき。
 ギボウシ本の出版ですが、早速拝見しました。〈ギボウシ図譜〉というだけあって、実際的な利用箇所の記事・写真が含まれないようですね。
 どういうスタッフが、記載・監修なされているのでしょうね。アカデミズム関係者のみでは片寄り過ぎ、かといって愛好家の連中には表現力不足なのかな。
 まあ、わたしにはその能力はないので、上梓されたときには販路拡大のお手伝いでもしようかな。
 ところで、M・Tさんは同書に執筆されないのですか。

 昨日ギボウシの播種を大雑把ながらおこなう、そのうち内容をブログに書き込みます。
 コメント、どうもありがとう。   

現実は… (M・T)
2009-02-15 09:52:52
植物でお金を稼ごうとすると現実は厳しいですよね。
ましてやギボウシは愛好家が少ない方で本当に稼ごうと思ったら一般の方々を取り込むしかありません。
(これについてはほかの植物も同じなのかな?)
ですのであまり購入者に過度な期待をしてはいけないし、分かっていないで買っていると思うくらいでないといけないなとは感じています。かといって適当に売るのでもなく、ちゃんと保証できるようにする。なかなか楽しいだけでは行かない世界だと思います。

編集者の皆さんは山野草愛好家や、育種家の方が中心となっています。どちらかというと山野草的見方に偏っているという意見も当たっているかもしれません。


>ところで、M・Tさんは同書に執筆されないのですか
今回の編集者の方々は僕なんかよりもさまざまな知識を持っておられ、原種に詳しい方もおられます。ですので僕の出る幕はまだありません。
が、先ほど述べたとおりギボウシ愛好家はまだ少ないし、ギボウシはいろいろと複雑な世界であり、入りづらいという感じを受けます。
僕はこういう人たちがうまくこの世界を楽しめるようにお手伝いをしたいと思っています。山野草的楽しみ方から、うざね博士さんのような造園的見方、様々な楽しみ方を紹介できるような場所づくりを今後ブログや、その他の活動を通して行っていきたいと密かに計画しています。今はまだそのための勉強と人脈作りの最中なのです。今回の出版にはお役にたてないかもしれませんが違った形で僕なりの活動をしたいと密かに思っていたりするのです。

長文失礼しました。播種の記事、楽しみにしています。

ちょっと、恐縮ですが・・ (うざね博士)
2009-02-15 11:54:06
 また、書き込みます。
 →植物でお金を稼ごうとすると現実は厳しいですよね。
 そういうことではなく、売り方がイージー過ぎると思うのです。はっきり言って、花好きで栽培技術がない方がこの世界では良いお客様になります。
 ・・・だから結果的には、頼りになるのは関係者の良心のみだとみてます。
 
 →が、先ほど述べたとおりギボウシ愛好家はまだ少ないし、ギボウシはいろいろと複雑な世界であり、入りづらいという感じを受けます。
 そんなことはない、ただ無関心なだけです、したがって無知なのだと思う。ブッキシュな知識ではなく生け花の世界、造園現場を見ていただきたい。

 M・Tさん、愛好家は、大体、本業のかたわらこのギボウシについて話題を提供している。そして、その口ぶりは楽しく良心的だ。しかし、それだけの世界でのみ活動していらっしゃる。
 M・Tさん、これからの生き方がどうなるか、わかりませんが、例えばギボウシについて身を滅ぼすような人生だってあるのです。むろん、いい悪いではありません。
 そろそろ、わたしの意見を言いますが、わたしは専門バカを軽蔑しています。そういうことを言うわたしの生き方が幸か不幸か分かりませんのですが。
 このごろ、この造園の世界で、リタイア直前の現役の人たちと話をしていても感じるのですが、当初の希望の○○の仕事をしたではなく、年をとると、○○の仕事をする会社で生きてきたという方々が圧倒的多数の世の中です。そいういうことにはなりたくない。

 なんだか、変に深刻でつらい話題になりそうなのでやめますが、M・Tさん、どうぞ、この世界での活躍をお祈りいたします。
 失礼! 妄言多謝。

ようやく・・・ (M・T)
2009-02-15 22:03:03
ようやくうざね博士さんの言いたいことが分かりました。僕は何か思い違いをしていたようです。
業者側の緩慢な態度に意見されたかったのですね?

僕はギボウシを専門にやっているものだから、つい消費者側の不勉強さに批判的になってしまい、業者側に肩入れとまではいきませんが同情したくなる気分になってしまいます。でも商売をやる上でそれでは無責任であると言いたいのですね。お金をもらう以上しっかりと責任を果たすべきだと。

そうならばそれはその通りでしょう。消費者側があまり分かっていないからといって、手を抜いてはいけない、当たり前のことですね。僕もそうだと思います。

後半の方は視野の拡大の重要性を訴えられているのでしょうか?僕は上の文章から人生は本来幅広く、一つのことだけやっていては先細りの人生になってしまうので、もっと幅広く視野を持ち、多くの楽しみを得るべきではないか?とおっしゃりたいのかなと感じました。

ご意見の解釈はこれで正しかったでしょうか?
よろしかったら、こういう「考え方」についてのお話をもう少し聞かせていただきたいのですが。

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