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宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

キプロスの花園

2006年02月10日 | Weblog
ギリシャの伝承です…。
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大昔、アテランテという一人の美しい少女が
いました。
彼女は一度走り出すと誰よりも早く、約1300㎞の距離を
たった7時間で走り抜けてしまう脚の持ち主でした。

成人した彼女には数多くの求婚者が現れましたが、
彼女は自分よりも早く走る事が出来る男性以外との結婚を
望まず、競争して自分に勝利した者と結婚する事とし、反対に
負けた場合には相手の生命を奪うという条件を提示しました。
その結果数多くの者達が敗れては生命を奪われていきました。

これを見ていた女神アフロディテはヒッポメネスという青年を
呼んで言いました。
「そなたもアテランテの噂は聞いていると思う。あれ以上
人を殺させるわけにはいかぬと思うのだが…」
「私もそう思います。しかし私も彼女以上に早く走れるとは
思えませんが。」
「キプロスの花園だけで取れるこの金色の実をそなたに与えよう。
これを食べれば必ずアテランテに勝つ事が出来る。」

ヒッポメネスは彼女に求婚し、すぐに競争の条件が出され支度が
整えられました。最初は互角でしたが次第に彼は遅れを取りはじめ、
やがて疲れ果てて坐り込んでしまいました。そこで受け取った金色の
実を食べると河を飛び越え砂漠の中を砂煙を舞い上げて走る彼女を
簡単に追い越しました。

アテランテは競争に負けましたが、人々の生命を奪った罪として女神の
手によって獅子に変えられてしまいました。
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マラソンの起源は紀元前5世紀のペルシア戦争中において、アテネの
伝令ファイディアピアデスが戦場であったマラトンからアテネまで
勝利の伝達を手にして一気に走り、アテネ市民に伝えた直後に絶息した
事の記念から、というものらしいのですが…。

トリノオリンピックが間もなく開催されます。オリンピック開催期間中に
テレビに釘付けになる方の話しを度々見聞しますが、わたくし自身と言えば…
普段と何も変わりません。
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