ここ7年間、パリに行くたびに集めてきたヴィンテージのビーズ。

うっとりするくらい美しい、小さな小さなビーズ。

いったい、何キロあるんだろう?相当な量あります。

実は、殆どのビーズをあまり使っておりません。

というか、使えずにいます。

ながい年月を得ている、しっとりとしたビーズを、しゃらしゃらとさわっているだけで、とても満足。

これなんか、あるだけ1キロ以上も購入してきたのに、まだ一粒も仕立てていない。。。。

とてもきれいな、ベリーみたいな色。

朝露みたいで、瑞々しい。

中角になっていて、透明感の中にチリチリとした銀面の輝きが、本当にきれいです。

 

日本のビーズも大好きで、ついつい集めてしまう。

チェコのビーズも、本当に大好き。

次は、イタリアに色々探しに行こうと思っています。

私、一目でどこ生まれのビーズか、当てることができます。ふふ。

 

昔から材料が大好きで、宝飾の仕事をしていた時も、よく裸石に惚れていました。

仕事で主にダイヤモンドの裸石も毎日見ていましたが、惚れたら最後(笑)。

せっかくもらったお給料を、また会社にお戻しする、という。。。


気に入った裸石を自分でデザインし、仕立てて身に着ける喜び。。。格別でした。

今もダイヤモンドやパールなど、とても好きです。お仕立て待ちのものも、たくさん。

ついつい、目が合うと運命を感じて、連れ帰ってしまう。

思い出しては、宝石用の材料の箱から取り出して、うっとりしております。

 

どうも、宝石にしろ、刺繍にしろ、気に入った材料をしばらく寝かせる、という癖があるみたいです。

このヴィンテージのビーズ達も、購入したシチュエーションや、その時の高揚感もはっきり覚えています。

まだ刺繍をはじめて間もないころに、探して探して、パリの街中で多分のどから手が出ていたと思う(笑)

何日も何日も、歩き回って探したものばかり。

刺繍関係の方々は、誰も材料が売っている所なんか教えてくれないだろうから、とにかく調べて歩いて。

言葉も解らないのに。

その時の、貪欲でひたむきで、必死だった自分も懐かしい。

 

決してほったらかしにしている訳ではなく、いつも取り出しては、シャラシャラともてあそんだりして、あれこれ妄想して楽しんでいます。

もう、数少なくなってきているヴィンテージのビーズ。
どんどん手に入らなくなっているな~と、今回のパリでも痛感しました。

もともと、あまり「ヴィンテージの材料を使う」という事に、そこまでコダワリはありません。

日本のビーズも美しいし、積極的に長く多く使ってゆきたい。

日本のビーズの美しさを、日本人の私たちが理解し、尊重し、イチ作家として広めていかなくてはな~と、エラそうに思っていたりします(笑)

それは、ビーズが高級で贅沢だった年代に生まれ、年月を得て、今のものにはない風格やオーラをまとったヴィンテージのビーズの魅力も解ったうえで、そう感じています。

たしかに、ヴィンテージのものは色が綺麗。色に重厚感がある。不揃いな所も、なんだかくすぐる。。。

ヴィンテージのビーズを使ってさえいれば、作品にニュアンスが生まれるという事実も、確実にあるのかもしれないな。。。

 

でも、私の作品の目指すところはそこではない、と思っています。

 

 

これしかない!というデザインがきまるまでは、まだしばらく寝ていてもらうことにします。

 


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