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昨夜眠ろうとして横になった所、顔の前からボソボソと
わたくしに呼びかける男の声が聞こえて起こされて
しまいました。
しかしその姿は見えず、また言葉も不明瞭であった為、
何を伝えたかったのか、またそれが誰であったのかも
わかりませんでした。
夜間の文字通りの「百鬼夜行」との遭遇談は世界各地に
存在していますが、独特で個人的に少々興味深く感じるのが、
ハワイ島の有名な「夜の行進者(ナイト・マーチャー)」です。
これはハワイ島で夜間に突然全く乱れのない大人数の
行進の足音が迫ってくる音、若しくは牛の鳴き声のような法螺貝や
太鼓の音が聞こえたり、並んだ松明が進んでくるのを見かけたら、
それは死霊の行進であり、この行進を見たり彼らにつかまったりすれば
即座に命を落とし、亡霊となって誰かが救出してくれるかこの世が終わるまで
この行進に加わらなければならないという恐るべきものです。
そしてもしこれに遭遇した場合は、とにかくその場から一目散に逃げ出さねば
ならないと教えられていますが、こちらでは、
『行進から逃げる時間がなければ、服を脱いで裸になり、道端にひれ伏して、
行列が通り過ぎるまで身動きしないこと。
呼吸も押し殺し、目を閉じている方がいいそうです。
間違っても死者の行進をひと目見よう、なんて考えてはいけません。』
とも教えられています。
こうした事はゴーゴリの小説の中で、閉じていた目を開けた瞬間に
それまで隠れていた自分の姿がたちまち悪魔に見えるようになってしまったり、
映画「千と千尋の神隠し」の中で、息を止めるように言われていた
主人公が思わず息を吐き出してしまった結果、周りの者達に自分の姿が
見えるようになってしまって追跡される場面があるのを連想させますが、
もし興味本位で目を開けたり呼吸をしてしまうと直ちに行進者に気づかれて
しまうのかもしれません。
こちらの紹介では、「行列の中に先祖が含まれている場合は例外で、
その先祖が進み出て『あれは私の子孫です』と、酋長に命乞いをして
くれると説明されていますが、そちらでは日本人の方の遭遇談も
併せて掲載されており、説得力を感じます。
この「夜の行進者」の出現する日に関しては、こちらでは太陰暦でみた
神々の日に多いという事ですが、もう一つの話しでは「月が見えない
満点の星空の夜」と言われます。
以下アメリカ人の書いた本からです。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「死者の軍隊」は、星だけがきらめく晩に現れて、生きている人間を引きずり
込んで、この世の終わりが来るまでに行進させるという幽霊達である。
この軍隊から逃れる手段は、ただ一つしかない。
それは出来る限り敏速に、その場から離れる事なのだ。」
(中略)
「夕方になって仕事も片付いたので、ホテルに帰りかけていたんだ。
その途中に、大昔にカフナ族が祭壇を祀って儀式を行っていたという
場所があったんだ。
よせばいいのに、僕はふざけて生贄を捧げたという穴に首を突っ込んで、
仲間を笑わせたんだ。
その時は何も起こらなかった。
だがね、恐ろしい事がその後に起こったんだ。
今思い出しても背筋が寒くなるよ。
夜になって、何百人もの人間が行進してくるような足音で目が覚めたんだ。
墨を流したような暗闇で、周りを見回しても何も見えないんだ。
でも刻一刻と足音は近づいてくる。
全々乱れないんだぜ。
ただまっすぐに、僕の方に向かってくる。
たまりかねて、僕はベッドを抜け出して、一目散に部屋から逃げていったんだ。
後でハワイの人に聞くと、「死者の軍隊」がやって来たんだと教えてくれたよ。
「死者の軍隊」の事は噂にも聞いていたし、僕も名前だけは知っていたんだ。
でもまさかそんなものに襲われるなんて予測もしていなかったからね。
でもとっさにあの場から去ったのは正解だったよ。
何せ、一度彼らに捕まったら、誰かが引きずり出してくれるか、この世が
終わるまでは延々と一緒に行進していないといけないんだからね。」
「以上より、「夜の行進者」とは、神の気に召さなかった為に天国の門を
閉ざされてこの世をうろついている死者の魂であろう。
ハワイでは、生前に善事を為して悪事を為さなかった者の魂は天国に
あたる「ポー」に招かれるが、悪者の魂は現世に留まるしかないと信じられて
いる。」
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
この「行進者」の正体に関して、このアメリカ人の著者は生前に罪を重ねた
者の魂と推測していますが、こちらでは何百年前に亡くなった戦士や
祈祷師達の霊魂と説明されています。
わたくしにはどちらであるか判りませんが、ただこの行進に加わりたいと
思うような人はいないと思います。
この一団はいつもほぼ決まったルートを行進するようですが、旅行される方
などはやはり夜の外出、またカフナ族の遺跡で羽目を外したりしないように
注意された方が良いかもしれません。
昨夜眠ろうとして横になった所、顔の前からボソボソと
わたくしに呼びかける男の声が聞こえて起こされて
しまいました。
しかしその姿は見えず、また言葉も不明瞭であった為、
何を伝えたかったのか、またそれが誰であったのかも
わかりませんでした。
夜間の文字通りの「百鬼夜行」との遭遇談は世界各地に
存在していますが、独特で個人的に少々興味深く感じるのが、
ハワイ島の有名な「夜の行進者(ナイト・マーチャー)」です。
これはハワイ島で夜間に突然全く乱れのない大人数の
行進の足音が迫ってくる音、若しくは牛の鳴き声のような法螺貝や
太鼓の音が聞こえたり、並んだ松明が進んでくるのを見かけたら、
それは死霊の行進であり、この行進を見たり彼らにつかまったりすれば
即座に命を落とし、亡霊となって誰かが救出してくれるかこの世が終わるまで
この行進に加わらなければならないという恐るべきものです。
そしてもしこれに遭遇した場合は、とにかくその場から一目散に逃げ出さねば
ならないと教えられていますが、こちらでは、
『行進から逃げる時間がなければ、服を脱いで裸になり、道端にひれ伏して、
行列が通り過ぎるまで身動きしないこと。
呼吸も押し殺し、目を閉じている方がいいそうです。
間違っても死者の行進をひと目見よう、なんて考えてはいけません。』
とも教えられています。
こうした事はゴーゴリの小説の中で、閉じていた目を開けた瞬間に
それまで隠れていた自分の姿がたちまち悪魔に見えるようになってしまったり、
映画「千と千尋の神隠し」の中で、息を止めるように言われていた
主人公が思わず息を吐き出してしまった結果、周りの者達に自分の姿が
見えるようになってしまって追跡される場面があるのを連想させますが、
もし興味本位で目を開けたり呼吸をしてしまうと直ちに行進者に気づかれて
しまうのかもしれません。
こちらの紹介では、「行列の中に先祖が含まれている場合は例外で、
その先祖が進み出て『あれは私の子孫です』と、酋長に命乞いをして
くれると説明されていますが、そちらでは日本人の方の遭遇談も
併せて掲載されており、説得力を感じます。
この「夜の行進者」の出現する日に関しては、こちらでは太陰暦でみた
神々の日に多いという事ですが、もう一つの話しでは「月が見えない
満点の星空の夜」と言われます。
以下アメリカ人の書いた本からです。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「死者の軍隊」は、星だけがきらめく晩に現れて、生きている人間を引きずり
込んで、この世の終わりが来るまでに行進させるという幽霊達である。
この軍隊から逃れる手段は、ただ一つしかない。
それは出来る限り敏速に、その場から離れる事なのだ。」
(中略)
「夕方になって仕事も片付いたので、ホテルに帰りかけていたんだ。
その途中に、大昔にカフナ族が祭壇を祀って儀式を行っていたという
場所があったんだ。
よせばいいのに、僕はふざけて生贄を捧げたという穴に首を突っ込んで、
仲間を笑わせたんだ。
その時は何も起こらなかった。
だがね、恐ろしい事がその後に起こったんだ。
今思い出しても背筋が寒くなるよ。
夜になって、何百人もの人間が行進してくるような足音で目が覚めたんだ。
墨を流したような暗闇で、周りを見回しても何も見えないんだ。
でも刻一刻と足音は近づいてくる。
全々乱れないんだぜ。
ただまっすぐに、僕の方に向かってくる。
たまりかねて、僕はベッドを抜け出して、一目散に部屋から逃げていったんだ。
後でハワイの人に聞くと、「死者の軍隊」がやって来たんだと教えてくれたよ。
「死者の軍隊」の事は噂にも聞いていたし、僕も名前だけは知っていたんだ。
でもまさかそんなものに襲われるなんて予測もしていなかったからね。
でもとっさにあの場から去ったのは正解だったよ。
何せ、一度彼らに捕まったら、誰かが引きずり出してくれるか、この世が
終わるまでは延々と一緒に行進していないといけないんだからね。」
「以上より、「夜の行進者」とは、神の気に召さなかった為に天国の門を
閉ざされてこの世をうろついている死者の魂であろう。
ハワイでは、生前に善事を為して悪事を為さなかった者の魂は天国に
あたる「ポー」に招かれるが、悪者の魂は現世に留まるしかないと信じられて
いる。」
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
この「行進者」の正体に関して、このアメリカ人の著者は生前に罪を重ねた
者の魂と推測していますが、こちらでは何百年前に亡くなった戦士や
祈祷師達の霊魂と説明されています。
わたくしにはどちらであるか判りませんが、ただこの行進に加わりたいと
思うような人はいないと思います。
この一団はいつもほぼ決まったルートを行進するようですが、旅行される方
などはやはり夜の外出、またカフナ族の遺跡で羽目を外したりしないように
注意された方が良いかもしれません。