プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 小野寺の弟、小野寺の姉 >

2014年11月08日 | ☆映画館で見た映画。
やばい。向井理に惚れたかも……。

「ゲゲゲの女房」の時はかろうじて踏みとどまったんですけどね。
でもあの時点でも多分潜在的に惚れてたんですね、きっと。
でもあんまり人気が出過ぎたから、つい反発してスナオになれなかったんですね。
その後、まあちゃんと演技は見てないのだが、紀行番組をちょこちょこ見て、
やっぱり変なヤツだなこの人(←変なヤツは褒め言葉である)、と思い、
2年くらい前のクノールカップスープのCMにはけっこうキタのだが、それでも努めて冷静を装い。
術中にはまらないようにしてきたというのに……。無念。


映画自体は、すごく面白くて満足。だが話としては結末部が若干厳しいかなー……














以下ネタバレあり。













姉弟の絆がテーマなんだから、結末がああなるのは仕方ないかもしれないけど、
客観的には、やはりあの姉弟は仲が良すぎてちょっとキモチワルイ。
そこが話の最大の難点。

いくら見栄を張る場合とは言え、弟を夫だという嘘はつかない。
姉弟2人で自転車で出かけたりしない。する人もいるだろうが、40歳と33歳の姉弟で遊園地ってコワイ。
……そういう邪念を感じなければ、姉弟の絆に素直に感動できるんですけどね。
もう少し、普通の人寄りに書いて欲しかった。だからこそ、姉か弟かのどっちかの恋愛は成就してほしかった。
何なら、片方の恋愛が成就して、その後の葛藤まで書いてから、札束でも良かったんですよ。

だって片桐はいりがかわいそすぎて……。
実生活ではあそこまでヒドイ状況で誘われはしないとは思うんだけど、
及川ミッチー、全く片桐はいりの気持ちに気付いてなかったとしても、あの誘い方はないだろう!
ちゃんといい人なら、理由を言って誘わなければ!まあ映画では丁寧に、及川ミッチーを、
「ほんとに真面目でいい人だけど鈍感な人」という風に描いてくれていたから、ぎりぎりユルすが、
そうでなければ人の心を持て遊ぶ悪魔のような男ですよ。
片桐はいりは上手くいって欲しかった。

それはそれとして、片桐はいりの絞り出すような泣きの演技は秀逸でした。


向井理は、どう見ても麻生久美子とのペアの方が素敵だったので、むしろそっちとよりを戻して欲しいという
気持ちでイッパイになりました。そうすると話が無駄にドロドロになりますが。
山本美月があんな不審者にわざわざ声をかけるのが納得出来ない。
だって、公園で犬のおしっこを嗅いでいる男ですよ!?
多少イケメンでも(わたしは向井理、いわゆるイケメンというほどイケメンじゃない気がするのだが)、
あんなアヤシイ人、すぐに好きになるんですか?

山本美月がとても可愛かったので、あんな女の子に積極的に出られて、何が不満なんだ小野寺弟は!と思った。
結局好きになるのなら、さっさと好きになっとかんかい!
……まあそんなこと言ったら、世の全てのフィクションは成り立たないですけどね。

ただ、山本美月も、告白を断る理由が「外国へ行くから」というのはなんかものすごく無理くり。
たらればを言っても仕方ないが、じゃあ振られてなくて付き合ってたら外国修行は断っていたんか?
そう考えると釈然としない。枝葉末節けどね。

向井理も、すごく山本美月を好きになっているのかというと疑問。
だって、前カノの麻生久美子のことばっか考えてるじゃん~。彼女は素敵すぎる。
……すみません、単に麻生久美子が好きなんです。


でもその他はね。役者もいい人たちを揃えたしね。
地味に好きなのは、片桐はいりが勤めるメガネ店の店主。似たもの夫婦を絵に描いたような役者を揃えたのがスゴイ。
ムロツヨシもけっこう好きでねえ。いいキャラでしたよね、今回。

パンフレットを買ってくるのを忘れたので、誰が誰だが今ひとつわかってないが……

平松先生が良かったですねえ。いいまつがいの人ですねえ。
ムロツヨシと向井理が平松先生の思い出話をして、その後本人が登場し、姉の嘘がばれる、という流れはよく作ってある。
「どこを出しても恥ずかしくない自慢の生徒だ」……ドコを出すんや、ドコを。
自慢の生徒ってところで泣きました。卒業してもう25年……。多分その間ほとんど会っていないだろう先生が
言う台詞としては、嘘っぽいことこの上ないんだけど、役者がそうは思わせませんでした。
いい味を出していた。


時代的にはだいぶ昔なんですね?時代設定が良かったのかもね。
インテリア、洋服など、ほぼ全てにわたって柄物。わりと可愛かった。
手編みもの満載。まあ編み物をする人は、そういう部分も楽しめますよ。



結末が、ハッピーエンドじゃない、とも言えないけど、やっぱり幸せになって欲しかったなあ。素直な意味で。
でも心温まる、いい映画でした。









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