釣れづれNickey

時々行く釣りや身近な出来事などのレポートです。つれづれなるままに、心にうつりゆくよしなし事を・・・。

心の交流

2005年04月03日 | Weblog
船は崎戸(さきと)の桟橋からだんだんと離れていった。
少し寒い船上であったが、いつまでも港の方をながめていた。
港はすっかり見えなくなって、目の前には海が大きく広がり
江島(えのしま)へ向かって船は海の上をすべって行った。

途中船の乗組員が船体に絡まった紙テープを
面倒くさそうにほどいていた。
心と心を結んでいた暖かい紙テープも船の乗組員にとっては
ただのゴミであった。

そうこうしているうちに船は大立(おおだて)、小立(こだて)
の間を抜け江島に到着した。
着いたぞー。
1時間ほどして大きな船体は桟橋に横付けになった。

釣り道具を必死で船から降ろし、フーとため息をつき
ふと船と反対側に目をやると、“歓迎!ようこそ”と書いた
大きな紙を持って、江島の人たちが新しい先生を迎えていた。

気づくのが遅れ近くで写真を撮ることができなかった。
あれ?○○先生は次の平島(ひらしま)で降りるのではなかったか?
島の人達に迎えられた先生はダイエットをするほど
太った先生でもなかった。

この日は新しい学校に赴任する日で江島と平島に赴任する
先生が乗船されていたのである。
それにしても、なんという暖かい心と心の交流であろうか。

フェリーが港を出て行くと、同じ場所に小さな瀬渡し船が入ってきた。
初老の有田船長はにこやかに我々を迎え、船長おすすめの磯に渡してくれた。

有田船長の言葉はまるで外国語であり半分も聞き取れなかった。
磯に着くまで、操船する船長の横で話がわかっているかのようにうなずき続けていた。
Oh,my god!!

おわり。
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