EverGreen

タマに”男”を名乗ってるとメンドクサイ時がある。
人前では実力以上に見栄も虚勢も張らねばならない。
時に感情を露呈すると”子供”だと揶揄される。
時に拘りを通すと”くだらない”と詰られる。
年齢を重ねると職責も重くなる。
そして、諦める事に慣れていく。
調和の代償に、勘違いされ嫌われる時もある。
悔しくて憤り、誤解だと叫びたい悲しい日が増える。

それでも、他人からの視線なら堪えられる。
でも、自分自身までは押し殺せない。
仕事も大事、家庭も大事、知っている。
だけど、それ以上に大事だと思う出来事もある。
後悔しない生き方って難しいと思いガチだが、
実はとても簡単な事だ。
失う事を恐れなければいい。
たとえ自分の置かれた環境を失っても
死ぬわけじゃない。
動かずして見送り、手した代替品では満たされない
時だってある。たとえ賛同されなくても自分の意志で
動いて手にしたモノこそ価値がある。

優しくデキる男なんて呼ばれるより、
意地張りな男だと呼ばれる方がずっといい。
些細な事を気にしてしまう世の中。
気にするな！と言っても、所詮は他人事の気休めにしか
聞こえないかもしれない。
みんな、不安だから、今日より明日が不安だから。
でも、一回しかない人生だ、思うように生きたい。
どうせ、今、かいた恥や、かった恨みなど自分も周囲も
直ぐに忘れる。そんな事より、自分の可能性を生かして
半歩でも前へ、後退しても、次こそは前へ。
そうやって生きてきた田村潔司がいる。

そんな田村潔司に憧れた友人が、自分の会社の社長に
直談判へ行って、自分の意志を通してきたらしい。
彼は出勤だった大晦日に休日を申し入れ、大阪から埼玉まで
車で来て、翌日の元旦も仕事なので朝までに大阪へ戻るという。
この行動を馬鹿だとか、無茶苦茶だとか笑う人もいるだろう。
だけど、僕は笑ってる人より、笑われている彼の方が好きだ。
何かに熱くなることは、そんなに格好の悪いことではない。
誰の為でもなく、自分の気持ちを満たす為、たとえ無謀でも
動かざる者には得れない何かを得ることができる。
意味なんか自分だけが分かっていればいい。
そんなんでイイんだ。後悔するくらいなら。

真紅の魂を持つ友よ、待ってます。
けやきの広がる広くない広場あたりで。

武さんも待ちわびる
天命の日まで後、４２日です。