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お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

クリスマスを盗む!

2013-12-25 | about 英語の絵本


 クリスマスには必ず観る映画が "Grinch(グリンチ)"です。

 好きな映画のひとつなので、夏休みにもHalf Christmasとかなんとか言い訳して観ています。

 ちなみに、7月25日のことを "Half Christmas" といいます(クリスマスまであと半年という意味)。若い人の間には「お酒を飲みまくって祝う日」というようなジョークがあるそうです。

グリンチ [DVD]
ジェネオン・ユニバーサル


 小さい頃にいじめられたトラウマから、ひと嫌いの意地悪になってしまったグリンチ。いまは山の洞穴に犬と住んでいます。

 グリンチはクリスマスが大嫌い。何故かって?グリンチは誰かが嬉しそうにしているのが大嫌いなんです!クリスマスには、皆うきうきと愉しそうじゃありませんか。それがグリンチには我慢ならないのです。

 グリンチが住んでいる山の麓の村 "Who Ville” からもクリスマスを前に、皆の愉しそうな歌声や、忙しく行き交う人々の喧噪が伝わって来ます。ああ、嫌だ!嫌だ!

 グリンチは、みんなを悲しませるために、村人からクリスマスを盗んでしまうことにしました・・・

 おなじみドクター・スースのロングセラー絵本です。

How the Grinch Stole Christmas (Classic Seuss)
Random House Books for Young Readers


 絵本だけでなく、毎年クリスマスには、各地の劇場でプロアマ入り乱れて、さまざまなミュージカル版のグリンチが上演されます。バレーのクルミ割り人形と同じ、アメリカ人の暮らしに根付いたクリスマスの定番行事です。絵本よりも、さらにカラフルで意匠を凝らしたユニークなコスチュームやメイクに、素敵な照明が加わったりして、舞台版もなかなかに愉しいですよ。





 
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あしたはクリスマス

2013-12-24 | about 英語の絵本


 明日はクリスマス・・・ゆうびんやのくまさんは大忙しです。クリスマスに間に合うように、今日のうちにカードや小包を配達してしまわなければなりません。

 "Teddy Bear Postman" は小さかった頃の娘の愛読書でした。最初は日本語訳で読みました。その後、アメリカに住んで、最初にバイリンガル(日英併読)で読んだ絵本がこれです。一年中いつでも読まされましたが、やっぱりクリスマスの前がピークで、毎晩、何度も「読んで!読んで!」

Teddy Bear Postman (Picture Puffin)
Puffin


 娘が好きだったのは、配達を終えておうちに帰ってきたくまさんが、おふろにはいって、お茶を飲んで(ここで、どうしてくまさんは夕ご飯を食べないの?とよく聞かれました)、「ぼくのプレゼントには何がはいっているのかなぁ?」と考えながら寝る・・・という最後のページです。

 クリスマスの頃には、本を閉じると、きまって「(わたしの)プレゼントにはなにがはいっているのかなぁ?」とまわらない舌で言うのもお決まりでした。懐かしいクリスマスの思い出です。

 日本語訳です。

ゆうびんやのくまさん (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)
福音館書店


 
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ニューヨークタイムズが選んだ「今年の絵本」

2013-12-23 | about 英語の絵本


 クリスマス目前。すでにいろいろ買って包んであるけれど、やっぱり1冊は絵本を・・・というときのご参考までに、ニューヨークタイムス紙が選んだ「今年の絵本(The NOtable Picturebooks of 2013)」をご紹介します。

AFRICA IS MY HOME

Africa Is My Home: A Child of the Amistad
Candlewick


BEAR'S SONG

The Bear's Song
Chronicle Books LLC


THE BOY WHO LOVED MATH

The Boy Who Loved Math: The Improbable Life of Paul Erdos
Roaring Brook


BUILDING OUR HOUSE

Building Our House
Farrar, Straus and Giroux (BYR)


THE DARK

The Dark
Orchard Books


FOG ISLAND

Fog Island
Phaidon Press


HILDA AND THE BIRD PARADE

Hilda and the Bird Parade
Nobrow Press


JOURNEY

Journey
クリエーター情報なし
Candlewick


MR. WUFFLES!

Mr. Wuffles!
クリエーター情報なし
Clarion Books


SOMETHING BIG

Something Big
クリエーター情報なし
Enchanted Lion Books


THIS IS THE ROPE

This Is the Rope: A Story From the Great Migration
クリエーター情報なし
Nancy Paulsen Books


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愉快な天才数学者

2013-12-21 | about 英語の絵本



 数学者は孤独癖のある、偏屈なひとたち・・・というイメージがあります。実際、数学者というのは一般に、ひとりで集中して仕事をするのが好きです。でも、ハンガリー生まれの天才数学者ポール・エルデーシュは全然違うタイプでした。

 ポールは、4歳のとき、誰彼かまわず「ねぇ、生年月日を教えて!」と質問してまわる子どもでした。誰かが答えると・・・ポールは驚くべきスピードで、その場で「そのひとのがこれまで生きた人生の『秒数』の合計」を暗算してみせました。もっとも、一方・・・ポールは20歳になるまでどうやってトーストにバターを塗るのか知らなかった・・・というエピソードもあるのですが。

 大きくなってからは、ポールは世界中の高名な数学者を訪ねて旅をし、各地で共同研究し、難問を解決し、1500以上の論文を書きました。いつも旅していたポールは「放浪の数学者」のニックネームで呼ばれていましたが、とにかく「数学が愉しくてしかたない!」ポールは、いつでもどこでも寝ないで何時間でも数学の問題を解き続けることでも知られていました。

 "The Boy Who Loved Math" は、こんな愉快な数学者:ポール・エルデーシュを子どもに紹介する入門書です。天才を自然体で生きた愉快な「ポールおじさん(Uncle Paul)」のできるまで・・・親子でお楽しみください。

The Boy Who Loved Math: The Improbable Life of Paul Erdos
Roaring Brook


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くまさん その5:2013年のニューフェース

2013-12-20 | about 英語の絵本


 ファーストレディのミッシェルさんが子どもたちに読み聞かせているのは、先日、本ブログのくまさん特集(その1:カバーストーリー)でもご紹介したビル・マーチンの "Brown Bear Brown Bear What Do You See?" です。

 絵本の世界では、くまさんモノの人気はいっこうにはおとろえる気配がありません。

 今日ご紹介するニューフェースは、今年出版され、ニューヨークタイムスの「今年の絵本(Notable Picture Book of 2013) 」12冊のうちの1冊に選ばれた"The Bears's Songs" です。

The Bear's Song
Chronicle Books LLC


 甘いハチミツが大好きなこぐまちゃん。ある日、ミツバチを追いかけていなくなってしまいました。ミツバチについて行けば、ハチミツがい~っぱいあるところに行ける!と考えたから。さぁ大変!パパくまさんは大あわてで追いかけますが・・・こぐまちゃんは街の喧噪の中に見えなくなってしまいました・・・



  クリスマス前後の休日に「こぐまちゃんをさがせ!」「パパくまさんをさがせ!」と,親子で楽しんではいかがでしょうか。たくさん描きき込まれているのに、何故か見やすくて疲れない、不思議でユニークなイラストです。

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