うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#271 【代表2】

2010-02-16 | #10 湘北 番外編
彦一による全国強豪校のレクチャーが続いている。

練習開始まで、残り30分。



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■愛知県代表 【名朋工業】


決勝戦で、全国の常連校愛和学院を粉砕した名朋工業が、2度目の全国制覇に名乗りをあげる。

愛和学院の織田さん、今村さんとともに、国体優勝を果たした森重君は、いまや最強Cの呼び声が高い。

昨年IHを制覇したPG中島さん、SF大石さんも最後の大会とこの大会にかける情熱はひとしおや。

準決勝で、山王とあいまみえることとなったが、正直どっちが勝つかわからへん。

再び、全国を制覇してもおかしくない最要注意校や。


★★★★★★★★★☆


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『ビシ!』


「ぬわ!なにすんですか?桜木さん!!」


「デカ坊主が最強Cだと!!」

「では、俺はなんだ!!」


「!!」


(森重君を最強と謳ったもんやから、怒ってはるんやな。)


「さっ桜木さんは、天才Cや!」


「天才C・・・。ふむ、その通りだな。ちゃんとわかっておるではないか!ハッハッハ!!」


(ふー、うまく逃げれたで。)


(単純・・・。)

体育館にいる全ての人間が思った。



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■大阪府代表 【大栄学園】


昨年ベスト8、IHベスト8の強豪校。

昨年のスタメンに名を連ねたPGの桜井さん、PF青島さんを中心にまとまったチーム。

大栄学園伝統のバランスオフェンスも健在や。

爆発力はあらへんが、底力は最上位クラス。非常にやっかいな存在。


★★★★★★★☆☆☆


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「大栄はまた名朋のブロックっすね。」

「リベンジといけますやろか?」

「森重をどこまで抑えられるか、勝負の行方を左右するのは、この1点だな。」

「ダイエーにはデカ坊主は抑えられん。あいつを抑えらるのは、俺くらいだ!!」

「でも、国体のとき、桜木はこの大栄陣に巧く抑えられていたよな?」


「ぬっ。」


「そうや。大栄の鉄壁な2-3を用いた大阪代表に、桜木さん手も足も出てへんかった!
もし、あのディフェンスが更にようなっとってたら、もしかするで。」


「おのれ、彦一!余計なことをいいおって!!天才の裁き!!」


『ビシ!』


「いったーー!!」

桜木の理不尽なチョップが彦一の頭に炸裂した。


「ほんまのことゆうただけやのに・・・。しかも、2連続やで・・・。ぐすん。」



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■沖縄県代表 【神海】


フリースタイルのバスケットボールを展開する新しい形のチームや。

アメリカ人との混血選手が3名、スタメンに名を連ね、平均身長190cmと今大会最も高いスタメンとなった。

デビット・平良、ケビン・比嘉、知念裕樹ジュニアの3人が、インサイドを支配し、
得点、リバウンドを量産する。

個人技、オフェンス主体のチームのため、ディフェンスに問題ありや。


★★★★★★★☆☆☆


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「個人技主体のチームか、この桜木を中心にまとまった湘北の敵ではないな!」


「いや、花道中心じゃねーし。」

「むしろまとまってねーし。」

「バラバラ・・・。」

桜木に、宮城、柳、流川の順で突っ込む。


『ピクピク!』


「ぬっ!沖縄3兄弟はこの桜木が叩き潰してやるぜ!」


「いや、花道一人じゃ無理だし。」

「むしろ叩き潰されそうだし。」

「どあほう・・・。」

再び、桜木に宮城、柳、流川の順で突っ込んだ。


(山王ブロックだし、たぶん当たらないから・・・。)

冷静な白田。


対する桜木。


『ピクピク!』


『プチッ。』


「こらぁーー!!流川!!表でろーー!!!」

怪獣のように暴れる桜木を安田らが必死に止めている。


「ガルルルルルル!」


(なぜに流川さんだけにキレる??)

不思議がる白田。


(どあほう。)

「ふぅーー。」

一呼吸置いて、流川はシュート練習に入った。


『スタスタスタ・・・。』


「おのれーー!!!流川!!!!」

それから、5分間桜木の興奮は収まることはなかった。



「以上が、注意すべき全国の出場校となっております。
そして、これが姉ちゃんの週刊バスケットボールの寸評と注目選手です。」

そういうと、彦一が再び、A4用紙を配った。



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AA 【山王工業】 沢北出場で優勝候補筆頭。4連覇に視界良好。◎沢北栄治


AA 【名朋工業】 最強C森重の調子次第で、逆転優勝も可能。◎森重寛 


A 【青森酒田】 パウエル加入により、一気に全国強豪クラスに。◎B・パウエル


A 【博多商大附属】 ホームの利を生かし、全国制覇にあと一歩。◎井上幸水


A 【湘北】 IH覇者の陵南を破った力は本物。再びキセキを起こせるか?◎流川楓


B 【喜多島】 抜群のスピードを誇る北陸の新勢力◎速水かける


B 【大栄学園】 ディフェンス能力は随一。得意のスローテンポに持ち込めば。◎桜井丈


B 【神海】 スタメン平均身長190cmは脅威。個人よりチームを優先したい。◎D・平良


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「なんだとーー!!天才バスケットマンことリバウンド王の桜木を差し置いて!!なぜ、流川だーー!!」

しばらく大人しくしていた桜木が再び吼える。


「なんだとーー!!No.1ガード、No.1キャプテンの俺を差し置いて!!なぜ、流川だーー!!」

宮城も桜木同様に吼える。


「なぜに、流川なんだ!流川ぁーー!!」

2人が同時に流川を呼びつける。


『クル。』 


シュート練習をしていた流川が振り向く。



「ふぅーーー。」

2人を見て、ため息をついて、再びシュート練習を再開した。


「ごらぁ!!無視すんな!!!」

息の合った宮城、桜木。


「あはっ。面白いな。湘北は。」

笑う仙道。


「なんでこんなめちゃくちゃのチームに負けたのか、納得できねぇ。」

と越野が呆れる。


(俺も名前が載りたい。)

福田が静かに思った。


(やれやれだぜ・・・。)

流川は澄ましてシュート練習を続けていた。


「まぁまぁ、宮城さんも桜木さんも、練習前やし、そんな怒らんといてください。」


「ぬっ!!」

「あっ!!」


『ギクッ!』


「もとはといえば、てめーの姉ちゃんが書いた記事じゃねぇかよ!!」

「そうだ!リョーちんのいうとおりだ!!悪いの彦一だ!!」


『ビシ!!』


『バシ!!』


「いったーーー!!」

再び、宮城と桜木から、理不尽な暴力を受ける彦一であった。


「ぐすん。わいが悪いんやないのに・・・。しかも、4回もはたきおったで・・・。ぐすん。」








続く。


2 コメント

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Unknown (しの)
2010-02-17 07:05:58
平均190?藤真世代の翔陽に勝った湘北なら‥と言うより、流川桜木が高さで負けるのが想像できない。
おはようございます (うまだんく)
2010-02-17 07:20:52
しのさん

湘北とは、決勝じゃないと当たらないトーナメントですが、やはり170cm前後の宮城、柳はちょっと厳しいと思います。
流川、桜木は問題ないと思いますがね。