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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#5 【福田吉兆】

2008-10-30 | #01 陵南 選抜編
選抜神奈川県予選 準決勝 第1試合

湘北×陵南




『ビィーーーー!』

「始めます!!」




「君たちは強い。」

「シャー!!」




「仙道、流川は任せたぞ!」

「よし!」




お互いのスターティングメンバーが、センターサークルに歩き始めた。



「福田!ちょっとこっちへ。」

福田が田岡の元に歩み寄る。

そして、耳打ちを始めた。

「福田。今日が新生福田の船出だ。お前の、魚住の思いをコートに全て出して来い!」



「すーーーー。」

福田は大きく息を吸い込み、

「勝ーーーーつ!!」

吼えた。




「!!!」

「福田が叫んだぞ!」

会場にいる全ての目線の先に福田がいた。




「・・・。」

(みんなが俺を見ている・・・。)ぷるぷるぷる。


もう一度叫んだ。

「絶対ーー!勝ーーつ!!来い!ショーーーホク!!」


「福田・・・。」にこり

仙道が笑った。




「湘北をナメるなよ!」

三井が答えた。




「福田、その気合だ!」

田岡が思い出す。



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≪回想≫IH決勝リーグ 終了して数日後・・・。

陵南高校バスケ部部室。


田岡と福田が話をしている。


「福田。決勝リーグ、海南や湘北相手に素晴らしいオフェンスだったぞ。十分通用していた。
お前が戻ってきて、この田岡茂一、本当に嬉しいと思っている。」

「先生・・・。」


「だが、ディフェンスはどうだ?」


(ギクッ。)


「このままだと、桜木さえも抑えられないだろう。どうする?桜木に負けるか?」

「あっ、うう。桜木に勝つ。」

「どうする?何をする?」


「ディフェンスは・・・。」

「なら、オフェンスで勝つんだ!お前に、初めからディフェンスは求めていない。
求めているのは、オフェンス!攻撃こそ最大の防御なんだ。まずは、シュートレンジを広げる。
それが、陵南の勝利に繋がる!お前が陵南のエースとなるんだ!」


(福田は褒めて延びるタイプ。)

田岡は学んだ。



「俺が、陵南のエース・・・」ぷるぷるぷる。

「仙道もお前のことをよくわかっているはずだ。あいつに聞いてみろ、そして、学ぶんだ!
仙道のオフェンスを盗むんだ!」


「俺が、陵南のエース・・・」ぷるぷるぷる。

「もぅこんな時間か、そろそろ、魚住たちも来る時間だ。体育館に行こうか。」


「俺が、陵南のエース・・・」ぷるぷるぷる。

「福田!聞いてるのか?」


「あ!!」

『コクッ。』



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「ジャンパー前へ。」




「陵南は全てのポジションで、湘北の身長を上回っていますね。」

記者席から、中村が言った。

「そうね。いくら国体トリオと言えども、このミスマッチは堪えるかもしれないわ。
それにしても、両チームともセンターに不安があるわね。ほら。」

弥生が答えた。




センターサークルに踏み込んだのは、流川と仙道。F同士のジャンプ。




「おっ!いきなり、エース対決だ!!」




(エースは俺だ!)

宮城、三井が思った。

福田も思った。




割れんばかりの声援の中、主審はボールを放つ。








続く。