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ウタマロ代表の勝手にコラム!

プロレス者「ウタマロ代表」が想う、そして綴る!
読者の皆様と一蓮托生!目眩くエロティックワールドへようこそ!

「大正時代の身の上相談」を買ってみた

2004年11月16日 | 本や音楽のコラム
本当に偶然手にとった本だった。ちょっと立ち読みしたらかなり面白かったので買ってしまった。「大正時代の身の上相談」(カタログハウス編:ちくま文庫)という本だ。

大正時代の人達の身の上相談と、それに対する回答者の答えがバツグンに面白い。今の人達が読んだら「そんなコトで悩むのか?」と思うことがいっぱいだ。

早速読み始めると、『接吻されて汚れた私』~婚約前ニ男ニ接吻サレ罪ニオノノク乙女~とある。こんなの今の若い女性に気持ちが分かるのか?少しでも分かって欲しいよなぁ…少しでも分かってくれさえいたら、大正時代の女性の100分の1でも貞操観念を持ってくれさえいたら、君を汚すこのおじさんはより興奮するんだよ…って俺が一番ダメだ。またまた妄想だ。

あと、章の間に挿入されている、大正時代の文豪達の言葉がまたいいのだ。

『環境の闇を突破すべき、どんな力がそこにあるか。歯がみしてこらえよ、こらえよ、こらえよ。』
荻原朔太郎「新しき欲情」-大正十一年

『綺麗な靴を穿いていた者は心してぬかるみをよける。だが、一旦靴が泥にそまると、だんだん泥濘(ぬかるみ)を恐れなくなる。』
長与善郎「青銅の基督」-大正十一年

昔の人達からは教わることがいっぱいだ。まだちょこっとしか読んでないのだけど、こいつは早く読破出来そうである。

浦沢直樹「PLUTO」を読んでみた

2004年10月29日 | 本や音楽のコラム
『PLUTO』
鉄腕アトムの「史上最大のロボット」を原作とした、戦慄のSFミステリー。帯にそう書いてある。

浦沢直樹の漫画が大好きだ。MONSTERも20世紀少年も全巻持っている。大好きだからブックオフでは買わない。必ず新刊で買う。本当に才能ある人にはたくさん儲けて欲しいからだ。

大好きと言いつつも発売されていたのを知らず、つい最近買ってきた。家に帰ってシュリンクを剥がす。まずカバーに使われている紙質に驚く。スゴイこだわり。カバーを取ってみる。うおぉぉスゴイ。なんかAKIRAみたいだあ。

早速読んでみる。これって鉄腕アトムか?浦沢直樹の手にかかるとこうなるんだ。面白いったらありゃしない。

モノを造り上げる才能のある人が、自分の世界を確立するともうかなわない。例えば天才「武藤敬司」。ゴングと共に独自のロープワーク、相手を寝かせてフラッシングエルボー、低空ドロップキックからドラゴンスクリューそして四の字固め、最後はシャイニングウィザードで決める。大会場だったらムーンサルトが加わる。

たったこれだけのコトなのだが、武藤独自のリズムと雰囲気、間合いで一つの試合を芸術に仕上げるのだ。そこには独自のプロレス観があり、武藤ワールドを形成している。

このPLUTOも、まさにMONSTER以降の浦沢ワールド全快!読んでいるとその世界に行ってしまうようだ。

しかし、ここに描かれているような世界っていつの日かやってくるのだろうか?ロボットに人権(人権に似たロボット権と言うべきか?)があり、平和に共存している世界。人とロボットの区別がつかないような世界。もう何十年も前に、このような世界を手塚治虫は描いているのだ。スゴイとしか言いようがないよ。

次の巻が楽しみだ。皆さんも是非読んでみてくださいね。

オリジナル・ラヴ「沈黙の薔薇」のプロモを観た

2004年10月27日 | 本や音楽のコラム
「沈黙の薔薇」  作詞: 田島貴男 作曲: 田島貴男

スペースシャワーTVでオリジナル・ラヴ特集がやっていたので観てみた。高校の頃からオリジナル・ラヴが大好きだ。田島貴男の必要以上に力強く、甘く、エロティックな歌声としつこい歌い方に惹かれたし、とにかく曲が良かった。そのセンス抜群な曲群は僕の感性を磨き上げるのに一役も二役も買ってくれた。

さて今回のPV。上の写真を見ていただきたい。一般人ではとても着こなせないであろう赤い革のスーツを身に纏い、ネクタイは黒、足には雪駄を履いている田島氏。

まず花鳥風月な画面が現れる。その後ラブホテルのような部屋の中、薔薇の花びらで一杯になったベッドの上で日本刀片手に歌い始める彼に僕はもう酔い痴れる。

場面が変わるとそこはお寺の中。ラブホテルのような部屋とお寺の中が交互に映し出される。もう彼ってばセンス抜群だ!「これでもかっ」というくらいしつこい歌い方もいいし、やっぱり田島氏はカッコイイなあ...

本日はORIGINAL LOVEのアルバム『街男街女』が発売される。家でスターデジオが利用できるようになってから、CDなんか買わなくなっちゃった僕だけど、今回は買ってみようと思うのだ。

参考までに...

『街男街女』
1: 築地オーライ
2: 銀ジャケットの街男
3: 沈黙の薔薇(アルバムバージョン)
4: 死の誘惑のブルース
5: 赤い街の入り口
6: ひとりぼっちのアイツ
7: Yen
8: 或る逃避行
9: 夜の宙返り
10: 鍵、イリュージョン

今更ながら故青木雄二氏に感謝してみる

2004年10月16日 | 本や音楽のコラム
近年の日本は流通、医薬、車、酒...何の、どの業界を見たって発注が細かい。デフレのせいで発注は細かく単価は安くなる。昔は「そうは問屋が卸さない」といったものだが、今はどこにでも何でも卸しちゃう。これも皆「顧客満足」だのなんだのと消費者を一番強くしてしまったからなのだろう。僕も含め、愚民に力など持たせるとロクな事がないのだ。公告の日にラップ1本、ティッシュ1箱だけ買うおばちゃんが偉いわけないじゃないか?

先日、白鳥さくらを借りにツタヤに行った。いつものようについでに古都ひかるや小森未来も借りた。僕は、ことエロビデオに関しては細かいことは言わない。いつでも大量に借りる。でも決して威張ることなんてしないのだぁ...だってお互いあっての商売だから。

関係ないけど、ツタヤって似合う似合わないに関わらず、従業員全員をベストジーニストに仕立て上げる気らしい。あれ見てると、やっぱり体を鍛えるのが一番のお洒落なのかなって気がして気が滅入るよなぁ。

ところで本題。その時に「28歳からのリアル マネー編」(人生戦略会議著)という本を立ち読みした。話題作のコーナーに山積みにしてあったからだ。28歳なんてとっくに過ぎているけど、副題に「35歳までに人生が決まる」って書いてあるから読んでもいいだろう。

しばらく読んでみる....うんうん面白い。じっくり読みたいな。で、買ってみた。僕ってお金の話が大好きなのだ。
家が商売していた関係で、小さい頃からお金には興味があったのだけど、20代の前半に「ナニワ金融道」を読んでから一気に目覚めた。故青木雄二氏は「真っ赤っか」だったし、狡っ辛い人物であまり好きではなかったけれど、とにかくこの漫画はメチャクチャ面白かった。

で、今になって思うことは「28歳からのリアル マネー編」...何も分からないコトなく読めるのだ。齢を重ねたから当たり前なのか?いやそうではないだろう。僕は金融関係の仕事をしているわけではないし。やはり「ナニワ金融道」を読んでから今まで、僕のプライオリティーの上位にお金コトをおいていたから。常に意識して生きてきたからだ。

人に出会うのも縁だけど、本にもそれがあるような気がしている。
彼の思想には影響を受けなかったけど、お金について詳しくなろうと思わせてくれたコトにはホント感謝しているのだ。

最後に。本当にお金を貯めたかったら、ここで本など買っては駄目だ。立ち読みで済ませないと...

僕はブックオフのヘビーユーザー

2004年09月30日 | 本や音楽のコラム
清水國明には適わないけど、僕もかなりのブックオフヘービーユーザーなんです。確かにブックオフで働いている諸君が自分の今からする行動をいちいち報告したり、ちょっとしたプチ情報を提供してくれたりするのはかなり気になりますけど、やっぱり行っちゃうんです。

こないだ『童話ってホントは残酷』(千葉大学教授 三浦佑之 監修)って本買ったんです。価格はなんと105円(税込)!これが凄く面白いんですよ。
何年か前に「本当のグリム童話は怖いんだぞ~!」みたいな本が大ブームになった時は見向きもしなかった僕。だけど時を経て、その時ブームに乗っかった人達がグリム童話の話なんてしなくなり、内容さえ忘れてしまった今、僕はグリム童話や日本の童話を語れるわけです。

僕にとってはこれって「預金なんかしてもクソみたいな金利しかつかない昨今、一億円のキャッシュがあれば都心のマンションを購入し、家賃収入で二桁運用できる!ぐらいお徳だぜー!」みたいな感覚なんですよ。

すみません。私ったらなに話してるのかしら。なにしろ世の中景気が悪いもので...何事も気の持ちようかなって...

とにかく『童話ってホントは残酷』(千葉大学教授 三浦佑之 監修)オススメです。
だって「カチカチ山」のタヌキがおばあさんの頭を杵でカチ割ったって、皆さん知ってました...