はじめに
レシーブの練習をするときに、「ボールを低い位置から見よ。」とか「下から見よ」という指導をします。その意味と理由について、今一度理解していただきたいのです。
レシーブ練習に取り組む姿勢が変わってくると嬉しく思います。
ボールを下から見よ!の意味(その1)
「監督、スパイクボールを下から見よと言ったって、スパイクする時のボールはネットより上ですよ。レシーバーはジャンプしてないのですから下からしか見えないでしょ・・・。意味が分かりません。」と言った小学生がいました。
なるほど・・・
スパイクする瞬間のボールはネットより上、このボールを上から見ることはどの選手もできません。
できるとすれば、二階の観客席にいる人たちくらいです。
小中学生に指導する時は、大人の感覚で分かることでも、しっかりとその意味を理解させてやらないといけません。
下図を見て下さい。
黄色シャツがスパイクを打ちます。でそのボールが最初に打ち出されたときの角度は
○→●となりますが、スパイクボールであっても放物線を描くわけですから、
通常は○→●→●→●という具合に放物線を描いて飛んで来るのですね。
で、今オレンジシャツ、ピンクシャツ、黒のシャツの3人がレシーブしていますが、この3人の目の高さよりも○→●→●のボールは高い位置にあるのですね。
つまり3人ともボールを下からはみている訳です。
しかしながら●の位置に落ちて来るスパイクボールについて、オレンジシャツはドンピシャのレシーブ位置ですが、ピンクシャツはようやく手を出していますし、黒シャツにあっては●に到底届かない状態になっています。
ボールを下から見ても、レシーブできないじゃん・・・ってなるわけです。
ボールを下から見よ!の真意(その2)
ボールを下から見よということの真意は単にボールよりも低い位置からボールを見るということだけではなく、実際はボール軌道より下に入ってボールを見よということなのですね。
下図を見て下さい。
今黄色シャツのアタッカーがスパイクを打ちます。
この瞬間のボールが打ち出される角度は○→方向です。
この→方向より下にレシーバーは入ってボールを見るのです。
このことが、ボールを下から見るということになるのですね。
同様にボールが●に来た時のボールが進もうとする角度はボールが描く放物線の接線、つまり●→方向です。
レシーバーはこの→の方向より下からボールを見なさいということなのです。
で、上記図でいけば●→付近まで、ピンクシャツのレシーバーはボールの下側からボールを見ているということになります。
このようにボールを下から見ることができる位置にポジション取りし、ボールの軌道が目線より下に来るのを防ぐようにすることが、ボールをうまく捕らえるコツなのです。
キャッチボールでボールを下から見る練習をしたのはこのプレーのためだったのですね。
おわりに
早い段階でボールの軌道より、レシーバーの目線のほうが高い位置に来てしまいますと、ボールは前方に落ちるということになってしまいます。
さらに絶望的なのは、スパイクやジャンピングサーブのような強烈な返球に対し、いったんレシーバーの目線のほうが高くなってしまうと、ボールの軌道より低い位置にレシーバーが体を持っていくというのが難しくなるという問題が生じてしまいます。
その理由については、明後日かその翌日かにお話します。
本日はここまでです。
どうもありがとうございました。
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最近、混合6人制を始めたいのっちんといいます。
技術的な事を感覚で覚えるだけだとなかなかコツをつかむのに時間がかかりますが
基本的な事を解りやすく解説していただいているので
理論的に技術を覚えられ
その後の練習に意識して取り入れられるので
凄く感謝しています。
技術はまだまだなく
練習はアタフタしていますが
これからも磯野さんのブログを参考に
勉強していきたいと思います。
ちなみに対人パスの時に
お互いスパイクを打ち合いレシーブをするのですが
その際に私のスパイクは
ドライブ回転がかかりません。
ドライブ回転をつけるには
どうすればいいんでしょうか??
いまいちコツがわかりません。
絵と図で説明したいのですが・・・。技量もなく、言葉で。
まず、対人の時に打ちあいしながら、レシーブするのですよね^^
そのときに、ドライブがかからない。ということですかね!?
コツといいますか。。。
まず、ミート具合はどうなんでしょうか?
ボールの真ん中から、下をたたいてませんか?
レシーブされたボールをまず、額の前で、片手でなく、両手を添え相手の膝へ向け打つ!
具体的な練習として、まず壁打ち。
そして、もう1つは、ネット下の白線に向け、
たたき打ち!
手前コート(まずレフト側から)に立ち、セミ位置くらいから、アタッカーのあご当たりに玉出ししてもらい、それを白線に(床にたたきつける!)
この時、ネットにかけぬように、相手コートへボールがいくようにする。
*いわゆる、ミート確認ですね^^
次は、ネット越え。
同じようにレフト側に立ち、セミ位置から白帯にむけ、球出ししてもらい、それをネットにかからぬように、相手のバックレフト位置へ打つ。
この時、アウトにならないように!
ジャンプはしない。
定位置のまま、手前レフトから、相手のバックレフト側へ打つ。
*これはドライブがかかってないと、チャンスボールやアウトになるので。。
ミート位置を確認し、この3つを繰り返し練習すれば、ドライブに限らず、常にかぶらず打てる練習にもなりますし、相手コートへ攻撃で返すという感じに乱れても打つ!という流れへつながりるかと^^
具体的なコツというのは。。。
磯野さんにお聞きしたほうがいいかと。笑
いのっちんさんの今の形がどんなか見てないので。。
手首の柔軟は大事ですよ^^
後、音!聞いてみてください。
本当にミートが決まった時は、いい音(ばしっと)がでます。
ドライブがかかると、少し高めの音で^^
もしかしたら、そんなことやってるよ。。。
と思われたら、ごめんなさい。。笑
私は、この練習でドライブかけて返球できるようになりましたので^^
説明をありがとうございます。
そう、そのベチっというか
バチっというかドライブ回転がかかるときの音って
上手い人は腕の振りとか勢いをつけなくても
音がなりドライブ回転がかかるのが
ものすごく不思議なんですよ。
私も壁相手ならドライブがかかり
音も鳴るのに
なぜか対人の時は無回転のストレートな
スパイクになってしまうんです。
で、今回、磯野さんのブログの記事と
自分なりの見解で気付いたのが
壁打ちの時のミートする腕の位置と
対人の時のミートする腕の位置が違う事です。
壁打ちの時は理想とされる腕を伸ばし
顔の位置より少し前でミートさせているから
音も鳴るしドライブもかかります。
しかし、対人の時は腕を真上に伸ばした位置で
ボールを打っている。
だから、ドライブがかからず無回転な打球になるんだと思います。
とりあえず、昨日、練習日だったので
そこを意識してまず壁打ちを行い
そのあと対人を行なったのですが
まだまだ音も回転も足りませんが
無回転ではなくなり
ドライブがかかりはじめました。
この感覚を養うのに
せれままさんに提案していただいた
練習を取り入れいこうと思います。
これからもアドバイスお願いします。
早い段階で原因がつかめ、生かせるなんて^^
すばらしいですね。
私は最初ドライブどころか、「ぺしゃ」音でしたよ。笑。
この練習は、しばく力もつきますし^^
いいと思います。
どうしても、対人やシート時、試合中は、綺麗なボールが返るとは限りませんしね。
私も、いま1度確認してやっていきたいところです。
こちらこそ、力不足ですが、できる限りご協力できたらと思います。
よろしくお願いいたします。
コメント、ありがとうございました。
せっかくご質問いただいたのに、ご返事が遅れてしまいすみませんでした。転勤前の準備でなかなかインできず、記事だけ自動投稿で上げてるっていうかんじなのです。
でも当ブログには、もとセッターで現役監督のポンさんとアタッカーのせれママさんという、強力な助っ人がいましてね、私が及ばない部分をカバーしてもらっているのです。
今後も私もできるだけお応えして行こうと思いますが、疑問に思う点などございましたら、お気軽に声を掛けて下さいね。
情報は皆で共有して、バレーボールを楽しめるきっかけにしていただきたいという思いで、このブログを開設しております。
どうぞ、今後ともよろしくお願いします。
今回のコメント、ほんとにありがとうございました。