こんな花を見るとほっとしますね。
やさしく、やさしく扱わないとすぐにでも壊れて
しまいそうな花です。
サボテン、アザミ、バラなど完全武装して
近づいたら刺すけんね!!
とでも言っているかのような植物もあれば
こんな、けなげな少し風が吹けば落ちてしまいそうな
守ってあげなくてはという気にさせる植物もあります。
春は花が咲き乱れる季節。
サクラが散り、次はツツジでしょうか?
縮こまっていた生命が今爆発的に大きくふくらみ
冷たい黒っぽい空気を押しのけいっきに桜色の風を
送り込み頭上を覆います。
先日行った熊本城のサクラ吹雪はすごかった。
暑くもなく寒くもなく今一番いい季節。
世界に一つだけの花たちは、それぞれの花を一生懸命
咲かしている。
という私は、歓送迎会シーズンでネオンの花の中を
ふわふわと蝶のように
舞っている。
自然の花たちのひたむきさとはだいぶ違うなあ。
(反省)
花言葉は、
幸福が戻ってくる・意識しない優しさ・純粋・デリカシー等
スズランの伝説。
セントレオナードの森の守護神セントレオナードが武者修業に出かけましたが、森の中で道に迷い途方にくれていたところ、闇の中から大きな毒蛇が襲いかかってきました。剣を抜いて、火をはく毒蛇と三日三晩の格闘の末、やっと大毒蛇を倒しましたが、セントレオナード自身も全身に多くの傷を受けました。鮮血が滴り落ちて緑の草を紅に染めたあとに、いつのまにか白くて香りを漂わせたすずらんが咲いていました。森のニンフが、若く清らかでたくましいセントレオナードの痛ましい姿に心を痛めて、この花をさかせたのだと言い伝えられています。
アイヌの伝説。
昔、北海道の漁村の室蘭に1艘の難破船が漂着しました。難破船の中には一人の美しい娘が倒れていました。村人達が娘を村に連れ帰って世話をすると、娘は間もなく元気になりました。娘は遠くの村の酋長の娘で、不義を働いたために海に流されたということでしたが、娘の気品のある美しさに村中の若者達が夢中になりました。そのため若者達に振り向いてもらえなくなった村中の娘達は相談して夜に娘を襲って殺し、死体を川に投げ捨てました。その時に娘の流した涙が落ちた所から気品のある純白の美しいスズランの花が咲き広がりました。
アイヌの赤いスズランの伝説(函館市銭亀沢)。
昔、銭亀沢の近くに住んでいたアイヌの酋長の娘のカパラペは、村の勇敢な若者キロロアンと恋仲になりました。冬も間近のある日、一人で山に熊狩りに出かけ、巨大な熊に出会いました。キロロアンの射た毒矢は熊の足を傷つけ、手負い熊は怒ってキロロアンに襲いかかりました。キロロアンは腰のマキリ(小刀)で応戦し、熊を倒しましたが、自分も脇腹に深手を負い、そのまま死んでしまいました。
翌日、知らせを聞いて村人達と一緒に現場にやってきたカパラペはキロロアンの遺体にすがって泣き崩れました。それから、カパラペはキロロアンのマキリで自分の喉を刺し、恋人の遺体の上に重なるように倒れて死んでしまいました。
その時、カパラペの血潮が四方に飛び去り、その辺りに咲いていたスズランの花を赤く染めました。それ以来、銭亀沢周辺には薄赤く染まったスズランの花が咲くようになりました。
古い連続TVドラマに「赤い鈴蘭」(木下恵介監督)があり、その主題歌「赤い鈴蘭」(木下忠司作曲・西田佐知子歌)には以下のような歌詞があったそうです。
赤い鈴蘭は咲く 北国の春の野に
遠い昔 アイヌの乙女が恋人に捧げた命
恋する乙女は、今もなお胸の中に 赤い赤い鈴蘭を咲かせる
遠く離れたあの人に 命をかけた恋が
今も今もこの胸にあると 伝えてよ赤い鈴蘭
実際には、赤いスズランはマンガン廃坑付近に多く見られるため、土壌成分が関係するものと考えられています。
フランスでは「5月のミューゲ」、「森のミューゲ」と呼ばれ、香りの高いことを示します。
イギリスでは「谷間のユリ」Lily of the Valleyと呼ばれます。旧約聖書の「雅歌」の「わたしはシャロンのバラ、谷のユリです」という詩句の「谷のユリ」が、ヨーロッパの北国ですずらんだと考えられて出来た名前だそうですが、「雅歌」の「谷のユリ」は実際には赤いユリだと考えられています。
ドイツでは「5月の花」「5月の小さい鐘」と呼ばれ、鈴のような花が階段のように咲くので「天国への階段」という名前もあります。
イギリスやフランスでは5月1日は「すずらんの日」です。すずらんは春が戻ってきた事をあらわす花で、フランスでは、すずらんの日にすずらんの花束を贈ると、受け取った人に幸福が訪れると言われています。結婚式に花嫁に贈られるのは、この花が幸福のシンボルになっているからです。
すずらんの学名には「谷間のユリ」と「臆病な人」という意味があり、あまり広い地域に広がらないからだと言われています。
和名は鈴蘭で、君影草ともいいますが、ドイツすずらんのような強い芳香はありません。
そういえば、ミューゲというオーデコロン(カネボウ?)は、結構気に入ってました。香水はディオリシモが好きです。ネットでは香りを流せないので残念です。
アイヌでは、鈴蘭の朱色の実は「狐の苺」と呼ばれていました。鈴蘭の実は粒が意外に大きくて美味しそうなのに食糧にならなかったからです。
やさしく、やさしく扱わないとすぐにでも壊れて
しまいそうな花です。
サボテン、アザミ、バラなど完全武装して
近づいたら刺すけんね!!
とでも言っているかのような植物もあれば
こんな、けなげな少し風が吹けば落ちてしまいそうな
守ってあげなくてはという気にさせる植物もあります。
春は花が咲き乱れる季節。
サクラが散り、次はツツジでしょうか?
縮こまっていた生命が今爆発的に大きくふくらみ
冷たい黒っぽい空気を押しのけいっきに桜色の風を
送り込み頭上を覆います。
先日行った熊本城のサクラ吹雪はすごかった。
暑くもなく寒くもなく今一番いい季節。
世界に一つだけの花たちは、それぞれの花を一生懸命
咲かしている。
という私は、歓送迎会シーズンでネオンの花の中を
ふわふわと蝶のように
舞っている。
自然の花たちのひたむきさとはだいぶ違うなあ。
(反省)
花言葉は、
幸福が戻ってくる・意識しない優しさ・純粋・デリカシー等
スズランの伝説。
セントレオナードの森の守護神セントレオナードが武者修業に出かけましたが、森の中で道に迷い途方にくれていたところ、闇の中から大きな毒蛇が襲いかかってきました。剣を抜いて、火をはく毒蛇と三日三晩の格闘の末、やっと大毒蛇を倒しましたが、セントレオナード自身も全身に多くの傷を受けました。鮮血が滴り落ちて緑の草を紅に染めたあとに、いつのまにか白くて香りを漂わせたすずらんが咲いていました。森のニンフが、若く清らかでたくましいセントレオナードの痛ましい姿に心を痛めて、この花をさかせたのだと言い伝えられています。
アイヌの伝説。
昔、北海道の漁村の室蘭に1艘の難破船が漂着しました。難破船の中には一人の美しい娘が倒れていました。村人達が娘を村に連れ帰って世話をすると、娘は間もなく元気になりました。娘は遠くの村の酋長の娘で、不義を働いたために海に流されたということでしたが、娘の気品のある美しさに村中の若者達が夢中になりました。そのため若者達に振り向いてもらえなくなった村中の娘達は相談して夜に娘を襲って殺し、死体を川に投げ捨てました。その時に娘の流した涙が落ちた所から気品のある純白の美しいスズランの花が咲き広がりました。
アイヌの赤いスズランの伝説(函館市銭亀沢)。
昔、銭亀沢の近くに住んでいたアイヌの酋長の娘のカパラペは、村の勇敢な若者キロロアンと恋仲になりました。冬も間近のある日、一人で山に熊狩りに出かけ、巨大な熊に出会いました。キロロアンの射た毒矢は熊の足を傷つけ、手負い熊は怒ってキロロアンに襲いかかりました。キロロアンは腰のマキリ(小刀)で応戦し、熊を倒しましたが、自分も脇腹に深手を負い、そのまま死んでしまいました。
翌日、知らせを聞いて村人達と一緒に現場にやってきたカパラペはキロロアンの遺体にすがって泣き崩れました。それから、カパラペはキロロアンのマキリで自分の喉を刺し、恋人の遺体の上に重なるように倒れて死んでしまいました。
その時、カパラペの血潮が四方に飛び去り、その辺りに咲いていたスズランの花を赤く染めました。それ以来、銭亀沢周辺には薄赤く染まったスズランの花が咲くようになりました。
古い連続TVドラマに「赤い鈴蘭」(木下恵介監督)があり、その主題歌「赤い鈴蘭」(木下忠司作曲・西田佐知子歌)には以下のような歌詞があったそうです。
赤い鈴蘭は咲く 北国の春の野に
遠い昔 アイヌの乙女が恋人に捧げた命
恋する乙女は、今もなお胸の中に 赤い赤い鈴蘭を咲かせる
遠く離れたあの人に 命をかけた恋が
今も今もこの胸にあると 伝えてよ赤い鈴蘭
実際には、赤いスズランはマンガン廃坑付近に多く見られるため、土壌成分が関係するものと考えられています。
フランスでは「5月のミューゲ」、「森のミューゲ」と呼ばれ、香りの高いことを示します。
イギリスでは「谷間のユリ」Lily of the Valleyと呼ばれます。旧約聖書の「雅歌」の「わたしはシャロンのバラ、谷のユリです」という詩句の「谷のユリ」が、ヨーロッパの北国ですずらんだと考えられて出来た名前だそうですが、「雅歌」の「谷のユリ」は実際には赤いユリだと考えられています。
ドイツでは「5月の花」「5月の小さい鐘」と呼ばれ、鈴のような花が階段のように咲くので「天国への階段」という名前もあります。
イギリスやフランスでは5月1日は「すずらんの日」です。すずらんは春が戻ってきた事をあらわす花で、フランスでは、すずらんの日にすずらんの花束を贈ると、受け取った人に幸福が訪れると言われています。結婚式に花嫁に贈られるのは、この花が幸福のシンボルになっているからです。
すずらんの学名には「谷間のユリ」と「臆病な人」という意味があり、あまり広い地域に広がらないからだと言われています。
和名は鈴蘭で、君影草ともいいますが、ドイツすずらんのような強い芳香はありません。
そういえば、ミューゲというオーデコロン(カネボウ?)は、結構気に入ってました。香水はディオリシモが好きです。ネットでは香りを流せないので残念です。
アイヌでは、鈴蘭の朱色の実は「狐の苺」と呼ばれていました。鈴蘭の実は粒が意外に大きくて美味しそうなのに食糧にならなかったからです。