お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

顰蹙は金を出してでも買え!!

2008-11-22 | from Silicon Valley

「顰蹙(ヒンシュク)は金を出してでも買え!!」は、スーパー・ヒットメーカーとして知られる見城徹さんの自伝的エッセイ「編集者という病い」という本の帯のコピー。

ヒット商品はどうしてヒットするか?流行はどうして爆発するか?何かがある臨界点を境にして突然ブレイクする、その時点・地点と、それを引き起こす要素を解析したベストセラー"Tipping Point"(邦訳:急に売れ始めるにはワケがある)によれば、口コミレベルの情報伝達がヒットを生むには3種類のキー・パーソンが必要だという。

コアの情報を持っている「通人」、それを伝播させるヒューマン・ネットワークの要になる「コネクター」、その情報を熱心に売って歩く「セールス・パーソン」。もちろん、いずれの「役割」も比喩。本人たちにもその役割の自覚はないし、連携しているわけでもない。もちろん、企んでいるわけでもない。皆、それぞれが純粋に、時に無邪気に、自らの興味関心に従い、性癖に沿って、好きなように行動した結果の連鎖がヒットになる・・・。

見城さんの凄さは、この3種の役割を一人で全部兼ね備えているところだ。

彼の仕事は、売れるように創られ、仕掛けられ、売られ、そして爆発的に売れていく。しかし、興味深いのは、それぞれのプロジェクトのそもそもの立ち上がりの初期に、常に見城さんにそのような恣意や意図ましてや打算があるわけではないことだ。興味関心にしたがい、彼の持って生まれた性癖の赴くまま、自ら育て上げた編集者魂にしたがい、徹底的にやりたいようにやった結果がヒットになっている。並はずれたエネルギーと常人には到底できないと思われるほどの努力を重ねてはいるが、それとて、彼にはやりたいことであり、彼の性癖の赴くままだったのではないか。

さて、プロデューサーたるもの、こうでなければ、・・・というわけで、私も、この冬、一つ「顰蹙」でも買ってみるか、と考えているところだ。

今日はgooトラバ練習板のために書きました。今週のお題は「あなたがこの冬に買いたいものは?」です。




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