Cogitatum qua cogitatum

ちょこちょこっと載せています。

クローズアップレンズ Flexpar 0.5-1m Φ30

2008年07月06日 22時01分28秒 | flexaret Ⅳ
flexaret Ⅳにつけるクローズアップレンズ「flexpar」を入手しました。昨日届いたのですが、多少値が張ってしまいました。まぁ、新宿で見かけたこともないし、現状、英語で買い物をできるわけでもないので、値のことはよしとしましょう。さっそく、余っていたポジフィルムで試し撮りして、現像に出してきました。以前は、大概、中一日で上がってきたのに、一週間近くかかるとのこと。たまたまなのか、中一日では回せなくなったのか。ちょっと気になるところです。。。

さて、このFlexparですが、はめ込み式です。flexaretはⅥとⅦのみバヨネットになっています。うちのはⅣなので、はめ込み式なわけです。どういう感じで脱落しないようになっているのか知らなかったのですが、実際に見てみて、なるほどと思うと同時に、おそらく50年前後の歳月を経ているだろうけれども、未だに安定して使える金属の力を感じたものです。

構造は簡単で、クローズアップレンズの側面三箇所に切れ込みがあり、その部分が内側に若干曲がっています。三箇所のその曲がっている部分の力で脱落せずに固定されるようになっています。



この写真の矢印で示しているところが、その切れ込みの箇所です。




なにはともあれ、クローズアップレンズが家に届いた時には興奮したものでした。




二眼レフはファインダーに像を写すためのビューレンズと写真を撮るためのテイクレンズとがあるので、まず、二つあるクローズアップレンズのどちらがビューレンズ用かを確かめました。パララックス補正(ビューレンズとテイクレンズとの位置の差から、ファインダーに写る像と写真に写る像との間にズレが生じる。そのズレ(パララックス)の補正)がなされていると説明されていたので、中から眺めながらクローズアップレンズの筒を回して確認してみました。

ここで、ちょっと。筒を回すと見える方向が少し変わる方、すなわちビューレンズ用のクローズアップレンズなのですが、うーむ。なんか全面的にクモリの様なものが出ていました。



とりあえず、後で対処することにして、試し撮りにいったのですが、どうも、なんとなくぼわっとしてもどかしい。ピントの山がほんのちょっと掴みにくいといった状態。

なので、見た目にそのクモリが「風呂上りに冷めきらない手でレンズをいじくった時にレンズ表面に出てくる湯気のような水分の付き方」に似ていることに期待して、今日、綺麗にしてみることにしました。

さて、クリーニングクロスが切れていたので、買いに行って、うだるような暑さが退き始めた頃に作業開始。クリーニング液を試しに使ってみたら…、おっ!汚れが落ちてる!クモリと言うより汚れな感じです。内側から少しやって、なんだか落ち具合が芳しくなくなってきたので、念のため表側もやってみましたが、どうやら両面とも汚れていました。先に表に専念して何となく仕上げに無水エタノール。



まだ薄っすら汚れが見えます。後は、内側だけだ!というわけで、今度は内側を無水エタノールで。光に当てて汚れを確認しつつ、両面とも気が済むまで更に無水エタノールで拭き拭きしていきました。無水エタノールの残りが、ペットボトルのフタ1杯分あるかないかな感じなので、そこだけ気にかかる状態。

そして、やっと…



綺麗になりました!薬品なんかでは落ちない研磨するしかないようなクモリでなくて、よかったよかった。こう、レンズの清掃だとか細かい作業は否応なく集中できていいですね。しかし、口径30mmは拭きづらいなと毎度思う次第です(笑)




ちなみに、Flexparを付けたflexaret Ⅳは、やはりどことなく、光学機器メーカーが軍需産業にもなり得ることを彷彿させてくるところがあったりします。



クローズアップレンズを手に入れて、これで、楽しみが一つ増えた感じです!




ちなみに、flexaretは最短撮影距離が1mで、今回入手したFlexparをつけるとそれが1mから50cm迄寄れるようになるものなのですが、Ⅵ用のものだと50cmから33cm迄寄れるクローズアップレンズもあるそうです。はめ込み式でも33cm迄寄れるものがあるのかな?


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