昨日、「世界一住みやすい都市、バンクーバー」という記事を見つけた。毎年上位に入る都市ではあるが、いまや5年連続(2007年から)となっている。
老輩も12年程バンクーバーにて生活をしていましたが、当時は1-4位程の位置で推移していたような記憶がありますね。
ただ、あくまでも数値での評価ですので、捉え方は人それぞれ違うのも事実かとは思います。
現在、北アフリカをはじめ、中東では反政府デモが各地で勃発している一方、バンクーバーをはじめとするカナダ、オーストラリアの各都市がトップ10中に7都市も入ってるというから驚きです。2カ国とも先進国とはいってもGDPは、日本の方がご存知の通り上ですよね。では、何故7都市も上位に入るかという事ですが、これは実際に現地で生活をしてみれば、答えは自ずと納得出来るかと思います。
自分なりに考えると、
◆人が命を育む上で最も大切な、「水」・「空気」・「太陽」その全てにおいてクリアな事。(少しばかり抽象的ですが)
◆人が生活する上で大切な「住居」・「交通」・「医療」その全てにおいて整備されている事。(まさに安心・安全・便利が常に身近にある)
◆世界中の人々を受け入れる寛容性ではないかと。結果、コスモポリタンが形成され、街全体の活性化に繋がって行くと。
そして、何より自然を大切にし、人間と自然との共存共栄が図られてる事ではないかと。ちょっと、ダウンタウンを散歩すればリスが寄ってきたり等、小動物も人様と同じ路上にいる事も日常茶飯事で。
あとは、メトロポリタンならではの国際空港の存在ですかね。成田など話にはなりませんが、完全に24時間運行でして、カナダを例に取ればUSへはまるでバス感覚で行ける事ですかね。また、トロントピアソン空港等はとんでもなく大きく、まさに世界へ翼をという感じです。
最後に、税と社会保障に付いてですが、カナダでは国税が何と日本と同じ5%なんです。また、それぞれの州で個別に収税というのが大体7-8%ほどですから、合算で12-13%と考えても良いかと思います。ただ、食品は無税ですし、医療費はほぼ皆無でしたね。それぞれ州のメディカルに一定の金額を支払ってれば、手術でも出産でも費用ゼロですからね。そこの社会保障は、日本と大きな違いですね。
また、日本ならではの車検(利権?)なんていう制度は勿論無いですし。(基本的に、車は自分自身が責任を持ってメンテするという当たり前の思考)
まあ、税の使用目的が根本的に違うんですね。また、年金に付いても同様ですが、自分の年金は自分で払い貯めるというのが原理原則。日本の様に先人の為に先払いをして、いざという時には自分に給付が無いみたいな阿保なシステム。そこにはまた、無駄な職員配置など。まあ、数え上げたらエンドレスになるのでこの辺りで。
ですから、一度内向きではなく海の外を体感してみるのも悪くは無いかと思います。自国を外海からみると、きっと何か感じるかと思いますよ。
そういえば、日本でいう「マンション」っていう言葉。言葉の意味をしってれば、恥ずかしく「マンションに住んでる」なんて言えないですよ。
いちdeveloperが和製英語にしちゃったんですけどね。
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-19641720110221