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宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「ノーシスタロット(小アルカナ29)」

2010年11月03日 | Weblog










【開けセサミ(Abrete sesamo)】

自分の「神のみ母」であるクンダリニーに、
聖霊を呼んでくださるように願う。
このマントラを発音し、ロゴスが病者を癒してくださるよう、聖霊の秘力が
病者の病んでいる器官に浸透するように命じるならば、第三ロゴスの
秘力が浸透するだろうが、大いなる信仰をもっていなければならない。

これは「千夜一夜」における形式であるが、人々はそれを
読む時、大変楽しむ反面、このマントラには注意を払わない。

このマントラはまた、チャクラの覚醒に役立てられる。
行者の踊り」「ビパリータカラニームドラ」、あるいは他の
(チベット体操のエクササイズの)姿勢をとって、病者(自分の治癒でも)を願ったり、
自分の特定のチャクラの開発を願って発音する。

「開けセサミ(Abrete sesamo)! 開けセサミ(Abrete sesamo)!
開けセサミ(Abrete sesamo)!」



ノーシス・タロットからの続きです。

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【29番:家庭生活】


百姓が、角をもってガゼルを優しく導いている。
上段にはスカラベがあり、下段には心臓のシンボルがある。

ガゼルはトートとオシリスに奉献されたもので、
数多くの禁忌によって保護されていた。
ナイルの水位が上昇した時には、氾濫から砂漠の中に
逃れる所を求めるために、彼らの牧場にしている
土手の敷地から逃がす事によって明らかにされた。

初期の頃は、ファラオ(王)のみが滅びから不死の命に
至ることができると考えられていた。
時代を経るにつれ、下級の者から上流階級の者まで
全てのその望みを抱く者が永遠の生命を得られるようになった。

この百姓は、スカラベの援助の下に歩いている。
なぜなら砂漠の砂から現れたからであり、スカラベは
日の出と再誕のシンボルとも考えられている。
これは一日の中でも最も気温が高い時に飛ぶので、
そうして天頂の太陽の力に結びつけられた。

このスカラベは、通常は後ろ足によって糞球を転がす。
この糞球はまた、スカラベの卵をも含んでいる。
それが埋められる時に、卵がかえる。
エジプト人たちにスカラベがかえるのは、人間の肉体から永遠の生命の
火花が、糞球に映し出されている事からであった。
このスカラベはまた、時に太陽の円盤を転がしているようにも示され、
下界より現れ、先方より全生命が来たる事に、糞球が平行しているのであった。


スカラベは恐らく、墓所から発見された数百のアミュレットの
中で、これまで最も多く見つかったものだろう。
それは心臓部につけられており、「死者の書」の第三十章でもしばしば、
スカラベの背が刻み込まれている。
その章では、その死者の心臓に当てて、(死後の)審判の間、その者と
共に立つ心臓に尋ね、また亀裂がその者とその者の
心臓の間に入らないという望みを表したのである。



(正位置)
・つつましき献身・家での満ちたり・アミュレット
・ありふれた状況を越える抱負・控えめな野心
・動物や家畜の世話・殆ど放棄された一つの計画からの驚くべき結果


(逆位置)

・霊的盲目の中での俗物根性・計画の放棄
・エリート意識・取るに足らない懸念の怠慢の中での、
全てのレベルを落とす結果。

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ミゲルさんのように解釈すると、この百姓の頭の周りに、中段から上段に
かけて通じるスカラベの輪があり、正しい家庭生活や働きの思いと行いを
昇華する事で、高次にも通じるという事になりそうです。
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