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お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

サンタのちいさな助手

2013-12-19 | about 英語の絵本
 

 クリスマスに忘れてならないキャラクターがエルフです。アメリカの子どもたちには「(北極のおもちゃ工場で働いている)サンタクロースの小さな助手」として知られています。オモチャを作ったり、三輪車の性能をテストしたり・・・



 上の写真では三田さんと同じような赤い衣装ですが、一般には、エルフは緑色の洋服を着ていると信じられているようです。



 エルフはもともとはゲルマン民話が起源。妖精のような,魔法使いのような・・・森の生きものです。語り継がれて国境を渡り、各国文化と宗教でさまざまに解釈されながら少しずつ変身しています。たとえば北欧ではエルフは自然と豊かさを司る小さな神さまで、美しくて若々しい姿で森や泉、井戸や地下などに住んでいると言われています。

 毎年クリスマスシーズンになるとみんなで観る定番の映画 "Elf" に出て来るエルフも人気者。このエルフは長身です。

Elf: 10th Anniversary [Blu-ray] [Import]
Warner Home Video
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ドアを開けると・・・

2013-12-18 | about 英語の絵本


 今日の絵本は "Journey" です。美しくて幻想的なビデオ作品を作り出すことで知られてきた映像作家:Aaron Becker のはじめての絵本です。今年出版され、ニューヨークタイムズ紙が選ぶ "今年の絵本"(Notable Picturebooks of 2013)12冊のうちの1冊に選ばれています。
 
 ひとりぽっちの女の子がいました。女の子は赤いマーカーで、自分の部屋の壁に "赤いドア" を描きました。女の子がドアを開けると・・・

Journey
Candlewick


 美しい絵本です。静かですが、想像力をかきたてる力があります。クリスマスプレゼントにおすすめの1冊です。

 作家の Aaron Becker は宇宙大好き!少年でした。宇宙飛行士にならないなら宇宙を描こう!とアーティストになりました。彼の幻想的で精緻な映像作品はどれも素晴らしくきれいです。

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サンタ夫人

2013-12-17 | about 英語の絵本


 サンタクロースに奥さんがいたなんて! 子どもの頃には考えたこともありませんでしたが・・・

 アメリカではMrs Clausはけっこう有名人。クッキーを焼いたり、プレゼントのオモチャを用意したり・・・サンタさんの仕事を支える内助のひととして知られています。

 ファースト・ネームにはMary, Analina,Layla, Ahoop, Seeki, Martha, Gretchenなどなど諸説あり、なかなかにミステリアスな存在です。

 でも、イメージとしては「メガネをかけて、ちょっと小太り」というあたりで共通認識されているようで(上の写真)、要するに古き良き時代の「肝っ玉母さん」風です。

 サンタ夫人が主人公の絵本もあります。

 サンタ夫人や、夫人のしごとを紹介する絵本もあり、

MRS. SANTA CLAUS
Delacorte Books for Young Readers


What Does Mrs. Claus Do?
Tricycle Press


  サンタ夫人が楽屋裏のあれこれを紹介する絵本もあり、

Mrs. Claus Explains It All: (At Last) Answers to the Questions Real Lids Ask!
Sourcebooks


 なかには、夫の手伝いを終えた夫人がバケーションをとるお話もあります。

Mrs. Claus Takes a Vacation
Scholastic Press

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最悪!転じて、最良!のクリスマス

2013-12-14 | about 英語の絵本


 "The Best Christmas Pageant Ever" は実にユニークなクリスマスのお話です。

 イタズラなどというなまやさしい範疇にはおさまらないくらい「悪いこと」ばかりしてきたきょうだいが、「オヤツがもらえるよ」と聞いて、生まれて初めて教会に行き、あげくにクリスマスの劇にまで出演することになってしまったのですが・・・実は、きょうだいは誰ひとりクリスマスが何であるのか知らなかったのです・・・。

The Best Christmas Pageant Ever (Best…)
HarperCollins


 上の絵本はオリジナルなお話を小さい子向きに短くしたものです。オリジナル・バージョンは1971年にBarbara Robinsonによって書かれたお話で、雑誌McCall'sに発表されたのが最初です。その後、単行本として出版されるや80万部を売り上げるベストセラーとなりました。




 学校のクリスマス劇として、あるいは児童劇団によって上演されたり、テレビ番組になったり(1982年)、いまだに毎年クリスマスの季節になると読み返され、上演されているロングセラー。

 但し、良識的な家庭の「子育ての基準コード」に抵触しそうな「悪い」こどばが頻出しますので、親としては、ところどころ読みにくいかも?

 小さい子にはそれなりに、大きくなれば大きくなるにつれて、読みかえすたびにさまざまに理解が広がり、新しい発見がある、なかなかに含蓄のある物語です。


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こわいものしらずの女の子

2013-12-12 | about 英語の絵本


 アメリカはさまざまな分野に世界史的な"女性"パイオニアがいます。航空機の操縦もそのひとつ。なかでも"The First Lady of Firsts" として歴史をつくったのが ベティ・スケルトン(Betty Skelton)です。そのベティの伝記が絵本になりました。"The Daring Life of Betty Skelton(ベティ・スケルトンの型破りな生涯)" です。

Daredevil: The Daring Life of Betty Skelton
Simon & Schuster/Paula Wiseman Books


 フロリダ州の空軍基地のある街で生まれ育ったベティは飛行機が大好きでした。ベティは1926年生まれ。まだ飛行機そのものが珍しい時代でしたが、ベティは小さい頃からチャンスさえあれば飛行機に乗せてもらい、早くも12歳の時には知り合いのパイロットの指導で単独飛行を成し遂げています。が、12歳での操縦は違法。だから、もちろんこれは内緒の話でした。

 16歳でパイロット資格を、18歳で商業パイロットの資格を、ともに最早で取得しましたが、当時はアメリカの軍隊も民間航空会社も"女性"をパイロットとして採用せず、ベティはしかたなくパイロット希望者を指導する教官になりました。

 そのベティが世界を驚愕させたのは1946年の航空万博(フロリダ州ジャクソンビル)。鮮やかなアクロバット飛行で観衆を興奮のるつぼに投げ込んだのです。制度に阻まれて世界に示すことのできなかったパイロットとしての実力を,まさに型破りな、誰もやったことのない水準のアクロバット飛行のショーとして披露し、パイロット・ベティの実力を世界中に認めさせたのです。あまり知られていませんが、実は、米国海軍のブルーエンジェルスのショーもこのベティのショーをモデルに始まったものだそうです。

 ベティの目論みは成功し、このエキスポでのショーからベティのパイロットとしてのキャリアが始まりました。その後、ベティは飛行高度の世界新記録(1946年)や飛行速度の世界新記録も打ち立てています。



 さて、1954年、今度はベティはカー・レーサーの免許を取得します(もちろん女性初)。テストドライバーになり、アンデス山脈縦断レースを完走したり、女性として初めてジェットカー(時速300マイル=480km)を運転したりと、自動車の世界でも次々と世界記録を樹立。1956年にはアメリカ大陸横断レース(ニューヨークからロサンジェルスまで)で40年ぶりの新記録をうちたてました。

 もうひとつ有名なベティのエピソードは宇宙船の操縦資格試験に挑戦し、好成績をおさめたことです。1959年のことで、まだNASAは女性の飛行士の採用を認めていませんでした。

 雑誌 "Look" が特集記事を編むためにNASAに模擬試験の実施を依頼し、ベティは本番と同じ方法で試験を受けました。成績抜群,審査員の評判も上々でした。残念ながら、それでも,当時は宇宙飛行士に応募する資格はありませんでしたが・・・。下の写真は特集記事を掲載した雑誌の表紙に登場したベティです。



 ベティは40歳を過ぎて結婚し、3人の子どもを育てています。今は珍しくありませんが、当時としてはかなりの晩婚晩産。個人の暮らしでも"新しい"生き方を実践したひとです。

 航空業界で活躍する女性を顕彰するために、ベティの名を冠した賞が設けられ、大空を翔る女性を励まし、育てています。今日のページ・トップの写真は2012年の受賞者Patty Wafgstaffです。25年以上航空ショーで活躍を続けてきたベテランパイロットだそうです。


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