深体 49
名稜 57
「反撃だピョン。」
深津の一言で、試合は大きく変わる。
『ダムダム!!』
駆け上がる深津。
だが、名稜の戻りの速さは尋常ではない。
「そう簡単に速攻は許さない。」
PG小関の強気な発言。
「わかってるピョン。」
「!!」
名稜もハーフマンツーで、深体大を迎え撃つ。
「やられたら、やり返すピョン。」
『ビィ!!』
深津から徳永へ、3Pライン内、絶妙な位置。
対峙する市原。
「きやがれ。」
『キュ!』
フェイントもなく、勢いそのままに、ドライブを発動する徳永。
『ダム!』
『キュッ!!』
「!!」
喰らいつく市原。
『ダム!!』
市原の逆をつく、力強いフロントチェンジ。
(俺の真似!!)
「!!」にこ。
「抜いたーーー!!!」
「徳永がさっきのお返しとばかりに、市原を抜いたーー!!」
「うめぇーーー!!」
『バッ!!』
里中がカバーに出た。
想定内とばかりに、ボールを落とす。
先程の名稜と全く同じパターン。
受け取った河田。
ジャンプシュートの体勢。
膝を曲げる。
『バッ!!』
再び、立ちはだかる里中。
そして。
「囲め!!」
C瀧川。
2人がかりで、河田を止めに入った。
「ぶはっ。」
『ビュン!!』
「!!!」
「!!」
シュートフェイクから、ゴール下へ強いパスを投げ放つ。
「!!!」
「ぶち込め!」
『バシ!!』
河田からの剛速球パスを受け取ったのは、ノーマークの辻。
(決める!!)
『ダン!!』
大きく膝を曲げ、ボースダンクを狙った。
「貴様に入れさせるか!!」
瀧川が、辻に体を寄せるように強引にブロックに跳んだ。
「瀧川のブロック!!」
「危なーーーい!!」
「叩き込むピョン。」
「いけ!!」
「決めろ!!」
『ダン!!』
「うぉーー!!!」
「だぁーーー!!!」
『ドン!!』
『バチィ!!』
「っつう!」
(決めるんだ!!)
「うぉーー!!!」
『ドガァァァ!!!』
叩き込んだ。
瀧川のファウルを物ともせず、辻はボースダンクを成功させた。
「わぁーーーー!!!」
「すげーー迫力!!!」
「瀧川を吹っ飛ばしたーー!!」
「バスカーーン!!」
「辻!」
「河田。」
『バチン!!』
ハイタッチを交わす。
「やるじゃん!!」
と笑顔の徳永。
「最高だよ。」
牧瀬も称える。
「まだまだ、辻はこんな実力ではないピョン。」
「みんな・・・。」
「ちっ。あのやろう・・・。」
苦渋の表情を浮かべるのは、瀧川。
「彼を少し侮っていたようだな。」
と里中。
「・・・。」
無言の瀧川。
「もう前半のようにはいかないかもしれない。」
里中の目つきが変わった。
「最高のメンバーが、辻君のプレーの幅を広げ、素質を引き出しているわ。」
「なんか、深体大って、ひたすら勝利だけを求め、冷徹みたいなイメージがあったけど、そうでもないですね。
意外に人情味溢れているっていうか、みんなで盛り上げているっていうか。」
「そうね。確かに、先輩たちはそうかもしれない。だけど、彼らは違う。
山王、博多で歴代最高の代といわれた彼らには、バスケの実力以上に、素晴らしいハートを持っている。
はっきりいうわ。彼らを倒すのは、至難の業じゃないわよ。」
ボーナススローも手堅く沈めた辻。
その心の中には、若葉のような自信が芽生え始めていた。
深体 52
名稜 57
続く。
名稜 57
「反撃だピョン。」
深津の一言で、試合は大きく変わる。
『ダムダム!!』
駆け上がる深津。
だが、名稜の戻りの速さは尋常ではない。
「そう簡単に速攻は許さない。」
PG小関の強気な発言。
「わかってるピョン。」
「!!」
名稜もハーフマンツーで、深体大を迎え撃つ。
「やられたら、やり返すピョン。」
『ビィ!!』
深津から徳永へ、3Pライン内、絶妙な位置。
対峙する市原。
「きやがれ。」
『キュ!』
フェイントもなく、勢いそのままに、ドライブを発動する徳永。
『ダム!』
『キュッ!!』
「!!」
喰らいつく市原。
『ダム!!』
市原の逆をつく、力強いフロントチェンジ。
(俺の真似!!)
「!!」にこ。
「抜いたーーー!!!」
「徳永がさっきのお返しとばかりに、市原を抜いたーー!!」
「うめぇーーー!!」
『バッ!!』
里中がカバーに出た。
想定内とばかりに、ボールを落とす。
先程の名稜と全く同じパターン。
受け取った河田。
ジャンプシュートの体勢。
膝を曲げる。
『バッ!!』
再び、立ちはだかる里中。
そして。
「囲め!!」
C瀧川。
2人がかりで、河田を止めに入った。
「ぶはっ。」
『ビュン!!』
「!!!」
「!!」
シュートフェイクから、ゴール下へ強いパスを投げ放つ。
「!!!」
「ぶち込め!」
『バシ!!』
河田からの剛速球パスを受け取ったのは、ノーマークの辻。
(決める!!)
『ダン!!』
大きく膝を曲げ、ボースダンクを狙った。
「貴様に入れさせるか!!」
瀧川が、辻に体を寄せるように強引にブロックに跳んだ。
「瀧川のブロック!!」
「危なーーーい!!」
「叩き込むピョン。」
「いけ!!」
「決めろ!!」
『ダン!!』
「うぉーー!!!」
「だぁーーー!!!」
『ドン!!』
『バチィ!!』
「っつう!」
(決めるんだ!!)
「うぉーー!!!」
『ドガァァァ!!!』
叩き込んだ。
瀧川のファウルを物ともせず、辻はボースダンクを成功させた。
「わぁーーーー!!!」
「すげーー迫力!!!」
「瀧川を吹っ飛ばしたーー!!」
「バスカーーン!!」
「辻!」
「河田。」
『バチン!!』
ハイタッチを交わす。
「やるじゃん!!」
と笑顔の徳永。
「最高だよ。」
牧瀬も称える。
「まだまだ、辻はこんな実力ではないピョン。」
「みんな・・・。」
「ちっ。あのやろう・・・。」
苦渋の表情を浮かべるのは、瀧川。
「彼を少し侮っていたようだな。」
と里中。
「・・・。」
無言の瀧川。
「もう前半のようにはいかないかもしれない。」
里中の目つきが変わった。
「最高のメンバーが、辻君のプレーの幅を広げ、素質を引き出しているわ。」
「なんか、深体大って、ひたすら勝利だけを求め、冷徹みたいなイメージがあったけど、そうでもないですね。
意外に人情味溢れているっていうか、みんなで盛り上げているっていうか。」
「そうね。確かに、先輩たちはそうかもしれない。だけど、彼らは違う。
山王、博多で歴代最高の代といわれた彼らには、バスケの実力以上に、素晴らしいハートを持っている。
はっきりいうわ。彼らを倒すのは、至難の業じゃないわよ。」
ボーナススローも手堅く沈めた辻。
その心の中には、若葉のような自信が芽生え始めていた。
深体 52
名稜 57
続く。
えらい脚力だな。ま、日本一の大学の選手ならやるか。
次で決着です。
予想通りの結果になると思いますよ。
しのさん
確かにボースは女装なしでは難しいかもしれないですね。