うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

ギボウシの注文と株分け

2015年05月05日 06時58分14秒 | ギボウシなど出荷時の根株調整・梱包・発送について
実家に帰って以来、わたしはギボウシ注文に応じるのと栽培作業で割合に忙しい。ギボウシを実際に見るのは、まだ、新芽が伸びる前の1月下旬だからほぼ3か月ぶり。

 今年はわたしが不在の間、家内が水やりとともに、一生懸命、鉢内の除草に励んでいたので楽であった。わたしは、手の届かない奥のほうのギボウシ鉢の雑草取りだけで済んだ。雑草もシダやカタバミ、イネ科はなくなっていて良かったが、やはり品種名ラベルだけは行方不明になっている。ここだけのことだが、ギボウシの品種同定は手間暇がかかるのだ。このようなことは鉢底の堆肥の分解、と数度になる霜柱によって鉢土が減ったりゆるんだことに原因がある。この後、鉢によっては増し土をする。
 以前は、ギボウシの株分け作業を園芸テキストや本にしたがって、時期を決めて毎年、晩秋、春先におこなっていたが、栽培を重ねていくと厳冬や猛暑の時期以外でも年から年中、株分けができることが分かってきた。ただし、その要領はギボウシを掘り上げてから根元にはさみを少し入れ両手で力を込めゆっくり左右や上下にねじるように引っ張るのだが、これには何度か失敗したものである。なにごとも見極めとコツがいる。ギボウシも品種によって、見える草姿・草茎部と根の状態は別である。小型種は比較的根量が多くて作業がしやすいが、おおむね大型ギボウシの品種はバルブが長く太いがもろくて疎に伸びていて、細根はその先につく。つまり、株分け作業では根を処理しにくいし見える草茎部と比較して言えることだが、おおむね根の発達具合が貧弱であるのだ。

 能書きはともかく、以上の経験からわたしはむやみに株分けをせず、注文をいただいてからこの作業をする。ギボウシがよほど繁り過ぎたり、希少な品種の保存目的の場合は別である。株分け直後にポットに植えつけるのだが、(つまり、出荷待ちの状態である)水を2,3回注ぎ、日陰で数日間、様子を見る。ギボウシの葉がピンと立ってきたらOK、ギボウシが水揚げをし始めた徴候である。わたしはそれを株の調整作業と言う。それから段ボール箱に詰める。遠方への運送にも耐えて新しい場所に移動し育っていくことは、植物にとってはギボウシに限らず大変な負荷をかけている。ギボウシは、この後は地下部では一週間ぐらいで新しい白根が伸びる筈である。

 なんだか理屈っぽくなってしまったが、今回は山口のお寺さんに送ったギボウシの高級品種 薫風 が意外と難しかった。根付き育つと壮大な青葉の匂いギボウシだが、その後の経過を知りたく思う。宮城県気仙沼のお客さんは、園芸屋さんでもみじをはじめとする雑木や山野草盆栽を主とするプロなのでギボウシの調整作業をしないでそのまま送る。
 野外の手作業で、そんなわけで、妙な箇所だが右手の親指と人差し指の付け根にしびれが残っている。


 これはギボウシ販売専用のブログサイトです。わたしたちは多品種少量販売をポリシーとしております。ここでは、あわせて現在の在庫状況をお知らせします。なお、必ずしも、同一品種の大量栽培はしておりませんので、あらかじめ、ご了承ください。どうぞ、お問い合わせください。
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品種明細・価格表については、4/6付け のブログ最新記事をご覧ください。

【ご注文にあたって】
・トラブル防止のために、必ずメールにて事前に、品種、価格、在庫状況をご確認ください。
・根株調整作業や荷造り代郵送料を考慮して、一回当たりの注文量をセットで販売、5株以上でお受けします。11株以上は郵送料を当社負担とします。
 また、[大型鉢物] は発送作業や諸経費の関係で、原則として2株以上のご注文とします。[播種苗]  [食用ギボウシ] については、10株以上の取り扱い、この場合は業務用が多いので事前に見積書を作成して打合せさせていただきます。造園業者や庭師さんの要望は特に大歓迎します。
・インターネット上の通販サイト、ホームセンターや園芸店などで市販されていないギボウシの品種・ほかの草花も、ご希望プランにより組み合わせておわけします。特に先行予約や、入手方法、予算面についてご相談に応じております。
【購入時、栽培上の注意事項】
・ギボウシの出荷荷姿はポット品とし1~3芽数とし9.0~13.5cm vpを基準とする。ただし、 [播種苗]  [大型鉢物]  [食用ギボウシ] をのぞく。このギボウシはわたしたちの圃場にて、直接、株分け苗、播種苗を育成したものである。発送重量によっては、培養土を少なくしたり、根鉢土を振い湿潤養生して送ります。また、化粧鉢等は別途加算する。
・わたしたちの場合は、根株が露地から掘り上げたばかりで根を傷めたり(地掘株)、また温室で促成栽培をしたひ弱なギボウシとは異なり、屋外で植え付けてはじめからしっかりしたポットでの育成ですので(鉢株)、寒暖などの時期にかかわらず、いつでもそのまま、購入していただき届いた直後から植え付けが可能です。
・商品は生き物ですので到着し次第速やかに梱包を開き、ギボウシの品種・状態・数量を確認してください。問題がないようであれば、すぐにでも、深植えにならないよう注意し十分にかん水しながら植えつけてください。なお、荷造りに際し、わたしたちは、表面的な体裁や装飾よりギボウシという植物の品質重視の考えのもとにリサイクル品を利用して包装しています。

●今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、 カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。
 同じように、今までの忌憚のないお客様の反応や評価についても、 [ギボウシ編---お客様の評価、お問い合わせ] で読むことが出来ますのでお暇な折にのぞいてみてください。 
 ギボウシの販売は当ブログのみでおこなっております。価格面や数量については、お問い合わせするか、カテゴリー [草花ナーセリーWeb直販コーナー] をクリックし日々の書込み履歴をご確認願います。必ず、最新の情報をお確かめください。
                          
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