第43代元明天皇奈保山東陵
元明天皇陵は、聖武天皇陵のすこし北側の住宅地のはずれにあります。 元明天皇は、推古天皇をはじめとして、皇極、持統、に続く女帝で、持統天皇の皇子・草壁皇子を夫とし、阿閉皇女と呼ばれ、氷高皇女(36歳で女帝となった元正天皇)、吉備女王(長屋王の妻)、軽皇子(後の文武天皇)を産んでいます。 草壁皇子は異腹の兄弟大津皇子と皇太子の地位を争い、母・持統天皇の後押し(無実の罪で大津皇子を追いやる)で勝利するも、夢半ばで死去した御方です。
首皇子の誕生の2年後に持統天皇は死去し文武天皇もその4年後に25歳で若死にすると、首皇子はまだ7歳だったので、阿閉皇女が即位し元明天皇となった。 その後数年して首皇子15歳のときに、元明天皇の皇女・氷高皇女が即位し、中継ぎのように元正天皇となっている。 本来なら首皇子が即位してもいいのであるが、なにしろ蘇我氏の血筋ではない宮子の子であることから、先に元正を天皇にしたというのである。このようにして不比等は孫の即位を見ずに720年に死去すると、翌年元明天皇も力尽きて死去する。(撮影:クロウ)
女色夫古娘 泊瀬部皇女 姪娘(蘇我倉山田石川麻呂・娘)
┃ ┃ ┣ 御名部皇女
┣ 川島皇子657-691 ┣ 阿閉皇女(43代元明天皇)661-722
天智天皇(中大兄皇子) 626-671 ┃
┣*1 ┣大友皇子39代弘文天皇648- ┣氷高皇女(44代元正天皇)
┣*2 宅子娘 ┃ ┣━━━━━━━吉備皇女683-729
遠智娘 額田王 ┣葛野王669-705┃ 宮子682-754 ┃
宍戸臣大麻呂 ┣━十市皇女652-678 ┓ ┃ ┣首皇子(聖武天皇)701-756┃
┣ 泊瀬部女 ┃*1大田皇女-667 ┃ ┣軽皇子(42代文武天皇)683-707┃
┣ 忍壁皇子656-705┃┣ 大津皇子662-689 ┃ ┃ ┣高円朝臣広成701- ┃
┣ 磯城皇子 ┃┣ 大伯皇女661-701斎王┃ ┃ ┣高円朝臣広世 ┃
40代 天武天皇 631-686 ┃ ┃石川朝臣刀子娘 ┃
┣ 長皇子 ┃ ┃┃ ┣ 草壁皇子662-689 ┃ ┛ ┏━━━━━━━━━━━━┛
┣弓削皇子┃ ┃┃ *2持統天皇41代645-703 ┃ ┣膳夫王-729
大江皇女 ┃ ┃┃ ┃ ┣葛木王
氷上娘 ┃┣━━ 高市皇子654-696┛ ┣鉤取王
┃胸形君徳善女尼子娘┣ 長屋王676-729
┃ ┣河内女王┣安宿王(奈良麻呂乱で流罪高階真人)
┃天智天皇┓ ┣ 鈴鹿王 ┣山背王-763
┃ 御名部皇女(元明天皇・姉)658┣黄文王
┣ 新田部皇子-735 長娥子(不比等娘,宮子妹)
五百重娘 ┣ 塩焼王-764
(鎌足娘) ┗ 道祖王-757(ふなど)聖武後皇太子(朝廷機密漏洩事件)
第44代元正天皇奈保山西陵