昆虫が飛行しているとする。行く手にコンクリートの壁が迫ってきた。そのままでは昆虫は壁に衝突する。ここでその昆虫にはその壁を避ける、またはその壁にとまるという選択肢が必然的に生じる。そして、その昆虫はこの二つの選択肢のうち一方を必ず選択することになる。しかし、いずれを選択するにしろ、それはどちらかが必ず選択されるという性質の行動ではないので反射であるはずはない。
一般に、動くとは、ある動作をする、しないを含め、選択することなのだ。ちなみに無生物には選択の余地はない。
一般に、動くとは、ある動作をする、しないを含め、選択することなのだ。ちなみに無生物には選択の余地はない。
その末に,休止しようと提案した。
これ以上続けるのはあらし以外の何ものではないと私は判断する。
ま、貴方のサイトなので自由ですが、
貴方には無知の知を知ることをお勧めします。
>貴方のように、論理的な根拠も示さず「否定する」ことは一切しません。原理的に不可能でないなら、それを否定するのは信仰または願望に過ぎないことを理解するべきでしょう。
あなたとは水掛け論になるだけ。いったん休止しよう。
いえいえ。可能です。問題はスケールとコストです。
あとスケールの問題をクリアしないで実現しても、ほとんど意味がないです。ただ不可能でないことは確かです。
>リアルな身体を持ち,自発的に動くことで情報を収集する必要があるということが含まれていたらどうするか?
含まれていません。
自発的に動くことは、リアルな体を持つことと関係ありませんし、ロボットにも可能なことです。バーチャルな体でも同じことが可能であり、また、情報というレベルになると、リアルとバーチャルを区別することは意味がなくなります。
「桶の中の脳」のように、違いが原理的に消失するのです。
>物体はいくら構造的には同じモノを 製作しても,同じ時空間を共有できない以上,真に同じモノにはなり得ない。
全くその通りです。
>よって我々は各自が異なる唯一無二の存在にならざるを得ないとしたら,それをコンピュータでシミュレートすることはそもそも不可能なのではないか?
コンピュータのシミュレートも実は唯一無二の存在なんです。
もちろん、一部に着目することで、同じことが起こせますが、
それは人間が同じ計算をできるのと同じです。
シミュレートであっても、外界の情報や熱雑音を取り入れることで、唯一無二の存在になります。
>α氏には自分の信仰を述べるのではなく
それは貴方にお返しします。私は可能性があるものは、可能性があると申し上げているだけです。
貴方のように、論理的な根拠も示さず「否定する」ことは一切しません。原理的に不可能でないなら、それを否定するのは信仰または願望に過ぎないことを理解するべきでしょう。
しかし,これが可能になる時は永遠に来ないとしたら,いつまで経っても人間の知っていることしかマシンには組み込めないことになる。
その究極のシミュレーションを行うためには,リアルな身体を持ち,自発的に動くことで情報を収集する必要があるということが含まれていたらどうするか?
物体はいくら構造的には同じモノを 製作しても,同じ時空間を共有できない以上,真に同じモノにはなり得ない。よって我々は各自が異なる唯一無二の存在にならざるを得ないとしたら,それをコンピュータでシミュレートすることはそもそも不可能なのではないか?
α氏には自分の信仰を述べるのではなく,よく内省し,自らの頭でよく考えてから書き込んで欲しい。
>一体誰が本当に痛かったのでしょうか、
コンピュータの中の「人間」です。
>コンピュータは単に規則に従いACCやALUやレジスタ他のメモリ内容を変化させたに過ぎません。
ええそうです。物理法則に従って、電子が流れ、物理状態が変化しただけです。
そして人間の脳も物理法則に従って、物理状態が変化しただけです。
さらにいうなれば、脳とレジスタを直結することで、レジスタの変化により痛みを感じたりもします。
当然、脳から信号送って、逆のこともできるでしょう。
>情報とは純粋に概念的なものであり実体は無いのです。
これは間違いです。
情報がこの世界に実在するとき、同時に実体があります。
もっとも、その「実体」自体、別の世界の情報に過ぎないかもしれません。
例えばコンピュータの中に何処までも精密な「人間」を設定し、
その人間に針を刺し、発した言葉をプリントアウトするような
シミュレーションを走らせたとしましょう。
一定時間後にコンッピュータが「痛い」と印字したとして。
一体誰が本当に痛かったのでしょうか、
コンピュータは単に規則に従いACCやALUやレジスタ他のメモリ内容を
変化させたに過ぎません。
このことをよく脳のニューロンの挙動に喩える人が居ますが的外れです。
要するに、情報とは純粋に概念的なものであり実体は無いのです。
そういうことからうみねこさんは「リアルな肉体」が必要、
と言われたのではないでしょうか。
が生じ得る筈がありません。
いいえ。生じます。
少なくとも他人のクオリアと同程度には生じます。
>(生じているように見えるだけです、幾ら
厳密であれ所詮バーチャルなシミュレーションに過ぎないわけですから)
生じているように見えるというのは、実際に生じているからです。
生じているように見えるのに、生じないとする理由はありませし、それでも生じないと言うのならそれは信仰に過ぎないでしょう。
他人のクオリアだって、生じているように見えるから、生じているとしているだけです。
そもそもクオリアなんて人によって異なり、一致していません。
共感覚者でないと、その事実に気がつかないかもしれません。
>である可能性だってあります。
バーチャルな世界に、
我々のこうした内観的な自己の認識(主観体験)や質感(クオリヤ)
が生じ得る筈がありません。(生じているように見えるだけです、幾ら
厳密であれ所詮バーチャルなシミュレーションに過ぎないわけですから)
そうした計算論的偏重主義(のような)発想がうみねこさんに対する
指摘にも感じられ、まるで水と油の様に何処まで行っても折り合いの
付かない(合理的に)原因となっているのではないでしょうか。
その世界での熱が発生しています。もちろん外の世界での熱になるわけではありませんが。
その世界の生物は熱いと感じ、その世界でのタンパク質は熱で変質し、その世界での金属には熱が伝導します。
我々の世界がマトリックスであったとしてもこれは同じだということはわかるでしょう。
>実在と仮想の混同
いいえ。混同はしておりません。
実在と仮想というよりも、存在の階層が違うだけです。
我々の世界自体が、外の世界の計算機のシミュレーションである可能性だってあります。
この世の物理定数は、所詮パラメータの一つに過ぎないのかもしれません。
ブラウン運動(導体中の電子の移動に伴う)をシミュレーション
(バーチャルな世界で)することは可能でしょうが、
言うまでも無く熱いと感じる実際の熱が発生しているわけではありませんよね。
しかし「クオリア」については別格で実際にコンピュータの中に
そのようなものが発生するかもしれない、と考えておられるのではないでしょうか。
だとすればら、それは実在と仮想の混同、「観念論的誤謬」と言わざるを得ません。
それはAIにセンサー付きのロボットを与えても同じことが可能です。全身サイボーグの人間を想像してもらえばいいでしょう。
>例えば、抵抗に流れる電流をシミュレーションしたとき
>そこに熱が発生するでしょうか?
物質レベルのシミュレーションのときは発生します。
クオリアというのは、単に現象自体の主観に過ぎません。
現象自体のローカル座標系といってもいいでしょう。
>リアルな肉体をもつ必要があると書いたことがあるが,覚えておるか?
その通り!
αさんは、
>物質レベルでシミュレーションを行えば、
>そこにクオリアは発生します。
と仰いましたがこれは間違いだと思います。
例えば、抵抗に流れる電流をシミュレーションしたとき
そこに熱が発生するでしょうか?
クオリアに対する認識にある種観念論的誤謬を犯されて
いる(または勘違いされている)ものと思われます。
これを満足しない限り,我々はそれを生命とは認識しないだろう,ということなのだが。
ま,べつにこのことは受け入れてくれなくてもよい。これは私の信条に属することなので。
これは、できます。
もっと簡単に説明するなら、生物に備わっている物質的機能レベルで、コンピュータ上で再現できないものは何もありません。
また、コンピュータ上では、固体も液体も気体もシミュレートできるので、固体であるかどうかは関係がありません。
究極的に言えば、生物の構成物質を全部シミュレートすれば
生物はコンピュータ上で再現できます。直接物理的に触れないだけで、知的情報の交換、ロボットの操作は内部から可能になります。
これに気がつかないことには話が始まらない。
>ありがたいことだねぇ(笑)
そうですね。感謝していただき光栄です。
誰もそれは否定しません。
ただ、原理的には、それを宇宙人が作ろうと、
自然界で勝手に出来上がろうと構わないのです。
原理の話ですから、構造だけが問題であり、作り手は関係ありません。
そもそも人間が、物質に存在するコンピューティングという万能性を利用しているだけです。
これは自然界が地球や人間を生み出したのと同じ万能性を有しています。
量子論の世界から見れば、宇宙全体を計算機と見なすことすら可能です。
ありがたいことだねぇ(笑)
私などが言うことでもないし,いろんな人が言っている通り,結局分かっていないのは人間自身だということだよ。しかし,それでも生物に関してはかなり理解が進んだとは言えるけどね。
誰もそれは否定しません。
ただ、原理的には、それを宇宙人が作ろうと、
自然界で勝手に出来上がろうと構わないのです。
原理の話ですから、構造だけが問題であり、作り手は関係ありません。
そもそも人間が、物質に存在するコンピューティングという万能性を利用しているだけです。
これは自然界が地球や人間を生み出したのと同じ万能性を有しています。
量子論の世界から見れば、宇宙全体を計算機と見なすことすら可能です。
そんなことはありません。原理的には可能です。
物理的には、コンピュータを人間が作ろうと、自然界が作ろうと構いませんし、それによって動作が違うわけでもありません。
同様に、生物を人間が作ろうとも、自然界が作ろうとも、同じです。つまり作り手は関係がありません。
関係があるのは、その物理的構造であって、
適切な構造または、ソフトウェアによるシミュレーションがあれば、同じ機能を再現することは可能なのです。
生物がもつ機能はすべてコンピュータ上で再現可能です。
生物が物質で構成されている以上、当たり前の話です。
物質レベルでシミュレーションを行えば、
そこにクオリアは発生します。
私などが言うことでもないし,いろんな人が言っている通り,結局分かっていないのは人間自身だということだよ。しかし,それでも生物に関してはかなり理解が進んだとは言えるけどね。
これは違うよ。人間は法則を知っていても,その法則でどこまで計算できるかは分からないだけだよ。それを教えてくれるのがコンピュータ。しかし,コンピュータは法則それ自体を導くことはできない。コンピュータは法則に気づくためのクオリアを持てない,と言ってもいいだろう。
α氏のようなガリガリのコンピュータ信者には恐れ入る。
思い込みが元々あるのかもしれません。
現に一番身近にあるこの「私」という主観体験だって
論理的に説明することなど到底できそうにありません、
うみねこさんが言っているのはそういうことですよね。
非生物(特にコンピュータ等)が出来ることや出来ないことについては、ほとんど無知だと思われます。
誰もそれを否定はしていません。
それと同様の「機能」をコンピュータ上で再現できるというだけです。
>人間が組み込むのでは,人間が知っていること「しか」組み込めない。
これは間違いです。
人間が知っていることはもちろん、知らないことも組み込んでしまう可能性があります。
通常は知っていることを組み込む方が都合がいいだけです。
そのため、人間にはできないことができたりもします。
人間には不可能な処理の例として、4色問題の証明や、GAによる回路設計などがあります。
>ロボットにもそのことは組み込めないからだ。
組み込めます。貴方がロボットのクオリアを知らないだけです。可視光だけでなく、赤外や紫外のクオリアすらもてます。
センサーは「感じる」からセンサーなのです。
それは究極的には鳥の体内で活動を継続している酵素と基質の化学反応によるものである,細胞内部には細胞外部には存在しない酵素と基質の密接な反応系が備わっており,それが反応を継続しているおかげだと私は言っている。
波長700nm前後の光を我々は「赤」と呼ばれる色として見る。より注意深く述べるなら,夕日の色と信号の「赤」と呼ばれる色を我々は同系統の色として見ているはずだ。これは人間がそれらの光をそのような色として見るように組み込んだのではない。未だにそれはどうして起こるのか解明されていないが,そのように見るように我々は構成されているのだ。
人間が組み込むのでは,人間が知っていること「しか」組み込めない。ロボットに赤い色を見せて「それは赤い」と言わせることは可能だろう。しかし,だからといってロボットは赤い色とはどういう色かを知っている,とは言う気にならないはずだ。我々自身がなぜ波長700nm前後の光を「赤」と呼ばれる色として見るのかを理解していない以上,ロボットにもそのことは組み込めないからだ。しかし,それでも我々はその光を赤い色として見ているんだよ。
それは理化学系の人なら誰でも認めることだと思います。
謂わば常識レベルではないでしょうか。
でも、うみねこさんは「そうではない」という、
その深遠な理由をお聞きしたいのです。
>つかないと思います。
単なる事実であって、特に主張しているわけではありません。
>コンピュータはプログラム通りに動作するだけだけど、
>生物には何か予測不可能な変動分(自発性)のようなもの
生物に存在するあらゆる機能は、スケールの問題を除いて、コンピュータ上で再現できます。
熱雑音を用いれば、予測不可能な自発性も組み込むことが可能です。
流れから見て計算機の万能性のみの主張では話が
つかないと思います。
うみねこさん
コンピュータはプログラム通りに動作するだけだけど、
生物には何か予測不可能な変動分(自発性)のようなもの
が存在するということなのですか?
植物に水をやるのが人間であろうと、自然であろうと、同じように育つのです。それに人間も自然の一部です。
DNAから人間が組んだ生物でもいいように、人間の手が加わってはならないということはありません。どっちでもいいのです。
私は,コンピュータプログラムは「人間が与えた」コマンドの集まりだと言っている。括弧内に注目してくれよ。生物には人間がそんなものを与える必要はない。
それに,プログラムがなんであれ,たとえ1ビットでも「人間が」マシンに入力したのであれば,それはマシンに対してコマンドを与えたことになる。
コンピュータプログラムは突き詰めれば人間が与えたコマンドの連鎖でしかない。このことのどこが誤っているというのか,あるいはなんでこんなことすら理解できないのかが私には理解できない。
>しかし,生物は外部から命令など与えなくてもない部の化学>反応回路によって活動を継続することができる。
化学反応でも、電子状態でも一緒なんです。
物理状態の遷移があれば同じことが可能なんです。
化学反応程度であれば、電子回路でシミュレーションできますので、生物が特別というわけではありません。
シミュレーション不可能な生物の反応はひとつとしてありません。
また、コンピュータプログラムがコマンドの集まりとしか認識していないようなら、計算機科学の知識が不足していると思われます。
先に挙げたパチンコの釘の例はその最たるものではないか。
>その点ではソフトウェアというものは、液体状態の束縛すら超えた「流動性」を兼ね備えています。
ここで言うソフトウェアはコンピュータプログラムのことであり,それはコマンドの集まり,すなわち人間が外部から与える命令に過ぎない。
しかし,生物は外部から命令など与えなくてもない部の化学反応回路によって活動を継続することができる。
このことを見落としていると言っている。
>外部条件だけではその挙動は決まらない。
>このことをあなたは見落としている。
別に見落としていませんよ。織り込み済みです。
私は別に外部条件だけで決まるとは申し上げておりません。
状態遷移は、内部と外部の物理状態できまるということです。
そして、それは固体かどうかに依存しません。
内部状態の変化は別に電子状態の変化でも良いわけで、
その点ではソフトウェアというものは、液体状態の束縛すら
超えた「流動性」を兼ね備えています。
ここが違う。コンピュータや人間が作ってきた機械のような内部が固体の存在物は釘の配置といった外部条件で玉の軌道が決定されるが,生物は流動的な内部で活動を継続しているので外部条件だけではその挙動は決まらない。
このことをあなたは見落としている。
状況に応じて、定まるだけです。
パチンコ玉が釘に当たって、右に落ちるか、左に落ちるかは、
選択肢の発生ではなく、そのときの物理状態によって自動的に定まるものです。
これは高等動物でもコンピュータでも、
より複雑なだけで、根本的なことは何も変わりません。
情報とは物理状態と構造のことであり、
それが物理法則に従って変化しているだけです。
昆虫の場合は遺伝的に上記両者の反射が備わっていると思われる。したがって,初めて壁に接近した時においても壁を避けるか,壁に止まるかのいずれの反射を選ぶかという選択肢が発生すると思う。
だとしたら、情報を収集していない「さら」の状態に帰れるのか、ということ。そして、「さら」の状態になっても、件の選択肢自体がたち現れるのかどうか。
「最初はそんな情報など。。。」といわれますが、その「最初」の状態で行動に於いて選択肢がでてくるものでしょうか。貴殿は「自発的に動く」ことに選択肢が関わっているとオッシャていたのではなかったですか。
アリストクセナスってなんですか?
interpretationするためには,あらかじめそれをするための情報を持っている必要がある。しかし,その情報は自発的に動いてみることでしか収集できないはずだ。我々は生まれた時からそうやって情報を収集してきたから'interpretation' することで,あるいは未来を予測することで選択できるようになったに過ぎない。しかし,最初はそんな情報など持っていなかったはずだ。
済みません突然お邪魔しました。
寝太郎
生きてるんですか。
は・はやくかおだせ~
し・しぬ~ぅぅ・・
明日,わたしは同志社女子大で開催されるニセ科学フォーラムに行って,「白い死神は存在するか(そんなバカな…)」というテーマで論じてこようと思うんだけど,いっしょにどう?
また一緒にイチゴパフェを食べたいんだけど…。
なんで口調がホリィなんですか。
もう8月か…。3か月間も抜けてしまったの。
このところ,大きな仕事で忙殺されておった(言うほどのことでもないがの)のと,活動拠点をmixiに移したのとで,こちらが放置状態になってしもうた。
まもなく,
コッホ「意識の探求(http://www.amazon.co.jp/gp/product/4000050532/250-4131357-4124208?v=glance&n=465392)」
「物理世界のなかの心(http://www.amazon.co.jp/gp/product/4326199490/250-4131357-4124208?v=glance&n=465392)(勁草書房の本は届くのが遅いの)」
が届く故,これらを読めばまた書きたいことが出てくるかも知れぬ。
とりあえず,こんなところじゃ。