知恵袋から
聖書の、口語訳、新共同訳、新改訳とは、どのような違いがあるのですか? また、...
2007/8/1623:06:06
聖書の、口語訳、新共同訳、新改訳とは、どのような違いがあるのですか?
また、聖書を初めて購入する際、どのような点に注意すればいいいですか?
以前学校で無料で配られた記憶がありますが、今もありますか?
ベストアンサーに選ばれた回答
編集あり2007/8/1911:48:49
聖書は、日本語等、現代各国で使われている日常語で書かれている訳でないので、一般には翻訳されたものが使われます。基本的に、旧約聖書はヘブライ語で、新約聖書はギリシャ語が原語です。
日本でも、複数の翻訳が試みられてきました。聖書学的に一定の水準にあるものから、正確な訳というより筆者の主観を通して小説的に書かれたものまで幅があります。こういう表現が正しいか微妙ですが、現在、キリスト教諸教派で一般的な聖書は次の二種類です。
(1) 日本聖書協会の「新共同訳」 http://www.bible.or.jp/know/know21.html
(2) 日本聖書刊行会の「新改訳」 http://www.wlpm.or.jp/seisyo/
(2) はプロテスタント諸派の内、狭義の福音派と呼ばれるグループを中心として使われています。(1) はそれ以外のプロテスタント諸派一般と、カトリック教会が使っています。プロテスタント諸派とカトリック教会とが「共同」で訳にあたった聖書なので「共同訳」、その改訂版なので「新共同訳」というわけです。この (1)(2) の聖書であれば、どちらもキリスト教の聖書として問題ないと思います。
キリスト教の信者であれば、自分の所属する教派が使う聖書を常用するのが普通です。信者でない方が読むのであれば、(1) 日本聖書協会の「新共同訳」(続編付き)* が無難かも知れません。この聖書の文書範囲が、伝統教派の旧約範囲を含み、最も網羅性が高いからです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1411553779
日本語訳聖書に限らず、他言語の聖書でも訳に種類があります。単に言い回し以上の違いがあるのは、原文に厳密には意味が特定できない部分があったり、現存するのは写本のみであるため翻訳のベースとなる写本記述に差異があったりするからです。とは言っても、聖書全体のメッセージに違いが出るほどの差異ではありません。今日でも、より正確に原典にそった訳にしようと、多大な努力が続けられています。
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*: 実は教派によって、旧約聖書範囲にバラツキがあります。プロテスタント諸派は39文書を旧約聖書としていますが、カトリック教会では46文書となっています(新約聖書の範囲では一致しています)。
プロテスタント諸派が、教会成立以降(1世紀末)、ユダヤ教とキリスト教との分離が起こった後に、ユダヤ教によって聖典とされた部分を旧約聖書としているのに対し、カトリック教会や正教会は、それ以前の、初代教会も使っていた「70人訳聖書」の文書範囲をベースとしています。そういった経緯もあり、新約聖書にはプロテスタント旧約聖書に含まれない文書引用が載ってたりします。
この差分は (1) 新共同訳の「続編付き」という聖書に収められています。といっても、新共同訳で続編として収められている文書すべてが、カトリック教会の聖典とされているわけではなく、エズラ記(ギリシア語)、エズラ記(ラテン語)、マナセの祈りは、カトリック教会においても聖典ではありません。
http://www.mikio.wada.catholic.ne.jp/CANON_P11.html
聖書の新共同訳と 新改訳とでは どう違うのでしょうか? 聖書の中の詳細まで変わっ...
ytto556さん
2013/12/1714:08:05
聖書の新共同訳と 新改訳とでは どう違うのでしょうか? 聖書の中の詳細まで変わっているのでしょうか? 無料でもらえる所もあるみたいなのですが、中の内容が違うとしたら、多くの人に読まれている方がいい
のではとも思うのですが、違いを知っている人がいましたら 詳細を教えて下さい。
- ベストアンサーに選ばれた回答
rishorusさん
編集あり2013/12/1716:25:31
出版社が違います。「新共同訳」は日本聖書協会、「新改訳」は日本聖書刊行会から出ています。
政治的なことは抜きにして中身の話をしますと、「新共同訳」の前に実験的な「共同訳」がありました。これはカトリックとプロテスタントが初めて共同で聖書翻訳したという意味です。で、そこでの翻訳方針は「言葉を置き換えるよりも、意味がちゃんと伝わるようにしよう」ということでした。意訳主義とでも言いますか(厳密にはもっと丁寧ですが、とりあえず)。
ところが、やっぱりそういう意訳主義には反発が多かったので、「共同訳」は新約聖書だけで終了し、新たに「新共同訳」を作ることになりました。そこでは意訳主義ではなく「礼拝で朗読しても違和感のない日本語」を目指すことになります。とはいえ、ところどころ意訳主義の名残もありますし、代名詞がやたら多いのも日本語として気にはなります。
「新改訳」は上とは逆に、多少日本語として不自然でも、意味がよく分からなくても、まずは直訳で行こうという方針です。ただまあ、実際にはその方針を貫き通すのがなかなか難しく、結局「口語訳」を参考にパラフレーズ(噛み砕いた言い方)にしている部分も多々あります。特に新約聖書については、意訳とは言わないまでも、「そこまでやっちゃうの?」的なパラフレーズが目立ちます。
福音派系列の教会は新改訳を好み、それ以外では(名目上は教派を超えた共同翻訳なので)カドの立たない新共同訳を使うことが多い、という大まかな傾向はあります。まあ、細かく見ていけば色々問題はありますけれど、全体としてはほとんど違いはありませんので、お好きな方を選んで下さい。
大雑把に、日本語として読みやすい(ことを目指した)のが新共同訳、なるべく直訳風味(を目指したもの)が新改訳です。
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それと僭越ながら、lucy_angelus1989 さんのリンク先に誤解がある気がするので……。
まず旧約に関して、「ドイツ聖書協会のヘブライ聖書」とは「ビブリア・ヘブライカ」のことです。また、これは第 3 版まで BHK として出版され、第 4 版から BHS として出版されています(第 5 版の BHQ は分冊で出始めています)。マイナーチェンジを含めても「ビブリア・ヘブライカ第 7 版」というのは存在しないと思います。
新約に関しても、「聖書協会世界連盟発行のギリシャ語聖書」というのは「ネストレ・アーラント」と同一です。両者の違いは欄外注の書き方で、「ネストレ・アーラント」は研究者向けの情報が多く、「聖書協会世界連盟(UBS)」のものは翻訳者向けの情報を多く載せている、というだけです。
なので、新共同訳と新改訳の底本は(版の違いはあれど)同じものです。
編集あり2013/12/1721:09:21
ちょっと前に似たような質問が出ていましたので、
URLを貼り付けておきます。ご参考までに。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1211766181...
なお、日本国内で多く使われている聖書は、新共同訳では
ないかと思います。
よろしくどうぞ。
>rishorusさん
はじめまして。ご指摘ありがとうございました。当方、そのあたりの
知識が不足しておりますので、間違い等ありましたら、ご指摘ください
(知恵袋も最近、参加しだしたばかりですので・・・)。
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