アングリーバードのキャラはハロウィンでも超人気のコスチューム
やってますか? 携帯ゲームのアングリーバード(Angry Birds)?
ものすごく単純なゲームなのに、老若男女をとわずバカ受け! 99セントでダウンロードできて「こんなに楽しめるゲームはない!」と大評判のゲームです。そのうち、やっていない人の方が少数派になるのではないか……の勢いで、いま世界中に広がっている携帯ゲームでもあります。あまりの喧騒に、ウォールストリート・ジャーナル紙を始め、ニューヨークタイムズ紙やニューズウィーク誌が特集記事を組んだほど。ゲームを開発したのは、フィンランドのロビオ社。発売は2009年の12月10日で、先ごろ華やかに『発売一周年!』を祝ったところです。
あなたも、もう、やってますか?
ゲームは単純至極です。丸々した”緑色の豚”が、極太眉で”羽根のない鳥”から「卵を盗んだ」というのがストーリーの端緒。怒った鳥が、豚に仕返しするためにブタの隠れ家を攻撃します。武器に使われるのは昔ながらの『パチンコ』。携帯電話や携帯端末のタッチスクリーンを指で操作し、パチンコで鳥を飛ばしてアタック。ブタを倒し、家を壊したら、ポイントが獲得できます。
単純至極なゲームだから、始めるのは簡単至極! でも、ひとたび始めたら、やめるのは至難!というのが定説。
2009年末に発売されるや、早くも翌年2月にはイギリスのiTune Storeで売上トップ。数カ月後にはアメリカでも売り上げ1位になり、アップル社で2010年中に最も売れたアプリになりました。ロビオ社の発表によれば、アングリーバードのiPhone版のダウンロード数は3000万件。iPhone版だけで、1日に累計約110万時間もプレーされているそうです。一方、グーグルの携帯電話OSアンドロイドでは無料でダウンロードでき、アンドロイド版には現在500万人が登録しているそうで、毎月の広告収入は100万ドル。すべてのバージョンを合わせると総ダウンロード数は世界中で5000万件。まさに世界を席巻!世界中の人を『中毒』にしているようです。
私が知っている、一番小さい中毒患者は4歳。友人の息子です。でも、ITベンチャーのCEOをしている彼の父親は「僕はやってないよ」。私? もちろんモノは試し、即ダウンロードしました。が、フェーズ1を全部クリアしたところで、なぜか中毒にはならないまま中断し、最近はプログラムのアップデート(無料)もしていません。でもわが家でも、私以外の家族はふたりとも"どっぷり"ハマって中毒しています。
アングリーバードには、アメリカの心理学者によって「短時間で気分転換を可能にするスグレモノ。ストレス解消効果が高い」とのお墨付きが出ているとのこと(ニューヨークタイムズ紙 2010年11月23日)。なるほど、忙しい『おとな』までがハマるには、それなりの理由があるのかも?