お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

きっかけは子ども

2014-01-26 | from Silicon Valley


 最近のアントレプレナーのなかには、自らの子育て経験に触発されて新しいビジネスづくりに乗り出すひとがふえています。

 たとえば先日このブログで、コンシューマ・エレクトロニクス・ショウ (CES) の記事の中で紹介した、お洒落なデザインの子ども向けの腕時計型通信機器"FiLIP Smartwatch"

 創業者のSten Kirkbak (上の写真)がこの製品を作ろうと思い立ったきっかけは彼自身の3歳の息子を亡くした経験だそうです。もう2度と誰も、自分や息子のような辛い経験をしなくてすむようにという,彼の思いを形にしたのが "FiLIP Smartwatch" です。FiLIP社という会社の名前は,亡くなった息子のファーストネームにちなんでいます。

 スタートレックに登場する "TriCoder" をご存知ですか?さまざまな機能をもったセンサー+スキャナー+アナライザーです。



 この "TriCoder" をつくるぞ!との意気込みで開発されたのが、新型デバイス "sccanado scout" です。親指と人差し指を丸めてつくった輪くらいのサイズの小さな機器ですが、センサー部分を額にタッチするだけで体温、血圧、心拍を測定できるという驚くべきもの。カメラも内蔵されていて、患部の写真や映像を医師や医療機関に送信できます。



 これを開発したのは、Scanado社のコーファウンダーのWalter De Brouwer (上の写真はWalterと彼の製品ScanadoScout)です。そしてWalterをこの製品開発に向わせたのは、12mの高さから転落して頭部損傷の大けがを負った4歳の息子と病院で過ごした日々でした。患者と家族はなんと無力なことかと感じた経験から、誰もが、自らのデータは自ら採取、蓄積、解析、活用できるようにしたい、と考えたといいます。開発途上から数々の賞に輝いた製品は、最近、市場にでたばかり。世界屈指のデザイナーによるお洒落なデザイン。米国製です。

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