真に同じモノは作れない 2007-01-02 10:03:44 | Weblog 物体はいくら「構造的には同じ」モノを 製作しても,同じ時空間を共有できない 以上,「真に同じモノ」にはなり得ない。よって我々は各自が異なる唯一無二の 存在になり,収集できる情報も各自ユニークなものにならざるを得ないだろう。 « 動くとは選択すること | トップ | 「抗うつ薬」という名称 »
28 コメント コメント日が 古い順 | 新しい順 私の不思議 (謹賀新年) (うみちゅう) 2007-01-02 20:49:27 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。ところで、この私の体をコチコチに凍らせて完全に機能させ、その体と寸分違わぬ体を100対もコピーし、その中にオリジナルの体を置きゴチャゴチャにシャッフルしてどれがオリジナルか判らないような状態にした後、101体の体を解解し蘇生させた場合、いったいこの「私」という自己の認識(主観)はどの体に引き継がれるのでしょうか、オリジナルもコピーも全く同じ組成ですから必ずオリジナルに引き継がれるというのも合理性に欠くのではないでしょうか。>「真に同じモノ」にはなり得ない。の説明でそんなイメージ(空想)が頭を過ぎりました。 返信する Unknown (うみねこ) 2007-01-02 21:53:14 >この私の体をコチコチに凍らせて完全に機能させ、構造は保たれていても,凍って媒体の流動性が失われている以上,機能していないと私は思う。しかし,これはここでの本題ではないので,指摘するにとどめておきたい。>オリジナルの体を置きゴチャゴチャにシャッフルしてどれがオリジナルか判らないような状態にした外目にはどれがオリジナルか区別がつかなくとも,オリジナルしか占有することのできない空間が必ず存在する。ここで書いたのはそういうことだ。したがって,オリジナルが占有していた空間を引き継いでいる存在物,それこそがオリジナルであり,それに「私」という自己認識は引き継がれるはずだと思う。もちろん他のコピーもすべて「自分がオリジナルだ」と主張するだろうが,ゴチャゴチャにシャッフルする前にオリジナルが占有していた空間を占有する存在物はシャッフル後も唯一存在し,それこそがオリジナルだということ。文章にするとややこしいかも知れないが,私は当たり前のことを書いていると思う。 返信する Unknown (うみねこ) 2007-01-02 22:16:06 ただし,コピーの製造方法について問うておきたいことがある。現代のコピー機のように,紙の資料をコピーすることを想定しているのだろうか? それとも,ゾウリムシのように分裂することで製造されたものをコピーと呼んでいるのだろうか?後者の場合,オリジナルとはいったいなんだろう?遺伝子に組み換えが起こらない場合,遺伝子には間違いなく唯一のオリジナルが存在するはずだ。しかし,遺伝子以外の成分はすべて細胞外に存在する材料を用いて遺伝子の持つ情報に基づいて生成されるとすると,遺伝子以外の成分はオリジナルとコピーを区別すること自体無意味だ。コピーされるのは物質なのか?それとも情報なのか? 返信する いろいろ (うみちゅう) 2007-01-02 22:48:09 >ところで、この私の体をコチコチに凍らせて完全に機能させ、すみません、「機能させ」は「機能停止させ」の誤記でした>オリジナルが占有していた空間を引き継いでいる存在物,>それこそがオリジナルであり,それに「私」>という自己認識は引き継がれるはずだと思う。それは不思議です、101個の体は物質的にはどれも等価という前提ですので、必ずオリジナルにこの「私」という主観が引き継がれるという論は何の根拠も無いような気がします。>ただし,コピーの製造方法について問うておきたいことがある。>現代のコピー機のように,紙の資料をコピーすることを想定し>ているのだろうか?つまり、素粒子一個に到るまで完全に物質的に等価、という前提です。 返信する Unknown (α) 2007-01-03 00:09:23 >つまり、素粒子一個に到るまで完全に物質的に等価、という前提です。>いったいこの「私」という自己の認識(主観)はどの体に引き継がれるのでしょうか全部に引き継がれます。そもそも、「一体」が一つと考えない方がいいでしょう。一つの個体、一つの世界といえども、無限の波が重なりあって縮退している状態と考えると、この手の問題は簡単にわかります。もともと無限なので、いくらにでも分けることが出来ます。 返信する それはあり得ない (うみねこ) 2007-01-03 00:26:28 >101個の体は物質的にはどれも等価>つまり、素粒子一個に到るまで完全に物質的に等価、という前提です。私が言いたいのは,異なる物体は空間を共有できない以上,完全に物質的に等価であっても完全に同じモノではあり得ないということです。また,仮に完全に物質的に等価なものを製造したとしても,異なる空間を占める以上,次の瞬間には異なる情報を受け取ることになるので,完全に物質的に等価なものは事実上存在し得ないと思う(存在できる時間がない)。ものの本には「私」という自己の認識(主観)はすべてのコピーに受け継がれると書いてあるだろうが,どれであるかを判別できなくとも唯一存在するはずのオリジナルはコピーのもつ主観が自分と同じだとは決して受け入れられないだろう。そして,ややこしいことにコピーもオリジナルと同じように感じる。しかし,それでもコピーはコピーだと私は思う。 返信する Unknown (α) 2007-01-03 00:37:08 そのときは、どちらもコピーではなく「オリジナル」なんです。オリジナルが二つにわかれただけ。そしてそのオリジナル自体、時間ともに変化するものです。 返信する Unknown (α) 2007-01-03 00:45:00 物質の正体は波のようなもの。波が杭に当たり、二つに分かれても、どちらも同じ波であったということには変わりはない。 返信する 我々の主観はそれを受け入れられない (うみねこ) 2007-01-03 00:49:02 >どちらもコピーではなく「オリジナル」なんです。>物質の正体は波のようなもの。>波が杭に当たり、二つに分かれても、どちらも同じ波であったということには変わりはない。物理的にはそれが正しいとしても(ただし,本当に正しいと断言できる段階にはないはず),我々の主観はそれを受け入れられないだろう。 返信する Unknown (α) 2007-01-03 00:57:14 >我々の主観はそれを受け入れられないだろう。「我々の主観」ではなく、「貴方の主観」ですよ。貴方がそれを受け入れられないからといって、他人までそうだとは思わないように。量子論のエヴェレット解釈が理解できるレベルであれば、それを受け入れることは容易です。もっとも、そのレベルになれない人間が大多数というのは頭の痛い問題ですが、仕方が無いでしょう。>本当に正しいと断言できる段階にはないはず断言できます。この世に何か正しいものといえるものがあるならば。逆に言えば、「本当に正しいと断言できる」ものなど何もありません。誰も「桶の中の脳」やこの世界がマトリックスであることすら否定できないのです。 返信する あなたの傲慢さが私には耐えられない (うみねこ) 2007-01-03 00:59:48 お願いだから消えてくれ(笑) 返信する 改めてお願いする。匿名で書くのはやめて欲しい (うみねこ) 2007-01-03 01:09:32 匿名で書くのはやめて欲しい。私は,匿名で書き込むのは自分を安全地帯に置いて他者を中傷する卑怯な行為だと考えている。 返信する Unknown (山田太郎(α)) 2007-01-03 01:27:51 >匿名で書き込むのは自分を安全地帯に置いて他者を中傷する卑怯な行為だと考えている。匿名だろうと実名だろうと、中傷は中傷だし、中傷でないものは中傷ではありません。なぜ、記事の質だけを問題にしないのでしょうか。議論の内容の正しさを求めるのに、名前も地位も関係ありません。そもそも「うみねこ」という名前も匿名ですよね。 返信する あなたのお住まいは?お仕事は (うみねこ) 2007-01-03 06:44:52 なぜ隠すのさ。少なくとも私は迷惑に感じている。こんなブログで吠えるより,もっと大きな場で活動したら? もっとさまざまな考え方や立場があるし,そういう場でも通用するかどうか試してみたら如何ですか?私が求めているのは同意でも,罵倒でも,すれ違いでも,噛み合わなさでもない。それは思索の深まり。 返信する 意識を持つ存在物のコピーを作る工程を考える (うみねこ) 2007-01-03 07:49:43 二次元の紙の資料のコピーを作るのであれば,コピー機を使ってトナーさえオリジナルと同じように分布させるだけでよい。では意識を持つ二次元の存在物は存在するのだろうか。存在するのであれば,上と同じ方法でコピーが作れそうな気がする。しかし,少なくとも我々が知っている意識を持つ存在物は三次元の物体だ。これは上と同じ方法で作ることはできない。そのためには,まずオリジナルを分子・原子,果てには素粒子レベルまで分解して分析する必要があるとしたら? そうすると分解した時点でオリジナルはなくなってしまうような気がする。では,その後オリジナルとまったく同じ材料を用いて再構成したそれはオリジナルと同じものか? 仮に同じものと言えるとしよう。そうすると,オリジナルの分析結果に基づいて作られたコピーは分子・原子・素粒子レベルまで同じ「種類」の材料で作られたとしても,オリジナルと同じものではあり得ない(二つの酸素分子は物質的に等価であっても決して同じものではない)。しかし,それらは同じ機能を果たす(同じ主観をもつ)ことができるだろう。この路線ではオリジナルとコピーは同じものと言えるということになる。しかし,それでもオリジナルとコピーは違うものだという叫びが私の中にはある。その理由はひとつにはコピーは分子・原子・素粒子レベルまで同じ「種類」の材料で作られたとしても,オリジナルと同じものではあり得ないからだ。仮に同じ空間を占有できないからという理屈をもってくると,オリジナルはいったん分解された以上,その時点でオリジナルはなくなってしまい,オリジナルとコピーの区別さえ意味がないことになる…。 返信する もう一つの仮想実験 (うみちゅう) 2007-01-03 11:56:19 >それでもオリジナルとコピーは違うものだという叫びが私の中にはある。そうですか、もう一つ仮想実験を提案させて下さい。今、自身と物質的に等価な身体(コピー)を1体用意します、そして、原子を1個づつ高速でオリジナルとコピー間で入れ替えたとしましょう。こうすれば何時か身体を構成する全原子が入れ替わるはずです(実際に、人間の身体の可也の分子が数十年で入れ替わるそうです)この時、「私」とう主観性はどうなるでしょうか、私の想像では「何も変らない」と思います。それは何を意味するか、つまり「主観性」は必ずしもオリジナルに引き継がれるものでは無い、ということです。どうでしょううみねこさんαさん主観性の継承を量子力学に例えられるあたり非常にユニークですが、主観性が何故波動関数に置き換えられるのか、そのあたりの根拠が曖昧かと思います。あと波動の収縮はあってもその逆というのは聞いた事がありません。(凍結しコピーする際)>量子論のエヴェレット解釈が理解できるレベルであれば今回のテーマとは関係ありませんが、個人的に観測問題には非常に悩んでいました、そして私のかじった量子力学は主に主流(コペンハーゲン)学説です量子力学自体、理解し難い非常識な内容ですが、それにも増して非常識なのが多世界解釈(世界が無限に分岐する)であり私にとっては容易には受け入れ難いものに思えます。 返信する Unknown (山田太郎) 2007-01-03 11:59:57 >なぜ隠すのさ。別に隠すことでもありませんが、言うことでもないでしょう。インターネット上で、住所を晒す方がおかしいと思いますし、議論にも関係ありません。>罵倒でも,すれ違いでも,噛み合わなさでもない。>それは思索の深まり。別に罵倒などしていません。事実を申し上げているだけです。>それは思索の深まり。だったら、貴方の「そのためには流動的な媒体中で活動を継続できる動的な構造が必要であるということを論じたい」というのはおかしいでしょう。先に結論があって論じたいといってもそれは議論ではないと思います。「流動的な媒体中で活動を継続できる動的な構造がはたして必要であるかどうかを検討したい」なら議論のテーマとしてわかるのですが。貴方が何をわかっていないか、何を疑問に感じているか、を貴方ははっきりさせていないのが問題だと思います。 返信する Unknown (α) 2007-01-03 12:22:09 >主観性が何故波動関数に置き換えられるのか、そのあたりの根拠が曖昧かと思います。脳に意識がある根拠が曖昧ならそうでしょうが、主観性は意識の一部ですし、脳が物質である以上、波動関数の重ね合わせになっていることは当然だと思います。>あと波動の収縮はあってもその逆というのは聞いた事がありません。私は波束の収縮もその逆も主張しているわけでは有りません。そもそも「波束の収縮」なんてものはなく、誰も観測したことがありません。説明できない事象に対して勝手に「収縮」と呼んだ一派がいるだけだと思います。>それにも増して非常識なのが多世界解釈(世界が無限に分岐する)であり私にとっては容易には受け入れ難いものに思えます。エヴェレット解釈では世界が分岐したり分裂したりはしません。一つの巨大な状態ベクトルがあるだけです。大抵この解釈を受け入れられないという人は、エヴェレット解釈を数式レベルで理解していない人が多いと思います。自分と同じような構造を持っている他人が、自分と同じように主観をもっているのを認めるのと、よく似た宇宙がよく似た状態を持っていて、それが重ね合わさっていると考えるのとは、それほど大きな違いはないです。波という(解像度的に)無限に広がっているものを想起できるなら、この世界が無限のものの縮退であることを理解するのは難しくないと思います。というか、「有限」という方がおかしく思えると思います。 返信する 私というもの (うみちゅう) 2007-01-03 23:00:16 主観性の継承(一種の観測?)により何事も無かったかの如く線形にコピー1に継承された世界~コピーnに継承された世界までの信じられない様な重ね合わせ状態が(百歩譲って仮に)起きていたとしてもコピー1~コピーnまでの『物質的差異の無い』状態で特定の身体にのみこの「私」が継承されるという現象は(あるのだとすれば)決して物理的に説明のつかないものだと思います。 返信する Unknown (α) 2007-01-03 23:42:35 >コピー1に継承された世界~コピーnに継承された世界までの>信じられない様な重ね合わせ状態が(百歩譲って仮に)起きていたとしても重ね合わせ状態はコピーではないです。すべてオリジナルです。>コピー1~コピーnまでの『物質的差異の無い』状態でちなみに、コピー1~nが存在するのは同じ世界内になります。「私」はすべてに継承されるでしょう。というか、継承されない理由がありません。 返信する 難しいですね (ももこ) 2007-01-31 06:47:15 このブログを発見し,議論を興味深く読ませていただきました。しかし難しいですね,専門的なことはさっぱりです(汗)自分は物理や数式や情報関係の知識はさっぱりなのです。的外れな質問になってしまい申し訳ないのですが、素朴な疑問があります。情報は形がありませんが,物理的にはどういうものなんでしょうか?「情報=エネルギー」と置き換えられるのでしょうか? 返信する つられてあげて (うみちゅう) 2007-02-07 11:09:25 「情報=エネルギー」ですか、これはもう明らかにうみねこさんに発せられた問いですね、うみねこ中毒患者にはもう意図が見え見えですよ。 返信する 実効力があるということ (うみねこ) 2007-02-07 22:46:33 情報にはエネルギーはありませんね。情報はそれを理解できるシステムには意味を持てても,それ以外のものには意味はないし,物理的作用も及ぼさないものでしょう。ブタが空を飛ぶところはいくらでも想像できる(シミュレートできる)が,現実のブタは空を飛べない。この辺の非常に基本的な部分が,少なくともα氏は理解していないように思える。 返信する Unknown (α) 2007-02-08 12:09:24 情報はエネルギーの一部でもありますよ。正確にはポテンシャルの差が情報になっています。エネルギーのなくして情報は存在できませんから。「意味」というのは主体を想定する高次の話なので、それを混在させると問題の本質が見えなくなると思います。意味がなくても作用は及ぼすのです。カオスやバタフライ効果の本質をうみねこ氏は理解していないのでしょう。>ブタが空を飛ぶところはいくらでも想像できる(シミュレートできる)が,現実のブタは空を飛べない。この辺の非常に基本的な部分が,少なくともα氏は理解していないように思える。それは大きな勝手な誤解ですね。私の理解を貴方が認識できていないだけですよ。私は想像とシミュレートを同じ意味では使っていませんから。物理法則に反したら、それはすでに現実のシミュレートですらありません。 返信する うーん;; (ももこ) 2007-02-11 16:34:05 >うみちゅうさんうみねこ中毒患者とはどういう意味ですか?質問はこちらにいらっしゃる方全般に投げかけたつもりなのですが・・・私は化学や代謝やエネルギーについては高校の教科書を理解するのでさえギリギリです。きっと本質的なことなのに学ぶ糸口さえわかりません。昔の話ですが,環境問題について講演された先生が,石油などの地下資源を,「長期間を得て蓄積された太陽エネルギー」というような表現で言っていた記憶があります。なので,一見ただの「物」でも潜在的にはエネルギーという解釈もあるのかなというイメージが漠然とありました。前のような質問をしたのは,議論をみて,遺伝子情報の変化をエネルギーの蓄積として解釈できるのかな、とふと思ったからです。あくまで素人レベルの発想ですので深い根拠などありません。こちらには物理や計算に詳しいかたも多いようでしたので…わかりやすく教えてもらえないかなと。こういうことを話しているサイトは他に知りませんでしたし。なにか不快な気分をあおる質問であったのなら謝ります。>うみねこさん回答ありがとうございます。でもやっぱりうまくイメージができません(汗)エネルギーといえるものとそうでないものの区別が自分にはついていないんだとおもうんです;; 返信する シミュレートなどする必要がないということ (うみねこ) 2007-02-12 16:30:26 αさん:>「意味」というのは主体を想定する高次の話なので、それを混在させると問題の本質が見えなくなると思います。 >意味がなくても作用は及ぼすのです。その通りですね。地球は太陽の周りを回りながら自転している。したがって必然的に地球上のある特定地点を取ってみると明るくなる時と暗くなる時ができる。これに対して我々は「昼」「夜」(24時間周期の明暗)と呼んで勝手に意味づけている。しかし,こんな意味などなくても,与えなくても,その場所は定期的に明るくなったり暗くなったりするのです。これと同じことですね。カオスやバタフライ効果についても同じことです。ただ単に生じることに対して「カオス」「バタフライ効果」などと呼んで意味づけているだけです。私が言いたいことは,「情報」というものは,あるシステムが勝手に与えているだけのものだということです。>それは大きな勝手な誤解ですね。私の理解を貴方が認識できていないだけですよ。私は想像とシミュレートを同じ意味では使っていませんから。物理法則に反したら、それはすでに現実のシミュレートですらありません。ブタの例は伝えたいことがうまく伝わらなかったようです。コメントの標題と関連づけてもらえるとよかったのですが。言いたかったのはこういうことです。磁石のN極とS極(正極と負極でもいいのですが)を近づけると引き合いますね。これはシミュレートしなくても生じます。シミュレートなどする必要なしに生じ進行する過程です。では,コンピュータでは,なぜわざわざシミュレートしなければ生じないのでしょう? それはコンピュータが産み出す世界は実効力のない世界,人間がしてあげなければ動かない世界だからです。脳の活動をコンピュータで完全にシミュレートしたら,その脳はクオリアを持つことができるだろうか。あなたは「できる」と言下におっしゃるが,このことは決して自明ではない。ももこさん:「うみねこ中毒患者」というのはうみちゅうさん自身が自分のことを自虐的にそう呼んだだけです。>一見ただの「物」でも潜在的にはエネルギーという解釈もあるのかなというイメージが漠然とありました。「物」にはもちろんエネルギーがありますよね。>遺伝子情報の変化をエネルギーの蓄積として解釈できるのかな、とふと思った遺伝子「情報」というのも人間が勝手に意味づけただけです。おそらく適切な条件下で時間さえかければ生命は出現してしまう。そういう化学反応機械としての生命が作動すると,植物がやっているように太陽エネルギーを利用して二酸化炭素と水からデンプンなどの高エネルギー化合物が生成されて地球表面に沈着する,ということです。このことをその先生は「長期間を経て蓄積された太陽エネルギー」と文学的に表現されたのだと思います。 返信する Unknown (うみちゅう) 2007-02-13 11:23:05 ももこさん:うみねこさんは数々の修羅場をくぐり抜けた人なのでまた煽りのクセ球でも飛んできたのかと勘違いしてしました、申し訳ございません、完全な誤爆だったようです。ALL:私は情報は表現だと思います。△三角や○丸だって情報です。そして表現にはそれを表現する媒体が必要です、それは紙でもレーコー板でも半導体でも空気でも電磁波でもよいわけです。これが情報媒体なわけです、そのような表現(情報)をエネルギーの一部であるかのように考えるのは全くナンセンスな発想です。 返信する うみちゅうさんのおっしゃる通りだと思います (うみねこ) 2007-02-13 18:38:50 >うみねこさんは数々の修羅場をくぐり抜けた人なのでどういう意味や(笑)>私は情報は表現だと思います。>そのような表現(情報)をエネルギーの一部であるかのように考えるのは全くナンセンスな発想です。私もその通りだと思います。私がうまく言えなかったことを,うみちゅうさんは適切に表現してくれたと思います。では,この話題はこれで終了して次行きますね。 返信する コメントをもっと見る 規約違反等の連絡
本年も宜しくお願い申し上げます。
ところで、この私の体をコチコチに凍らせて完全に機能させ、
その体と寸分違わぬ体を100対もコピーし、その中に
オリジナルの体を置きゴチャゴチャにシャッフルしてどれが
オリジナルか判らないような状態にした後、101体の体を解
解し蘇生させた場合、いったいこの「私」という自己の認識
(主観)はどの体に引き継がれるのでしょうか、オリジナルも
コピーも全く同じ組成ですから必ずオリジナルに引き継がれる
というのも合理性に欠くのではないでしょうか。
>「真に同じモノ」にはなり得ない。
の説明でそんなイメージ(空想)が頭を過ぎりました。
構造は保たれていても,凍って媒体の流動性が失われている以上,機能していないと私は思う。
しかし,これはここでの本題ではないので,指摘するにとどめておきたい。
>オリジナルの体を置きゴチャゴチャにシャッフルしてどれがオリジナルか判らないような状態にした
外目にはどれがオリジナルか区別がつかなくとも,オリジナルしか占有することのできない空間が必ず存在する。ここで書いたのはそういうことだ。したがって,オリジナルが占有していた空間を引き継いでいる存在物,それこそがオリジナルであり,それに「私」という自己認識は引き継がれるはずだと思う。
もちろん他のコピーもすべて「自分がオリジナルだ」と主張するだろうが,ゴチャゴチャにシャッフルする前にオリジナルが占有していた空間を占有する存在物はシャッフル後も唯一存在し,それこそがオリジナルだということ。
文章にするとややこしいかも知れないが,私は当たり前のことを書いていると思う。
現代のコピー機のように,紙の資料をコピーすることを想定しているのだろうか? それとも,ゾウリムシのように分裂することで製造されたものをコピーと呼んでいるのだろうか?
後者の場合,オリジナルとはいったいなんだろう?
遺伝子に組み換えが起こらない場合,遺伝子には間違いなく唯一のオリジナルが存在するはずだ。しかし,遺伝子以外の成分はすべて細胞外に存在する材料を用いて遺伝子の持つ情報に基づいて生成されるとすると,遺伝子以外の成分はオリジナルとコピーを区別すること自体無意味だ。
コピーされるのは物質なのか?それとも情報なのか?
すみません、「機能させ」は「機能停止させ」の誤記でした
>オリジナルが占有していた空間を引き継いでいる存在物,
>それこそがオリジナルであり,それに「私」
>という自己認識は引き継がれるはずだと思う。
それは不思議です、101個の体は物質的にはどれも等価
という前提ですので、必ずオリジナルにこの「私」という主観
が引き継がれるという論は何の根拠も無いような気がします。
>ただし,コピーの製造方法について問うておきたいことがある。
>現代のコピー機のように,紙の資料をコピーすることを想定し
>ているのだろうか?
つまり、素粒子一個に到るまで完全に物質的に等価、という
前提です。
前提です。
>いったいこの「私」という自己の認識(主観)はどの体に引き継がれるのでしょうか
全部に引き継がれます。
そもそも、「一体」が一つと考えない方がいいでしょう。
一つの個体、一つの世界といえども、無限の波が重なりあって
縮退している状態と考えると、この手の問題は簡単にわかります。
もともと無限なので、いくらにでも分けることが出来ます。
>つまり、素粒子一個に到るまで完全に物質的に等価、という前提です。
私が言いたいのは,異なる物体は空間を共有できない以上,完全に物質的に等価であっても完全に同じモノではあり得ないということです。
また,仮に完全に物質的に等価なものを製造したとしても,異なる空間を占める以上,次の瞬間には異なる情報を受け取ることになるので,完全に物質的に等価なものは事実上存在し得ないと思う(存在できる時間がない)。
ものの本には「私」という自己の認識(主観)はすべてのコピーに受け継がれると書いてあるだろうが,どれであるかを判別できなくとも唯一存在するはずのオリジナルはコピーのもつ主観が自分と同じだとは決して受け入れられないだろう。そして,ややこしいことにコピーもオリジナルと同じように感じる。しかし,それでもコピーはコピーだと私は思う。
オリジナルが二つにわかれただけ。
そしてそのオリジナル自体、時間ともに変化するものです。
波が杭に当たり、二つに分かれても、どちらも同じ波であったということには変わりはない。
>物質の正体は波のようなもの。
>波が杭に当たり、二つに分かれても、どちらも同じ波であったということには変わりはない。
物理的にはそれが正しいとしても(ただし,本当に正しいと断言できる段階にはないはず),我々の主観はそれを受け入れられないだろう。
「我々の主観」ではなく、「貴方の主観」ですよ。
貴方がそれを受け入れられないからといって、他人までそうだとは思わないように。
量子論のエヴェレット解釈が理解できるレベルであれば、それを受け入れることは容易です。
もっとも、そのレベルになれない人間が大多数というのは頭の痛い問題ですが、仕方が無いでしょう。
>本当に正しいと断言できる段階にはないはず
断言できます。この世に何か正しいものといえるものがあるならば。
逆に言えば、「本当に正しいと断言できる」ものなど何もありません。誰も「桶の中の脳」やこの世界がマトリックスであることすら否定できないのです。