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お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

ゲゲッ、みどりのタマゴ?

2014-01-05 | about 英語の絵本


 「さぁ、召し上がれ」と緑色のハムとタマゴがでてきたら? Sam-I-am は「美味しいよ!」と繰り返し薦めてくれるのだけれど・・・

 今日の絵本は "Green Eggs And Ham" です。熱狂的なファンの多いドクター・スースの絵本の中でも、とりわけ熱狂的なファンの多い絵本です。子ども時代からずっと大好きで、おとなになっても全篇いまだに暗唱できるというひとがけっこういます。

Green Eggs and Ham (Beginner Books(R))
Random House Books for Young Readers


 ドクター・スースならではのユニークで明るいキャラクターに、音読が愉しいシンプルでお洒落なライム(押韻)。読むのも、聞くのも愉しい絵本です。



 ”食わず嫌い” してない? "きっと好きだよ!”
 ねぇ、未知のことに挑戦するのをこわがらないで!
 声に出して読んでいると、だんだん勇気がわいてきます。

 ファースト・レディのミシェルさんも、しばしば読み聞かせにこの絵本を選んでいます。




 2002年度のアカデミー賞を受賞した映画 "i am sam" は、発達障害のある主人公サムの男手ひとつでの娘育ての物語。重松清さんの「とんび」と同じくらい、あるいはそれ以上にアメリカ人の感涙をしぼった映画ですが、この映画のタイトルを聞いた瞬間、アメリカ人ならたぶん誰もが "Green Eggs And Ham" と、そのヒーローの Sam-I-Am を思い出したはず。映画の中でも、サムが娘に読み聞かせることのできる、たった1冊の絵本が "Green Eggs And Ham" だったという趣向でした。

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大統領の愛読書?

2014-01-04 | about 英語の絵本


 写真はブッシュ大統領(第43代大統領、ブッシュ・ジュニア)が子どもたちに絵本の読み聞かせをしているところです。

 読んでいるのは?「はらぺこあおむし:The Very Hungry Caterpillar」ですね。

 お父さんのブッシュ大統領(第41代大統領)と比較されては、なにかと揶揄されたブッシュ・ジュニアですが、絵本がらみでもいろいろと話題の多い大統領でした。

 エピソードのひとつは「愛読書は何ですか?」と聞かれて、「はらぺこあおむし」の絵本をあげたこと。この回答には、聞いた記者もびっくり!それもそのはず、この絵本が出版された1968年には、1946年生まれのブッシュ・ジュニアはすでに22歳の大学生だったはず・・・だから、です。

 ともあれ、エリック・カールのこの絵本は大統領のお気に入りの1冊であったことはまちがいなく、上の写真のように、しばしば読み聞かせに使われました。

The Very Hungry Caterpillar board book
Philomel


 次のエピソードは「おいおい、大統領は字が読めないのか?」というジョークまで交わされた「絵本さかさま」事件。下の写真で、子どもの朗読を聞いている大統領が持っている絵本に注目して下さい。読み手の女の子と同じ絵本なのですが、なんと上下さかさま!なんです。



 ついにはブッシュ・ジュニアを揶揄した絵本 "Good Night Bush" まで出版されました。アメリカ人なら誰でも知っている絵本 "Good Night Moon" のパロディです。



 でも、ブッシュ・ジュニアは、実際、しばしば学校に出かけて子どもたちに読み聞かせをしていました。きっと精力的に子どもたちの教育に尽力したお母様のバーバラさんの影響ではなかったかと思います。

 世界中を震撼させた911のテロの朝も、読み聞かせに出かけていたワシントンDC郊外の学校でテロの知らせを受けました。下の写真はその瞬間です。





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くらやみ

2014-01-03 | about 英語の絵本


 暗いところがこわい・・・。
 誰しも覚えがあるのでは?

 男の子の家には”くらやみ“ the dark が住んでいます。
 いつもは地下室にいるのだけれど・・・。
 ある日、それが男の子の部屋まで上がって来て・・・

The Dark
Orchard Books


 テキスト以上にイラストが語りかけてくる絵本です。

 明るい電灯がつくりだす光と闇:光の届くところと届かないところをくっきり描き分けたイラストが印象的です。無言の説得力がある、と言ってもよいくらいです。光と闇とのシャープなコントラストだけでなく、徐々に夕闇が迫る心細い感じや、夜間灯のほのあかるさ、小さな懐中電灯を持って歩く"うすくらがり"の感じなどが、実によく描けていて、子どもは絵を見ただけで、暗いところが怖い・・・思いを、ちゃんと共感してもらっていると感じるに違いありません。

 


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ゆきのひ

2014-01-02 | about 英語の絵本


 ”The Snowy Day”(日本語訳:ゆきのひ)はEzra Jack Keats(エズラ・ジャック・キーツ)の代表作です。

 ある朝、ピーターが目覚めると、外は一面の雪!
 なにもかもが真っ白です。
 わぁ!こんな雪、見たこともない!
 ピーターは大喜びで外に遊びに行きます。

 はじめは、そおっと雪に足跡をつけてみました。
 一歩、また一歩、足跡が残ります。
 それから、
 積もった雪に体を押し付けて、
 両手を動かして羽の形にして・・・
 ほら、天使になった!

 あんまり白くてきれいなので、
 雪のかたまりを大事にポケットに入れて持って帰ったら・・・

The Snowy Day (Picture Puffins)
Puffin


 舞台はニューヨーク。幼い主人公のピーターはアフリカ系アメリカ人の男の子。コラージュの手法を取り入れた素朴であたたかなイラストは、街を覆い尽くした真っ白な雪に、ピーターの肌の色と朱赤のマントがきれいに映える美しい色遣い。シンプルで、ごく短いテキストだけで書かれているのに、不思議なほどに抒情的で、印象深い作品です。

 ”The Snowy Day" は1963年のカルデコット賞に輝いた作品ですが、アフリカ系アメリカ人の子どもを主人公にした作品が同賞を受賞するのは、これが初めて。その意味で時代を画した作品です。

 作者のキーツはアーティストとしても、作家としても、子供向けの作品にさまざまな革新的な試みを持ち込んだ作家で、『初めて』を冠した数々のエピソードの持ち主です。コラージュ手法を持ち込んだのも、絵本といえば牧歌的な田舎の自然が描かれるものと考えられていた当時の常識を覆して大都会を舞台に、街の子どもを主人公にした絵本を描いたのも、キーツが最初と言われています。また、それまで英語の絵本には登場しなかったマイノリティの子どもたちが主人公の作品を書いたのも彼が最初です。


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New Year's Resolution : ことしの抱負

2014-01-01 | about 英語の絵本

 "Happy New Year!"
 のあいさつに続くのは
 "What's your new year's resolution?"(今年の抱負は?)
 の質問です。
 
 そして、
 アメリカでもっとも多い答は・・・
 そう、
 「ダイエット!」です。

 さて、ちっちゃな子に「"新年の抱負"って何?」をうまく説明している、と、幼稚園や小学校低学年の先生方の推薦が多い絵本が、"Squirrel's New Year's Resolution" です。

Squirrel's New Year's Resolution
Albert Whitman & Co


 大事なのは「今日から始めること!」。なんで元旦から?などと言わず、なんであっても、リスさんにちなんで、今日から始めましょう。


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