３０年前・戎橋でのこと

３０年ほど前の冬の夜，私は大阪ミナミの戎橋の上にいた。
もう学生生活が終わるというので打ち上げコンパが続き，毎夜のように酔っぱらっていた。
あの夜は，落語研究会に所属していた友人が戎橋の上に新聞紙を敷いて落語をはじめた。
その横でサッカー部の友人は，後輩からプレゼントされたというサッカーボールをリフティング。
そのボールが・・・道頓堀川に・・・
サッカー部員は，川に落ちたボールを拾おうと服を脱ぎ，橋の欄干に上ろうとした。
それを止める我々。
落語を聴いてくれていたお客さんと，通行していた人たちが集まって，ボールを拾う方法？で大盛り上がり！
その騒ぎで橋の袂の交番から警察官が出動し，近所のお店の方も出て来て下さった。
最後は，店の幟のポールの先にちり取りを括り付け，川に浮かぶボールをすくい取ってもらった。
ボールが彼の手元に戻ったその瞬間の大拍手・・・
いやぁ～　感動モンでした～！
若かったよなぁ～　アノコロ・・・
ＢＯＲＯ「大阪で生まれた女」ええ歌やなぁ～

＠戎橋
「戎橋」の名前の由来は、いくつかの説があるが、「昔、今宮戎神社にお参りする参道であった」という説が有力視されている。江戸時代にはこのルートから難波村を通って今宮戎に向かったとされる。
道頓堀川を渡る南北方向の道路では、御堂筋の一つ東側で、難波駅から戎橋までが戎橋筋商店街、戎橋から長堀通までは心斎橋筋商店街となっている。
これまでは、1925年（大正14年）建築の鉄筋コンクリート製の橋が架かっていたが、架け替えられた。
繁華街ミナミの中心に位置しグリコネオンなどでも有名。そのため観光客も多く、1日平均20万人（休日は35万人）が戎橋を通行している。
1985年、2003年の阪神タイガース優勝時、2002年のFIFAワールドカップでの日本勝利・決勝トーナメント進出時にはこの橋から道頓堀に飛び込む若者が相次いだ。
一部の人々の間には「戎橋」が「心斎橋」だと誤解している人もいるが、これは誤りである。
旧橋梁時代にはナンパスポットとしても有名だったことから、「ひっかけ橋」という異名がある。