選抜神奈川県予選 準決勝 第1試合
湘北×陵南
『ビィーーーー!』
「始めます!!」
「君たちは強い。」
「シャー!!」
「仙道、流川は任せたぞ!」
「よし!」
お互いのスターティングメンバーが、センターサークルに歩き始めた。
「福田!ちょっとこっちへ。」
福田が田岡の元に歩み寄る。
そして、耳打ちを始めた。
「福田。今日が新生福田の船出だ。お前の、魚住の思いをコートに全て出して来い!」
「すーーーー。」
福田は大きく息を吸い込み、
「勝ーーーーつ!!」
吼えた。
「!!!」
「福田が叫んだぞ!」
会場にいる全ての目線の先に福田がいた。
「・・・。」
(みんなが俺を見ている・・・。)ぷるぷるぷる。
もう一度叫んだ。
「絶対ーー!勝ーーつ!!来い!ショーーーホク!!」
「福田・・・。」にこり
仙道が笑った。
「湘北をナメるなよ!」
三井が答えた。
「福田、その気合だ!」
田岡が思い出す。
-----------------------------------------------------------------------
≪回想≫IH決勝リーグ 終了して数日後・・・。
陵南高校バスケ部部室。
田岡と福田が話をしている。
「福田。決勝リーグ、海南や湘北相手に素晴らしいオフェンスだったぞ。十分通用していた。
お前が戻ってきて、この田岡茂一、本当に嬉しいと思っている。」
「先生・・・。」
「だが、ディフェンスはどうだ?」
(ギクッ。)
「このままだと、桜木さえも抑えられないだろう。どうする?桜木に負けるか?」
「あっ、うう。桜木に勝つ。」
「どうする?何をする?」
「ディフェンスは・・・。」
「なら、オフェンスで勝つんだ!お前に、初めからディフェンスは求めていない。
求めているのは、オフェンス!攻撃こそ最大の防御なんだ。まずは、シュートレンジを広げる。
それが、陵南の勝利に繋がる!お前が陵南のエースとなるんだ!」
(福田は褒めて延びるタイプ。)
田岡は学んだ。
「俺が、陵南のエース・・・」ぷるぷるぷる。
「仙道もお前のことをよくわかっているはずだ。あいつに聞いてみろ、そして、学ぶんだ!
仙道のオフェンスを盗むんだ!」
「俺が、陵南のエース・・・」ぷるぷるぷる。
「もぅこんな時間か、そろそろ、魚住たちも来る時間だ。体育館に行こうか。」
「俺が、陵南のエース・・・」ぷるぷるぷる。
「福田!聞いてるのか?」
「あ!!」
『コクッ。』
-----------------------------------------------------------------------
「ジャンパー前へ。」
「陵南は全てのポジションで、湘北の身長を上回っていますね。」
記者席から、中村が言った。
「そうね。いくら国体トリオと言えども、このミスマッチは堪えるかもしれないわ。
それにしても、両チームともセンターに不安があるわね。ほら。」
弥生が答えた。
センターサークルに踏み込んだのは、流川と仙道。F同士のジャンプ。
「おっ!いきなり、エース対決だ!!」
(エースは俺だ!)
宮城、三井が思った。
福田も思った。
割れんばかりの声援の中、主審はボールを放つ。
続く。
湘北×陵南
『ビィーーーー!』
「始めます!!」
「君たちは強い。」
「シャー!!」
「仙道、流川は任せたぞ!」
「よし!」
お互いのスターティングメンバーが、センターサークルに歩き始めた。
「福田!ちょっとこっちへ。」
福田が田岡の元に歩み寄る。
そして、耳打ちを始めた。
「福田。今日が新生福田の船出だ。お前の、魚住の思いをコートに全て出して来い!」
「すーーーー。」
福田は大きく息を吸い込み、
「勝ーーーーつ!!」
吼えた。
「!!!」
「福田が叫んだぞ!」
会場にいる全ての目線の先に福田がいた。
「・・・。」
(みんなが俺を見ている・・・。)ぷるぷるぷる。
もう一度叫んだ。
「絶対ーー!勝ーーつ!!来い!ショーーーホク!!」
「福田・・・。」にこり
仙道が笑った。
「湘北をナメるなよ!」
三井が答えた。
「福田、その気合だ!」
田岡が思い出す。
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≪回想≫IH決勝リーグ 終了して数日後・・・。
陵南高校バスケ部部室。
田岡と福田が話をしている。
「福田。決勝リーグ、海南や湘北相手に素晴らしいオフェンスだったぞ。十分通用していた。
お前が戻ってきて、この田岡茂一、本当に嬉しいと思っている。」
「先生・・・。」
「だが、ディフェンスはどうだ?」
(ギクッ。)
「このままだと、桜木さえも抑えられないだろう。どうする?桜木に負けるか?」
「あっ、うう。桜木に勝つ。」
「どうする?何をする?」
「ディフェンスは・・・。」
「なら、オフェンスで勝つんだ!お前に、初めからディフェンスは求めていない。
求めているのは、オフェンス!攻撃こそ最大の防御なんだ。まずは、シュートレンジを広げる。
それが、陵南の勝利に繋がる!お前が陵南のエースとなるんだ!」
(福田は褒めて延びるタイプ。)
田岡は学んだ。
「俺が、陵南のエース・・・」ぷるぷるぷる。
「仙道もお前のことをよくわかっているはずだ。あいつに聞いてみろ、そして、学ぶんだ!
仙道のオフェンスを盗むんだ!」
「俺が、陵南のエース・・・」ぷるぷるぷる。
「もぅこんな時間か、そろそろ、魚住たちも来る時間だ。体育館に行こうか。」
「俺が、陵南のエース・・・」ぷるぷるぷる。
「福田!聞いてるのか?」
「あ!!」
『コクッ。』
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「ジャンパー前へ。」
「陵南は全てのポジションで、湘北の身長を上回っていますね。」
記者席から、中村が言った。
「そうね。いくら国体トリオと言えども、このミスマッチは堪えるかもしれないわ。
それにしても、両チームともセンターに不安があるわね。ほら。」
弥生が答えた。
センターサークルに踏み込んだのは、流川と仙道。F同士のジャンプ。
「おっ!いきなり、エース対決だ!!」
(エースは俺だ!)
宮城、三井が思った。
福田も思った。
割れんばかりの声援の中、主審はボールを放つ。
続く。