相越久枝 Official WebSite

けだまりも

~日々の生活の中で妄想が毛玉のように膨らみ
毬藻のような形体になる有様~

『鋤田正義さんの審美眼』

2013年10月15日 23時40分00秒 | けだまりも

9月の終りに天神IMSに行って驚きました。
吹き抜けを使ったインスタレーションに
私の青春と現在進行形が!

 

きゃー♡デビシルまで(注:DavidSylvian)

個人的な今年の音楽界3大ニュースに
“David Bowie様の復活!”がありますが、
「The Next Day」といえば「HEROES」のジャケ写,
といえば・・・“鋤田正義”さん!

YMO、T.REX、おなじみのジャケットに、
HONDAのCMでのマッドネスまで!
子供の頃に目にして記憶に残っていたのは
カメラマン鋤田さんの撮られた作品だったと、
大人になって知る事に。

今年の夏は鋤田さんの自伝
「THE SHOOT MUST GO ON」を読み
時代とカルチャーに触発されまくっていました。

「蝶のように撮る」
写真家ペニー・スミスさんの章で
(CLASHのLondon Callingのジャケもこの方)
日本的な作法での撮り方に極意を得たり、
とにかくとにかく生命力に満ちあふれた1冊。


何度も足を運んだ写真展では
そのつど発見するものも多々ありまして。

立川直樹さんのおっしゃる
”SOUND&VISION”に加え
鋤田さんの故郷である直方の風景、
震災以降のご自身の所存・・・
メンフィスの綿花の中で笑う清志郎さん。
大好きなこの笑顔も鋤田さんの写真でした。

会場で購入した写真集「きれい」を見れば
丁度仕事でご一緒していた吉井和哉さんもそこに。

四半世紀を経て戸川純さんと木村カエラさんが
ページの見開きに~そんなレイアウトにも頷きつつ。
もの語る一枚一枚に心を掴まれました。 

そういえば先週、
LUNA SEAのJにインタビューした際
彼の口から名前の出たフォトグラファーが
「Anton Corbijn(アントン・コービン)」。
U2のジャケ写やイアン・カーティスで有名ですが、
この方もボウイ様を撮っていらっしゃる。


語らずともその時代や人を留める呼吸は
行った事のない土地や時代へ
今の私達を連れて行ってくれるパスポートの様。