短編集。
レイモンド・カーヴァーの短編「大聖堂」を読んだすぐ後に、
池澤夏樹の「大聖堂」という短編を読む。共時性。
池澤は好きな作家だが、ちょっとキライ。
理由その1。インテリ臭が過ぎる。
理由その2。作品に問題意識を盛りすぎる。
なので小説自体はそんなに面白く読めるものは少ないのだが……。
今回のこれは久々に好きなものもあったかな。
いや、好きですよ。好きじゃなかったら池澤夏樹個人編集の世界文学全集なんか
苦労して読まん。
実体験か?と思うものも、震災の話も、池澤が好きなチャトウィンの話も、
わりとバラエティに富んでいて、全体的にはふんわりした話だったかな。
わたしは震災をモチーフにした話は読みたくないのであれだが、
いくつかはなかなか好きだった。
短編集というより、散文詩みたいなつもりで読むといいと思う。
スケッチ。宮沢賢治が心象スケッチと読んだものに近い。
ただ人によっては歯ごたえがないんだろうな。
最後の話なんて、「自分(池澤)のための話だなー」と思ったもの。
悪い意味ではないけれども。
この人は常に読者へ向けてのサービス精神を忘れない人だった。
池澤も年をとった。まあこれを書いたのもけっこう前だが。
レイモンド・カーヴァーの短編「大聖堂」を読んだすぐ後に、
池澤夏樹の「大聖堂」という短編を読む。共時性。
池澤は好きな作家だが、ちょっとキライ。
理由その1。インテリ臭が過ぎる。
理由その2。作品に問題意識を盛りすぎる。
なので小説自体はそんなに面白く読めるものは少ないのだが……。
今回のこれは久々に好きなものもあったかな。
いや、好きですよ。好きじゃなかったら池澤夏樹個人編集の世界文学全集なんか
苦労して読まん。
実体験か?と思うものも、震災の話も、池澤が好きなチャトウィンの話も、
わりとバラエティに富んでいて、全体的にはふんわりした話だったかな。
わたしは震災をモチーフにした話は読みたくないのであれだが、
いくつかはなかなか好きだった。
短編集というより、散文詩みたいなつもりで読むといいと思う。
スケッチ。宮沢賢治が心象スケッチと読んだものに近い。
ただ人によっては歯ごたえがないんだろうな。
最後の話なんて、「自分(池澤)のための話だなー」と思ったもの。
悪い意味ではないけれども。
この人は常に読者へ向けてのサービス精神を忘れない人だった。
池澤も年をとった。まあこれを書いたのもけっこう前だが。
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