浅間の麓から

張替本舗 金沢屋浅間店の張替日誌

『2011年の進むべき道』

2011年01月11日 19時58分52秒 | 日記

年が明けて、早10日が過ぎました。新年を迎えたからといって、急激に収益が改善回復されるほど、現在の日本経済は芳しくありません。特に、中小企業に於かれては、前年に引き続き経営状態に頭を痛めてる事だとお察し致します。
こと、印刷業界は今、かなり大きな変革の波にさらされていると考えます。この環境の変化に、これから印刷業界がどの方向に向かっていくべきなのか。まさに、これからの最重要課題かと考察します。
 
一般的に、企業とは「環境適応業」であるといわれています。その「環境適応業」とは、適応できなければ、そこからもう退くしかないというストレートな表現でもあるんです。それが現在の印刷業にも当てはまるかと。また印刷業のみならず、あらゆる業界が変革の時代にあります。
何となくそのような具合に変わっていることは認識していても、自分の会社がどのように変わっていけばよいかが分からない。また、顧客を含め、個人的にもどのように変われば良いのかが、なかなか見えてこない。要するに、現状は顧客も自社も課題を抱え、生存競争に直面しているという現実でもあるんです。

印刷会社は、今どこへ行っても新規開拓で価格競争にさらされます。顧客は「安く、早く」と、注文を付けられますが、その裏には顧客側にも大変な事情があるのも事実だと認識しています。顧客は顧客の業界で生き延びていかなければならないのであり、そのためにやるべきことを考えた結果、印刷にも目が向いてくるのだと理解をしています。
だから、顧客と自社との関係も「変化」を余儀なくされているんだと思います。これまで、ずっと「おたくへ印刷物を出すよ」という事をできたものが、顧客自体も、それでは立ち行かなくなってる事も実態であるかと。

それゆえに、そのような状況から「変わらなければ…」と皆一様に思っています。しかし、思っているだけでは変わらない。その変化に対応するために、課題を整理して課題の解決をしなければならないと。言葉にすれば大変簡単なのですが、いざ実行していこうとすると、これまた難しいんです。
しかし、今年の当社は、一言「挑戦」で行かなくてはと思っております。その最前線の主力に、2011年はクロスメディアと考えています。
印刷業界にとっても次世代のビジネスであると思っております。従来、自分たちの業界は、紙にインキを乗せて印刷物とするビジネスであると考えてきました。 今は次第にそれだけではない世界に入りつつあります。

昨今の「デジタル化の歴史」から読み取れる事といえば、一つは印刷業界にかかわらず、インターネットや携帯端末、デジタルカメラの発展がビジネス全般に多大な影響を与え、産業構造を大きく変えたことであることかと思います。
更には、デジタル媒体をベースとするクロスメディア対応ニーズが拡大しており、デジタルメディアと印刷の新しい融合かと推察しています。

昨年末、お客様の障子にクロスでの新たなデザインをさせていただきました。従来の紙という、既成概念に拘らない斬新なものとして、今年はお客様に喜ばれる、新たな商品企画に携わるべき元年にしたいと思っております。今後とも弊社ご愛顧の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

 障子に施した、クロスメディアです。今度はロールスクリーンも紹介したいと思います。


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