私のちいさな神様。

あなたがいなければ 

きっとこの世界は真っ暗。

だから

急に消えてしまったりしないで。

さんさんと降り注ぐ真っ赤な太陽、

泣きたくなるような 茜色の夕焼け空。

そして 

深い深いサファイアの闇夜にかわるように。

ゆっくり さよならを言わせて。

これは、9月14日に父が他界し、葬儀が終わってから作ったもの。

本当は、今回の個展では作る予定はありませんでした。

 

なにか、死生観にかかわるような作品を、急に作らなくてはいけない気がして、

個展まで時間もなかったので、およそ2週間で、取りつかれたように刺して刺して、仕上げた作品です。

これも、全て色々な所で集めた小さな小さなビースで、線や文字を描いています。
一針一針、気持ちを込めながら。

色々な思いを昇華させながら、一生懸命刺しました。

個展の時、ビーズで描いていると気が付かなかった人もいらっしゃいました。

この詩は前から考えていて、これを書いたときはジュジュを思って書いたのですが、

急に逝ってしまった父への気持ちに、とてもリンクしているよな気がして、「今、作るべき」と。


人でも、人ではなくても、出会った瞬間から「お別れ」がはじまっているのだと思います。

「死が二人を別つまで」という言葉は、結婚式の誓いでもあります。

大事な人は、急にいなくなってほしくない。

たくさん楽しい思い出を作って、たくさん幸せな時間を共有したい。

人生はいいことばかりではないけれど、それも含めてずっといっしょにいてほしい。死が二人を別つまで。

せめて、ゆっくりと、日が暮れていくように、お別れができますように、という 願いと祈り。


私の大切な大切な 愛犬ジュジュへ。


そして、何より大きな存在であった、父へ。 

40年間も、ゆっくりお別れをさせてくれて、どうもありがとう、という気持ちを込めて。

 


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どんなに

おいしいものを食べても。

どんなに

素敵なものを買っても。

どんなに

楽しい予定でいっぱいでも。

やっぱり大人は、

さびしいものだよね。

 

この詩は、「さびしい」=「ネガティブ・不幸」というふうに描いたわけではないんです。

あきらめに似た、少ししみじみしてしまうような。

昔を思い出して、少し笑ってしまうような・・・。

「誰かに頼りたい!」とか、「一人はいや!」という、悲壮な感じでは、決して決して、ありません。

 

さびしくない大人なんか、いるのでしょうか?

 

若いころとはあきらかに違う。心身ともに。

でも、「若いころはよかった」というのも、絶対違う。

少なくとも私は、今が一番幸せ。

 

体力が落ちた、という事実は、この際どこかに置いといて。。。



あの頃とかわったところ。

「怖いもの知らずではなくなった」

「可能性が無限大だとは思わなくなった」

「自分は若い。と、ちょっとだけ思えなくなってしまった」

「でも、手放す楽さを知った」

 

そんなところでしょうか。

 

これを見て、知人が「えー、私楽しいよー?」と。

う~ん、そーいうんじゃないんだよ。私だって楽しいよ。

「さびしい」の反対は、「楽しい」ではないと思うのよ。

「さびしい」と、「楽しい」は、共存するんだよ。大人になると。

これは、線がひとつひとつ、小さな小さなビーズで描かれています。

色々なところから、私のもとへ集まってきた素材。

アンティークだったり、もう作っていなかったり、というビーズもあります。


全部、黒。

キラキラ光る、パイエットやビジューは、一切使っていません。

布も、真っ白から 試行錯誤して、思う通りの色に染め上げました。

皺もわざとそのまま生かして額装してもらいました。


刺繍のアクセサリーは、他にかわいいのを作るセンスの良い人がたくさんいます。 

でも、私はもっと違う事もやりたい。

もっと、人の心を抉るような、魂の叫びを表現したい。


私は、無理にポジティブな方向に表現を持っていって、人をはげましたり、勇気づけたり、というつもりは、毛頭ありません。

これが、ありのままの、正直な、自分。

等身大の41歳です。


本当は、詩なんて書く柄でもないし・・・、なによりそんなことずっと避けてきました。とてもはずかしい。

でも、「精神的に乳を見せる」事をしなければ、心に響くものなんて、作れないのかもしれません。



これから、このシリーズでどんどん生み出す予定です。

・・・大変そうだけど。

 


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